風ってどんな香り?

自然の良さを感じながら過ごしたい

W主人公って形はもうやめた方がいいと思う

2016-06-17 18:45:52 | 日記
発売日が決定してから3ヶ月間、指折り数えてやっと発売日を迎え、手にした3DSのゲーム「逆転裁判6」。
少ない隙間時間で毎日プレイし、ようやく本日クリアしたので、自分なりに感想を書きたいと思う。
※ネタバレあるので注意

結論から言ってしまうと、面白かった・・・んだけど、ちょこちょこ気になる点があったというか、不満点もなくはない。
まず良かったのは、圧倒的なボリューム感。
全5話構成なのだけど、これまでチュートリアル的な扱いが多かった1話からすでにボリュームたっぷり。
おそらく初代1話の倍以上はあったんじゃないかと(笑)
まあシリーズも6まで来ているので、6から始める人はいないであろうことを開発陣も想定しているんだろうな。(実際そうだと思うし)
特に最終話のボリュームはすごい。2話分くらいのボリュームがあって、やりごたえ十分だった。
ストーリーも大きく破綻しているようなものはなく、きれいにまとまっていたと思う。最終話も衝撃的な展開が多くて、先が気になって仕方なかった。
キャラたちもぬるぬる動くし、途中に入るアニメーションの出来もなかなか。
そして何と言ってもマヨイちゃん!4、5ではまったく姿を見せなかった彼女と再会し、また並んで法廷に立てた時は本当に嬉しかった。
ただ・・・それだけに、マヨイちゃんの登場シーンが思った以上に少なかったのが残念すぎる(´Д`;)
というか、パッケージにもマヨイちゃんが掲載されているし、週1で放送されているアニメも、明らかにマヨイちゃんだけ作画がていねいで(笑)特別扱い。
発売前の宣伝でもこれでもかというくらいマヨイちゃん推しだったので、ナルホドくんとマヨイちゃんコンビが前面に出される話になるんだろうと思ったファンは私も含めて多かったはず。
もちろん、マヨイちゃんがメインになるお話もあるんだけど、逆に言うとその話のみ。後はチョイ役で、あんまり絡んで来ないままエンディングを迎えてしまう・・・。
発売前のオリジナルアニメでもマヨイちゃんとの絡みが強調されていたのに、これはないよ~って感じ。
そして今回、ナルホドくんとオドロキくんのW主人公という触れ込みだったけれど、フタを開けてみれば、オドロキくんが主人公という感じだった。
つまり4の逆。あれはオドロキくんが新主人公になった話だったにもかかわらず、脇役のはずだったナルホドくんが最後にいいところをかっさらっていったという感じだったから。
思うに、開発陣は今作で、4で失敗した世代交代のやり直しをしたかったんじゃないかなあと。
4の時は「逆転裁判」という冠があれば売れる!と天狗になった開発陣が、ファンの気持ちも考えずにキャラを崩壊させ、ストーリーもやっつけ感が強く、結果的に総スカンを食らうハメになってしまった。
この失敗を何とか取り戻そうと、前作5ではナルホドくんを弁護士として復活させ、「ダルホド」を封印。
それはある程度成功し、オドロキくんの空気感も若干薄れたものの、それでも主役を張らせるにはまだ遠い。
そこで今作の6でオドロキくんを真の主役にのし上がらせるため、オドロキくんメインの話に持ってこようとしたのかなと。
まあファンの間で「黒歴史」とまで言わしめた4の落ちっぷりから、5というワンステップを経て、6で主役に返り咲かせたというのは評価できると思う。
でもでも、一ファンとして言わせてもらうと、やっぱり4は黒歴史だったと思う。
私はナルホドくんとマヨイちゃんのコンビが好きだけれど、こんな形になるのなら、3で終わりで良かったんじゃないかと。
で、4ではナルホドくんは一切登場させない。もしくは同じ時系列で伝説になっている青い弁護士がいるらしい・・・とちょっと存在を匂わせるだけで良かったんじゃないかと。要するに小ネタ扱いで、既存ファンがちょっとにやりとするような演出って感じで。
主役を張れる弁護士が2人いることで、あっちを立てればこっちが立たないみたいな状態になってしまっていて、このままだともう収拾がつかないんだと思う。
だからこそ、今作のラストで、オドロキくんが去っていったのかなあ?
個人的に、ナルホドくんもオドロキくんもどっちも好きなんだけど、この二人は一緒にいるとお互いの立場やら、見せ場やら、印象やらをつぶし合ってしまう気がする。
今後もし逆転裁判の続編が出るのなら、日本にいるナルホドくんが主役のゲームを出し、その次にクライン王国にいるオドロキくんが主役のゲームを出し・・・と、交互でいいんじゃないのかな~。