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あめだから あえる

2014年06月04日 | 絵本

『あめだから あえる』
さとうち 藍 ぶん
広野 多可子 え
出版社:福音館書店
(月刊 かがくのとも 6月号(1998年 通巻351号)

☆10年以上前に購入
数ページ、抜粋して紹介します。





「あめの シャワーは きもちが いい?」
ひらいたままの はなに こえを かけました。
あれっ、ほかにも あめを きにしていないものが いるみたい。
ゆびで そっと さわってみたら
「わあっ! つのが でた」
オレンジいろの つのと つよい においで
わたしを おどかしたのは
きあげはの ようちゅう。
「もう さわらないから だいじょうぶ」


たんぼへ むかって あるいて いきました。
からだの いろを じょうずに かえるのは あまがえる。
まわりの いろに とけこんで
めだたないようにしているのです


オーケストラの しきしゃになるのです。
あしを ぽん。

☆広野 多可子さんの絵本は先にスーザシリーズで
すっかり虜になっていました。
そのせいか書店でも広野さんの絵本を見つけると、
手にとって開かずにはおれませんでした。
「かがくのとも」ということで、自然界が細密画で描かれて
いるものの、理科の教科書みたいではなくて、いづれも
壁に飾りたくなる様な美しい絵ばかりです。
(本当は全ページの絵をご紹介したかったほどです。)


少女の表情もカエルや動植物の様子もありのままで、

自然は可憐だな、と思います。