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思い出のいとぐちにと

自転車に乗って…

2005-05-29 | 思い出
自転車の思い出






私が自転車に乗れるようになったのは小学校に上がってからでしたが、きっかけは叔父に「教えてあげるから」と勧められたからでした。家が商売をしていたので自転車は何台かあり、その中では車体が細みのエンジ色をした軽いので、後ろを押えてもらいながら習いましたが、支えていないのに気付くと、とたんに怖くなって倒れてしまいました。運動神経の鈍い私でも何とか乗れるようになりましたが、もちろん子供のでも婦人乗りでもないので、三角乗りです。

母は仕事で乗るので婦人車でしたが、嫁いで来た時には乗れず、父が戦地に行く前に乗り方を教えてくれたそうです。自転車に乗れなくては仕事にならなかったので、乗れなかったら今頃どうしていたかしら…何て言っていました。

その母が、学校から帰ると姿が見えなくて、祖母に聞くと用事があって6キロくらい先の親戚に行ったと聞き、何回か母と一緒にリヤカーに乗せてもらって連れて行かれた其処まで、三角乗りで追いかけて行きました。夢中で着いて留守番の人に聞くと、遠い所を一人で来たのに驚いて、母は来ていないがゆっくりして行くように言われました。でも母が居ないのにゆっくりしている事もないので、止めるのも聞かずに帰って来てしまいましたが、泣きたいのを我慢しての帰りの道の遠かった事が忘れられません。
結局母は家の人たちと梨畑に行っていたそうで、私が来たのを聞き驚いて直ぐに帰ってきてくれました。言う事を聞いてゆっくりしていれば、母と一緒に遠い道のりも楽しく帰れたのに… と後になってからそう思いました。

中学生の頃には、友達と自転車で結構遠出をしましたが、結婚してからは近所の方と遠山記念館に自転車で行ったのが遠出でしょうか。今は偶にお使いで乗るくらいです。

  赤い帯状にした中の文字を白く変える事が出来ませんでした。