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ねぼすけスーザとやぎのダリア

2015年06月25日 | 絵本

『ねぼすけスーザとやぎのダリア』
広野 多可子 作
出版社:福音館書店

☆一ヶ月前に購入しました。
数ページ抜粋して紹介いたします。





「スーザ、ダリアに きをつけておくれ」
「はい、アンヘルおじさん」

やぎのダリアの おなかは ふうせんみたいに ふくらんでいます。
もうすぐ あかちゃんが うまれるのです。

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スーザが はしって
いってみると、 それは
ルイサおばあさんでした。

「ダリアー」
「ダリアー」
スーザが おおごえで よぶと、

カラ カラ カラ

おしろから かすかに
すずの おとが きこえて
きました。

「ダリアの すずだわ」
スーザは おしろまで
はしりました。

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おしろの すぐ そばまで
きたとき、

カラカラカラ

あたまのうえから すずの
おとが きこえてきました。

スーザが みあげると、
おしろの やねのうえで
かざみの すずが かぜに ゆれて
おとを たてていました。

カラ カラ カラ
カラ カラ カラ

「ダリアじゃあなかったのね」
がっかりした スーザは
きゅうに のどの おくが
つまったようになり、
なみだが こみあげてきました。

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☆私はスーザの絵本の風景に必ず描かれているオリーブ畑を見るたび、
数度訪れた牛窓を思い出します。
娘はスーザを見るたび、白馬村の小さなお友達、あさひちゃんをふと思い出すそうです。