学童保育問答その2

2008-10-17 | 保育園・学童保育

Q2: 私の子どもが行っている学童保育は、総人数が100人を超えるマンモス学級で、部屋が狭く環境がいいとは言えません。指導員の先生方も大変そうです。部屋を増やしたりできませんか。 

 

藤木: まず、吹田の学童保育が「安価な託児所」と呼ばれていることをご存知ですか? 吹田の学童保育は、入室条件が緩く、保育料が格安なため、安易な利用のされ方が目に付くとの声が絶えません。保育園に入園する時のように源泉徴収票を提出させるような厳格な審査がありません。簡単な書類だけで入室できてしまいます。また保育料が月2500円と格安です。ちなみに豊中は5000円、茨木も5000円、池田は6000円、箕面5700円、高槻6500円。しかも池田、箕面、茨木、高槻は土曜日も開室しています。安くて簡単に入れるから、定員を大きく超えてしまうのです。まずは、入室要件を厳しくすべきです。学童保育は真に必要な方のためにあるべきです。両親とも勤務していて不在な家庭、母子家庭や父子家庭、障がい児家庭などが該当します。自分の趣味の時間のためにちょっと子どもを預けておこうか、といった使われ方をなくすべきです。また、保育料は適正な値段にするべきです。少なくとも月5000円くらい、前述した延長保育を利用する場合、さらに1000円とか、適正な受益者負担を設けるべきです。もちろん低所得者のための減免制度は一方で維持すべきです。もう一つの課題ですが、多くの子ども達が放課後、習い事や塾に通うため、学童保育に在籍していても育成室に毎日来ないそうです。平均出席率は約85%、つまり15%の子どもは常時欠席しています。学校の授業で常時15%欠席なんてありえません。「放課後、用事がない時は学童に行く」こんな使われ方が果たして適正と言えるでしょうか。すぐに対策をとるべきです。塾に行くのなら学童保育は不要なはず。塾へ行くまでの待機場所に学童保育が使われています。これは税金の使いみちとして適正とは言えません。また3年生の終わりくらいになると、学童に行っていない子ども達と遊べないから、と言って学童を辞める子ども達もいます。と言うことは遊び相手探しのために学童保育を利用していたのか、本当に親が困っていて学童保育を利用していたのか疑問にならざるを得ません。吹田の学童保育はこういった利用を許してしまっています。これでは納税者の理解を得ることはできません。こんな学童ならいらないという声も上がりかねません。でもそれでは真に学童を必要としている人、真面目に学童保育を利用している子ども達とその保護者が困ります。不適正利用をなくしていく必要があります。まずは、しっかり制度を作り直して、それでも必要な場合、教室や指導員を手配する、こういう手順による改革が必要です。これも市がやる気を見せれば、すぐにでも取り組めます。