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こんとあき

2015年10月09日 | 絵本

「こんとあき」
林明子 さく
出版社:福音館書店

☆今から20年前くらいに購入。私と娘が一番好きな絵本です。
数ページ抜粋して紹介いたします。




こんは、あかちゃんを まっていました。
こんは、おばあちゃんに あかちゃんのおもりを
たのまれて、さきゅうまちから きたのです。
「あああ・・・」
こんは、あくびをしました。
「ここに ずうっと すわっているの、 もう あきちゃった。
さきゅうまちに かえりたいなあ。 おばあちゃんに あいたいなあ」
こんは とうとう いねむりを はじめました。
こんは、ひろい さきゅうの ゆめを みていました。



あきは、 さきゅうを みたのは、はじめてでした。



「おばあちゃん、こんを なおして!」
あきがいうと、おばあちゃんは、
「しんぱい いらないよ、あきちゃん。
よくきたね、さあ、うちへ はいろうね」
と、いいました。



「おやおや、ても あしも ぶらぶら。うでは ほどけて、
おまけに しっぽも ぺちゃんこ」
おばあちゃんは、こんの あちこちを よくしらべて、
しっかり ぬいつけました。
「さあ、これでよし。あとは しっぽだね。
つぶれた しっぽには、おふろが いちばん!」
おばあちゃんが いったとたん、

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☆私はこのお話がとても好きです。
子どもに読みきかせをした時も、自分一人で読んだ時も、
一ページごとに心が動かされ、裏表紙を閉じる時には
いつも温かい安堵感に包まれました。

機会がありましたら、ぜひ一ページづつ、ゆっくり
ご拝読いただきたく思います。

そして・・・これはおまけページです。