ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2015/11/29 「007/スペクター」

2015-11-29 00:00:00 | 日記
「007/スペクター」

 007と言えば、シリーズ全作を劇場で見て(前のカジノロワイヤルも)、
全作のDVD購入が自慢だった。(サントラも)
ボンド俳優も6代目ダニエル・クレイグとなり、
リブート式に今までの話をなかった事に。
それ自体は構わないんだけど、
シリーズのお約束的な所も破られて、異色編と言う印象が強い。
中でも、前作スカイフォールは、新しいファンには好評だったようだが、
個人的にはダメで、初めてDVDを買ってない次第。
このままシリーズが続くとつらいけど、
ここへ来て、シリーズ初期の敵スペクターが登場するとの事。
どうなるかわからないけど、もちろん見ます。

ジェームズ・ボンド 英国情報員007号(ダニエル・クレイグ)
フランツ・オーベルハウザー ボンドの義兄
マドレーヌ・スワン ホワイトの娘(レア・セドゥ)
M ボンドの上司(レイフ・ファインズ)
Q 兵器係(ベン・ウィショー)
ミス・マネーペニー Mの助手(ナオミ・ハリス)
ルチア・スキアラ スキアラの妻(モニカ・ベルッチ)
C(マックス・デンビー) MI5
ビル・タナー 幕僚長
ミスター・ホワイト 前々作の敵

①テロを阻止するボンド

 冒頭は久々に復活したガンバレル。
メキシコシティで開催される「死者の日」と言うお祭りの中、
仮面をつけた007号ジェームズ・ボンドは女性と共に建物へ。
すぐ戻ると言って、窓から外へ。
これで、一暴れした後に本当に戻ってくると往年のボンド風だが、
本作では戻ってこない。
ボンドが見張るのは、スキアラという男。
彼がスタジアム爆破を企んでいると言う情報を得て窓越しに撃つが、
爆弾が爆発して、周囲の建物が崩壊。
もちろんボンドは無事だが、スキアラも難を逃れて退散。
ヘリで逃げようとするが、ボンドも飛び乗り、墜落しそうな状況で格闘に。
周囲は大混乱。スキアラの指輪を奪い、彼を倒す。
ここで主題歌。

②ボンド謹慎に。スカイフォールの燃え跡から見つかった物を見て驚く

 本部に戻ったボンドは、メキシコシティでの騒ぎをMに問題視され、謹慎処分に。
ボンドは、かの地での任務は、死んだ前任のMの指示だったとマネーペニーに告白。
そのマネーペニーは、
ボンドの生家スカイフォールの燃え跡から見つかった写真を手渡す。
それを見たボンドは、何かがひっかかるのを感じる。

③スキアラの未亡人から組織の会議について聞く

 続いてQの所へ行ったボンドは、
愛用のアストンマーチンDB5の修理が終わったと聞くが、
他の00要員用のアストンマーチンDB10(最新)を拝借する。
ローマに着いたボンドは、スキアラの未亡人ルチアに接近。
このルチアに扮するのがモニカ・ベルッチで、史上最年長のボンドガールとされたが、
エンドシーンをボンドと過ごす役ではなく、中盤のお相手。
結局、ボンドに心を許したルチアは、
亡き夫がとある組織に所属し(指輪が目印)、その会議があると知らせる。

④組織の会議に潜入するが、見つかって退散

 ボンドはとある屋敷に到着し、そこで行われていた会議に潜入する。
サンダーボール作戦の会議に相当するのだが、
本作の一味がやってる悪事は、かの作品よりも地味で陰湿な印象。
ボンドは組織の首領がオーベルハウザーなる人物だと知る。
彼は次の作戦を遂行する者を探し、とある部下が名乗り出る。
だが、もっと適任がいると現れたミスター・ピンクスがこの男を一撃で始末。
一方、オーベルハウザーはボンドを知っているらしく、
彼の潜入に気付いて、「久しぶりだな。ジェームズ」と言う。
これはやばいと、ボンドはDB10で退散。
ピンクスがそれを追跡した為、ボンドはロケットエンジンで距離を広げ、
最後は脱出装置で脱出して難を逃れる。DB10は大破したけど。

