lunas rotas

いつまでも、完成しないことばを紡いでいこう

文字の表記

2011-03-25 08:36:03 | Weblog
 ある原稿を執筆中なのだが、表記に統一性があったほうがいいと思い、細かいことを気にしだした。「あるいは」か「或いは」か、「なお、」か「尚、」か、「したがって」か「従って」か、「ただし」か「但し」か、「わりに」か「割に」か、「または」か「又は」か等々。

 文化庁の「常用漢字表」や「公用文における漢字使用等について」に沿うことにすると・・・
・「アルイハ」「ナオ」は「或」「尚」が常用漢字にないので、「あるいは」「なお、」と、かな表記
・「シタガッテ」「タダシ」は常用漢字なんだけど、「公用文における漢字使用等」に準拠すると「したがって」「ただし」と、かな表記。
・「ワリニ」は「公用文における漢字使用等」に準拠すると、意外にも「割に」の漢字表記。
・「または」も「公用文における漢字使用等」に準拠すると「又は」と、漢字交じりの表記。しかし「また」と助詞「は」がつかない場合はかな表記。ややこしい。
自分が普段使っている感覚よりはひらがな表記が多いように感じる。

 それ以外にも、例えば「鈍感」の「鈍」の字は常用漢字なんだけど、常用漢字表の音訓としては「ドン・にぶい・にぶる」しかないから、
「ニブイ」=「鈍い」
「ノロイ」=「のろい」とそれぞれ表記。

 私が書こうとするものの表記すべてが「常用漢字表」や「公用文における漢字使用等について」に載っていて解決するということはないので、ひとつひとつ、これはどんな表記にしようかと手が止まってしまう。私の書いているものは公用文ではないし、どうでもいいような気にもなってくるが・・・。