五山の送り火

　そういや今日は記憶に違いがなければ､｢五山の送り火｣の日だったっけか｡
　クソ暑い夏の京都に行くのが楽しみだった頃､行く時は16日を外さずに日程を組むようにしていた｡｢大文字｣も目当てだが､当日そこまでに至る様子を観るのが楽しかったのだ｡
　枯山水で知られる龍安寺｡あそこの縁側でカメラ向けるのも良かったが､当日は檀家さんを呼んで14時ぐらいからその人達に向けてえらいお坊さんが特別の説教をするのが聞けた｡檀家さん向けだが､観光客も畳の間の外からタダ(ったって拝観料￥400はちゃんと払ってる訳でｗ)で聞けた｡アレが中々面白くて､一回ケータイでその様子を撮ったりしてみたが､テンポが速くてガラケーでは上手い具合に撮れなかったのが残念だった｡
　夜は大将軍にあった銭湯でひとっ風呂浴びて､五山全部じゃないけど送り火とそれを観る人々と､阿鼻叫喚の帰り道を見てから宿に戻る｡あの夜中の大渋滞までが｢五山の送り火｣じゃないかと､今でも思うのは俺だけか｡
　明くる17日になると街全体が静かになって､京都に短いシーズンオフがやってくる｡９月になれば修学旅行のツアーとかでまたごった返す訳だが･･･まぁ､静かになりすぎてつまらない向きがあったりするんで好きではない｡却ってどっか機込み27両入る線路っ端に金失しにいく方が楽しいんじゃないか｡