⑤旧敵ホワイトから組織の情報を聞き出す。

 ボンドは、前々作で戦ったミスターホワイトが、組織の一員だと知り、
彼が幽閉されている山小屋みたいな場所へ。
ボンドに捕まって当局に突き出された様に記憶してるけど、
今は組織の影に怯えていると言う事らしい。
君は糸のない凧だみたいな事を言われ、組織には太刀打ちできんと脅されるが、
それでビビるボンドではない。
彼は娘マドレーヌを守ってくれと言い、「アメリカン」が秘密の鍵だと知らされる。
ボンドなりの礼として、ホワイトにワルサーを渡すと、
ホワイトはそれで自殺するのだった。

⑥MI6はCに牛耳られる。

 その頃ロンドンでは、MI5のCは、00要員を中心としたMI6の活動を問題視。
さらにCが推進役となって、各国の機密情報を一元化しようと言う動きが進む。
まあ各国が無警戒に仲良くするとも思えないから、ここらへんはちょっと絵空事ぽい。

⑦ボンドマドレーヌに会う

 ボンドは、山の上にある医療施設を訪れ、ホワイトの娘マドレーヌに会う。
彼女はボンドに警戒する(もともとホワイトは娘を隠す意図で山で働かせていた)が、
現れたピンクス一味に捕まってしまう。
車で退散する一味を、ボンドは奪った輸送機で追跡。
最後には翼が折れて、雪の斜面を滑りながら車に体当たりし、マドレーヌを奪還する。

⑧マドレーヌからスペクターについて聞く

 ボンドとマドレーヌは、同じく一味の襲撃を受けたQと合流。(かけつけてた)
彼によって、ルシッフルもベスパー・リンドも、
名前は忘れたけど慰めの報酬やスカイフォールで戦った敵も、
すべて同じ組織らしいと知らされる。
組織の名前は不明だと言うと、マドレーヌはスペクターだと言う。
一方、アメリカンとは、ホワイトが新婚旅行に行ったホテルの名前と判明。
いつも泊まる部屋には、壁裏に隠し部屋があるのを発見。
そこには、スペクターの本拠らしき場所の情報が残されていた。

⑨スペクターの本拠に乗り込む

 ボンドとマドレーヌはスペクターの本拠に乗り込むが、
(途中、列車で敵と戦ったような記憶もあり)
来る事は想定済みだった様で、オーベルハウザーに歓待される。
実はCもまたスペクターの一員で、その情報一元化計画により、
各国の情報はスペクターに筒抜けになるのだと知らされる。
オーベルハウザーはまた、ホワイトが自殺した際の映像も持っていて、
それを見たマドレーヌはボンドが銃を渡したと知り、ショックを受ける。

⑩基地を爆破して退散する

 気がつくと、ボンドは拷問台に縛られていた。
オーベルハウザーは脳に何やら注射して従わせようとする。
実はオーベルハウザーは、ボンドの義兄だった。
(まあ、ボンドは序盤から気付いていたって話だけど)
両親を失ったボンドの養父となった人物の息子なのだ。
だが、オーベルハウザーは事故に見せかけて実父を殺害。
自身も死んだと思わせていたのだ。
オーベルハウザーと言う名は捨て、
今はエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドと名乗っていると言う。
ブロフェルドとはショーン・コネリーの頃の宿敵で、
本作の悪役オーベルハウザーがブロフェルドかと噂されていたから、意外性は今一つ。
と言うか、本作のボンドはブロフェルドと言う名前を知らなかった訳だから、
名乗ってると言われても、そうなんですかと言う程度のショックしかないはず。
ホワイトの死の件でブロフェルド側についたかに思えたマドレーヌだが、
もちろんそんな事はなく、
ボンドの指示でQ特製の腕時計で爆発を起こしてボンドを救出して退散。
一度の爆発が誘爆を起こして基地が崩壊するあたりは、慰めの報酬と同じ。
同じ組織だったと言うのもうなづけます。
本作で映画史上最大の爆破シーンがあると聞いたけど、ここの事かな?

