国際児童文学館

2009-05-15 | 政治

橋下知事インタビュー

Q 今日、国際児童文学館が初弁論の日だが、改めてお考えを。

A 国際児童文学館の機能を、より発展的に中央図書館に継承するつもりで今進めているので、原告の皆さんにはそのあたりの理解を、法廷の場でも求めていきたい。

Q 知事は統合したほうが府民にとって利便性が高まると言ってきたが、その点の見解に変わりはないか。

A まったく変わりない。今の国際児童文学館の組織では70万点の貴重な資料が無駄になってしまう。文学的価値の問題だけでなく、行政のマネジメントの問題なので、その点も原告の皆さんにはご理解いただきたい。どれだけすばらしい資料や貴重なものがあっても、それを管理運営する団体がダメだったら全く意味がないので、私は組織改革という視点で今回は中央図書館への移転を決断した。その点についてもご理解いただきたい。

Q 鳥越さんは本を返して欲しいと言っているなかで、裁判所がどういう判断を下すかわからないが、例えば和解勧告が出た場合に、知事はテーブルに乗る、改めて会うということはあるか。

A 私自身が直接出る話ではないと思う。担当部局である教育委員会の所管部局等が誠意を持ってきちんと対応する。和解の話はまだ訴訟の進展によるが、私自身は、中央図書館に70万点の資料が移転した後にもなお、原告の皆さんの当初の意図にそぐわないような形になるのであれば、最終的には返却というのも有り得るとは思っている。しかし、その70万点の資料を大阪の子供たちにしっかりと活用して欲しいということが、原告の皆さんのお気持ちだと思うので、中央図書館での取り組みを、まずは見ていただきたい。今回は私の説明不足もあったが、なにも児童文学を子供たちに広めることを止める、お金を使わない、と言っている訳ではない。国際児童文学館が果たしてきた役割というのは非常に重視しているので、だからこそダメな今の組織を一度ゼロにして、きちんとその資料を使いこなせる組織に移転するということ。資料を全て廃棄して子供たちに文学を普及させる必要が無いとか、そういうことではない。ハッキリ言えば今の組織がダメだということ。だから今の組織をゼロにして、組織改変ということなので、うまく伝わっていないことが残念。

Q 知事はかねてから、移転後の姿を見て欲しいと言っていたが、それについても変わりは無いか。

A 70万点もの寄贈を受けてありがたい話なのだが、今まで税を使ってこの70万点を管理してきたという経緯もある。それだけ管理コストもかかっているわけだし、これを府民の皆さんに活用してもらうということが、まずは第一だと思う。移転した後の状況をまず見ていただいて、それでもダメだということであれば、その時にもう一度話し合いをさせていただきたい。今の段階で返せということになると、今まで70万点の資料を保存しておくのにかかったコストはどうなるんですかということになる。その点についてもご理解いただきたいと思う。本当にいますぐ返却ということであれば、今までかかった管理コストについて、年間1億円以上の運営費を税で入れていたので、原告のみなさんにもいくばくか負担していただければならないと思っている。

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