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はじめてのおつかい

2017年04月24日 | 絵本

じめてのおつかい
筒井頼子 さく
林 明子 え
出版社:福音館書店

☆20年前くらい、子供達に購入。
数ページ、抜粋して紹介いたします。




 
あるひ、ままが いいました。
「みいちゃん、ひとりで おつかい できるかしら」
「ひとりで!」
みいちゃんは、とびあがりました。
いままで、ひとりで でかけたことなんか、
いちども なかったのです。
「あかちゃんの ぎゅうにゅうが ほしいんだけれど、まま ちょっと 
いそがしいの。ひとりで かってこられる?」
「うん! みいちゃん、もう いつつだもん」


だれかが、
「ごほん!」
と、いいました。
ふりかえってみいると、くろい
めがねをかけた おじさんが
たっていました。
めがねおじさんは、
「たばこ!」
と、どなりました。
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「まあまあ、ちいさな おきゃくさん。
きがつかないで ごめんなさい。」
おばさんは、なんども あやまりました。
みいちゃんは きゅうに ほっとして、
ぽろんと ひとつ、がまんしていた なみだが 
おっこってしまいました。
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さかのしたで、ままが あかちゃんを
だっこして、てを ふっていました。
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☆私ごとですが、わが娘も幼い頃から「みいちゃん」と呼ばれていたせいか、
このお話に聞き入っていたことが懐かしく思い起こされます。
やはりちょうど乳児だった弟(次男)の育児に忙しかった母(私)と、
主人公の“みいちゃん”と同じ状況下の自分が
重ね合わされたのかもしれません。
そう言えば、娘は幼い頃から弟の面倒を見るのが好きだった上、近所の小さい子や赤ちゃんも
よく可愛がっていたことを思い出しました。