「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 著者リリー・フランキー この本 ← リンク(内容)をブログのお友だち Amiさんにお借りした時に、読みながらとても泣けてしまった様子だったので、明日は日曜日であまり人に会う事も無いと思い夕べ読み始めましたが、ついつい引き込まれて夜が明けるのも気付かぬほどで最後まで読んでしまいました。とはいっても眼が悪いうえに涙で文字が霞んでしまい眼鏡があるのが邪魔なくらいで、とても読み終わるのに時間がかかってしまったのです。後で見るとティッシュペーパーが屑篭に溢れるほどでした。 煙の出なくなった長い煙突の立ち並ぶ筑豊の町を後にし、広い都の真ん中にすっくりと立ち凛と輝き続ける孤独な東京タワーに憧れ、何かを見つけようとしてそれを眺めながらコマのようにめまぐるしく生きてゆく若者が語るオカンとオトン、そして係わった様々な人々とのお話です。 どんな親も、子供に対する愛情は表し方がそれぞれ違っていても心の中は同じ想いと思います。この本を読んでいて同感する所が多く、その状況や気持ちも今迄にとおってきたその事と重なり、今自分自身が其処にいるような錯覚に陥ってしまった処もあって、うん、うんとうなずきながら読んでいました。 その中で個人的な思いで、 わずかな結婚生活で母親以外に無い暮らしをどう感じたのだろうか… 人にとって当たり前のことが自分にとって当たり前でなくなる、その平凡につまずいた時に何を祈るのだろう… ありきたりのことが真面目に行なわれるからこそ命のエネルギーは作り出されるのだろう… そして、オカンの遺言のなかにあった 健康には充分気をつけて 決しておごることなく 人の痛みのわかる人間になっておくれ… などの言葉が心に残りました。 そしてロバのパンが懐かしく、 前野君のお父さんを夫もそんな人だったと…、 好きなジョン・レノンが凶弾に倒れたのが1980年12月8日!! 改めて想い起こしました。 誰でもお互いが元気でいる時には何も感じることなく、まして若い時には自分のことを考えるだけでも精一杯で親の事は後回しになってしまいますね。何時の時代でも親は子を思い、その子も又子を思うのでしょう。けれど子はある時ふと親の年老いた事に気付かされ、はっとするのだと思います。この本を読むと、親子の間柄や誰にでもいつかは訪れる死ということを、深く考えさせられると思いました。 |
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でも、タイトルからイメージしていた内容とは少し違うのかしら?
想像していたより内容があるようですね
図書カードもあることですし、読んでみようかな・・
おせっちゃんリリーさんというのはペンネームで日本人です。私も知りませんでした。少し記事を追加しておきましたので見て下さいね。この本お薦めです。
東京タワーを背景にした心に沁みる物語です。お借りして読めて、とても良かったと思っています。
ちょっとしたひと言でじ~んときてしまいました。
お借りできて好かったです。
今、後悔するような事がほんの少しでも少なくなるように過ごしたいと思っています。
その繰り返しなんですけれど…
また何か良い本を紹介して下さいね。
あれはほんの気持ちですので恥ずかしいくらいです。これからもよろしくお願い致します。