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ねぼすけスーザのオリーブつみ

2015年05月25日 | 絵本

『ねぼすけスーザのオリーブつみ』(2002年こどものとも 2月号)
広野 多可子 作
出版社:福音館書店
☆2004年3月 ちるみゅーにて購入
数ページ抜粋して紹介いたします。





でも、きょうの スーザは ちょっと
ちがいます。マリアおばさんと
いっしょに めを さまし、
おなじ むらの キンテロおじさんの
オリーブばたけに でかけたのです。
きょうは オリーブつみの 
おてつだいをする ひなのです。



「なにか しけば あつめやすいわ」
スーザは エプロンを はずして
きのしたに ひろげました。 そして
また えだを ゆすりました。
スーザの エプロンは 
ちいさすぎました。
オリーブの みは やはり
あちこちに
ちらばってしまいました。



サンチェスに また
てつだってもらって、みんなで
かわるがわる いしうすを
まわして オリーブの みを
つぶしました。
おもい いしうすが
まわるたびに、おひさまの
ひかりを いっぱい あびた
ほしくさのような 
においがしてきました。


スーザは サンチェスにも
なめさせてやりました。
「サンチェス、きょうは
ごくろうさん」

「スーザ!」
マリアおばさんが
よんでいます。
スーザが はしっていくと―――――――――

☆「オリーブ油って、こうやって作るんだね・・・」と
子どもと一緒に感心しながら読んだ覚えがあります。
他のスーザシリーズを読んだ人なら、絵の中に
「あ、これは・・・」と微笑んでしまう小道具がちゃんと
描かれていて、それを探すのも楽しかったです。
スーザのお話はいずれにも真の「豊か」があって、
幸せな気持ちになります。