⑫ブロフェルドMI6を襲撃

 ボンドとマドレーヌはロンドンへ。
Cがスペクターに関わっていたとわかり、Mらは一元化計画を阻止する事に。
マドレーヌは危険だからと返される。
だが、ボンドは一味に捕らわれ、気がつくとかつてのMI6本部にいた。
建物は解体待ち(前作で破壊されたんだっけ?)で、中は無人だ。
現れたのは、本拠の爆破で死んだかに思えたブロフェルドだった。
彼の顔は本拠爆発で傷ついており、007は二度死ぬのドナルド・プレゼンス風に。
マドレーヌを捕らえてどこかに拘束しており、建物は3分で爆破すると告げて退散。
ボンドは建物の中を探し回り、某所でイスに座らされているマドレーヌを発見。
全身に大量のロープが縛りつけられており、さすがに3分での脱出は無理かに思えたが
次のシーンですべてのロープを外されたマドレーヌはボンドと共に建物を脱出。
一方、Mは対岸にある新庁舎にいた。
今まさにCが一元化システムを起動しようとしていたが、Qが妨害。
MとCが格闘になり、Cは吹き抜けから階下へ転落して死ぬ。

⑬逃げるブロフェルドを追跡

 Mらは旧庁舎が爆破されるのを見るが、
脱出したボンドはボートに乗り、ヘリで退散するブロフェルドを追っていた。
何発か撃つと、ヘリは橋に墜落。
這い出したブロフェルドに、かけつけたボンドが銃を向ける。
ブロフェルドは撃てと言うがボンドは撃たずに退散。
かけつけたMによって、ブロフェルドは逮捕されるのだった。

⑭ボンド引退すると言う

 一件落着し、引退すると言っていたボンドが現れて、Qは驚かされる。
預けた物を引き取りに来たと、アストンマーチンDB5を受けとったボンドは、
傍らにマドレーヌを乗せて走り去るのだった。

 と言う訳で、冒頭は、クレイグ版になってから後ろの方に回されたガンバレル。
ようやく本来の位置に戻り、
旧作からのファンとしては、「まず、ここが違う」と言うポイントが減った感じ。
タイトル曲前に派手な戦いがあり、
本編に入ってからも、時々ボンドらしいアクションシーンあり。
そして、その間に展開する物語が、割にシンプル。
前作スカイフォールが個人的にいまいちだったのは、
物語がわかりにくくて、ボンドや敵が何を目指してるのかピンと来ない点。
その点も本作は好感が持てる。
やがて、ルシッフル以降の一連の事件が、スペクターと言う組織の仕業だと判明。
慰めの報酬で、新時代のスペクターと思わせた連中が、やっぱりスペクターだった訳。
サンダーボール作戦を思わせる会議の描写もあるが、彼らの計画はちょっと地味。
情報網を掌握し、世界を影で支配すると言う事らしい。
スペクターと言えば、首領は誰もが恐れるブロフェルドで、
本作で登場するのかも関心事に。
そう言えば、マックス・フォン・シドーが出てると聞いた気がして、
番外編ネバーセイ・ネバーアゲインのブロフェルドが本家にも登場?と思ったが、
シドーが出てるのはスターウォーズだった。
種を明かせば、ブロフェルドとボンドは義兄弟だったと言う設定で、
世界は狭いなと言う印象です。
クラーク・ケントとレックス・ルーサーが幼なじみにされたみたいな微妙な気持ちに。
終盤に黒幕が、「私はブロフェルドと名乗る事にした」と言うシーンがあるが、
これは旧作を知らない人はおろか、ボンド自身にも何の意味もない。
ああ、そうですかと言う感じ。
終盤の戦いは、すべてボンドに都合よく展開しすぎ。
ラストで、ボンドが引退したと言うセリフがあるが、
なるほど、一連のクレイグ版としては締まった印象。
次作は役者を替えてリブートするのに適当だけど、
映画ならずとも、辞めるのをやめたと言う話はよくあるものです。
全体としては、今までのクレイグ路線を維持しつつも、
スペクターなど旧作ファンが好きなシーンを出して、歩み寄った感じ。
アクションとアクションの間に展開する物語が意外にシンプル
と言う点も好感が持てるが、クレイグ版から入ったファンがどう思うかは微妙。
音楽は前作と同じトーマス・ニューマンで、前作とほぼ同じ曲だったと言う印象。

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