数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

至福の超現実数であります。

2012-01-19 19:19:44 | 数楽小説
今日は小説、至福の超現実数を紹介させて頂きます。

題名:至福の超現実数 純粋数学に魅せられた男と女の物語
著者:D・E・クヌース
翻訳:松浦俊輔

この小説は…数学の根本を題材にしてると言っても過言ではありません。
これぞまさに「数学小説」の名に相応しい一冊です…!

自分探しの為に無人島にきていた恋人、アリスとビル。
2人はそこでヘブライ語が書かれた黒い岩を見つける。
その碑文には数を創る規則が書かれていた…!
その規則から創られる数は自分達が普段使っている数と同じものなのか? 条件はそれで必要十分なのか?
当たり前の積み重ねの根幹から数を産み出す…そんな物語。

数とは何か? 当たり前のことを改めて定義するのは難しいものです。
なので、何においても最初にこれは無条件で許そう、こういうものを考えてみよう、としてスタートすると思います。
では、数のスタートとは何なのか? 0か1かとかそういう意味ではありません。
副題に純粋数学に魅せられた~…とありますが、確かに純粋です…全くの曇りなく。

内容としましては2人が試行錯誤を繰り返しながら数の規則を元に数をどんどん拡張していく話です。
その上で詰まってしまったり新しいアイディアが出たりと、対話を通して進んでいきます。
とにかく難しい…これは難しいと言ってしまいます、証明は理解と共に読み進まないとキャラに置いていかれます…!
しかしそこを越えると見える景色は…なかなか面白いですよ?w

疑問を投げかける機会、また新たな視点といいますか…この本は当たり前の大切さを教えてくれます。
作者のクヌースはTexの作者で有名ですね…お世話になっております(((
数の純粋な本質の世界、垣間見てみませんか?

漫画構想であります。

2012-01-18 22:57:02 | Math Comi
今日は久々に漫画の構想でも。

自分は数学の漫画や小説、面白い話を集めています。
いつかそれを題材にして数学の漫画を描ければ良いと思っているからです。
…と言いながら結構な時間が経ってます…いやぁこれ自分やる気ないんじゃないかなぁと我ながら思ってたり(((

でも折角こんなに数学漫画や小説読んでるんですからね。頭でっかちじゃ勿体無い。
…まぁ勿体無いからこういうブログで皆さんにも紹介してるんですけども…。
…さておき。

とりあえずということで数字の1~9に関する話を集めた所…


1:一筆書き、オイラーの定理、レピュニット数
2:二進法、河渡りの問題、ニム
3:三角数、パスカルの三角形、三角関数、ハノイの塔、モンティ・ホール問題、3大作図不可能問題
4:四角数、四色問題、フォア・フォーズ、make10、ルジンの正方形分割
5:フィボナッチ数、黄金比、正多面体
6:完全数、ルービックキューブ、魔六角陣
7:素数、タングラム、ラッキーパズル、虫食い算
8:エイトクイーン、八橋問題、盗人隠し、贋金問題
9:ナインドッツ、小町算、魔方陣、カプレカ操作、九去法

まぁn角数、n進数、ポリオミノにナンバーナンバーズとどうとでも出来そうなものもあるんですけどもね…。
勿論これ以外にも沢山集めてありますが…漫画にするとなると難しいです…。
とりあえず構想1、1~9に関する空想上の生き物↓

1:ユニコーン(一角獣)
2:猫又(尻尾が二股)
3:ケルベロス(首三つ)
4:スフィンクス(足四つ)
5:竜(五爪)
6:天使(六枚羽)
7:悪魔(七つの大罪)
8:ヤマタノオロチ(首八本)
9:九尾の狐(九尾)

これか…学校七不思議↓

1:増える階段(+1)
2:走る二宮金次郎像(2のみや)
3:トイレの花子さん(3番目の部屋)
4:4:44の合わせ鏡(4:44)
5:動く肖像画、勝手に鳴るピアノ(5線譜)
6:ろくろ首(6ろくび)
7:欠番(七不思議)

てな感じで、上記をイベントもしくは敵として数学バトルを繰り広げる…!という内容にしようと思っております。
うーん 上手くいくのかなぁ…? まぁまた妄想していきます…。
数学漫画に対するアイデアや面白い問題がありましたら是非教えて下さい、よろしくお願いします。

THE PARADOXであります。

2012-01-17 23:20:01 | 数楽書
今日は以前紹介した数学番組、コマ大数学科の公認副読本を紹介させて頂きます。

題名:THE PARADOX
監修:ビートたけし、竹内薫、中村亨

コマ大数学科公認本第二弾ですね。
タイトルの通り色々なパラドックスの紹介がメインです。

ゼノンのパラドックスやラッセルのパラドックスといった有名であり概念が面白いもの。
囚人のジレンマやモンティ・ホールのジレンマ等の数学的に説明のつくもの。
誕生日のパラドックスや合格率といった、予想とかけ離れた結果をもつもの…。
一口にパラドックスといっても色々なものがあります。意味も沢山ありますしね。それらを一まとめにした一冊です。

監修の3人の対談やコマ大数学科の番組の中で行った問題の解説も載っています。
相変わらず対談は面白いですw やりとりはコマ大のDVDの中にもあるんでしたっけね…そちらも要チェックですw
番組の問題は、やはり三者三様の解き方を紹介しています。どれも一長一短アリで一つ一つ感心しますよw

個人的にはもっと番組の問題か対談をガッツリと取り上げて欲しかったかな…とも。
しかし次から次へと色んな種類のパラドックスが知れてなんだか頭がおかしく感じられるかもしれませんよw
コマ大数学科メンバーのイラストつきで、有名なパラドックスも現代風に変えられていたりと随分分かりやすい内容になっています。
めくるめくパラドックスの世界へいってみませんか?w

超面白くて眠れなくなる数学であります。

2012-01-16 22:16:10 | 数楽書
今日は数学書、超面白くて眠れなくなる数学を紹介させて頂きます。

題名:超面白くて眠れなくなる数学
著者:桜井進

以前紹介した「面白くて眠れなくなる数学」がパワーアップして帰ってきました! なんてったって超がついてますからね!(((
前回に比べ、また色々興味をそそる内容になっておりますw

とても知りたい、ギャンプルの必勝法や+等の記号の由来、分数の割り算はひっくり返してかける理由。
問題が面白い、正方形分割や魔方陣、電卓マジック。
とても美しい美人角や素数、友愛数といった数達…。

夜に見るとこれは確かに眠れなくなってしまうかも…?!
貴方の知らない数学の魅力にどっぷりハマって貰いたいですね…w
個人的には数学ギャラリーが面白かったですw

サイエンスナビゲーターである桜井さんは他にも様々な本を出しております…。
是非手にとって見てみて下さい、とても興味深い世界に案内してくれますよ…w

浜村渚の計算ノート 3さつめ であります。

2012-01-15 23:26:41 | 数楽小説
今日は小説、浜村渚の計算ノートシリーズの3冊目を紹介させて頂きます。

題名:浜村渚の計算ノート 3さつめ 浜村渚の水色コンパス
著者:青柳碧人

以前紹介した浜村渚の計算ノートの続編、第3弾です。
新キャラ続々出てきます! 頼りになる仲間から数学特化なテロリストから…。
数学が好き、その一点を貫ききってますね相変わらず!w

3さつめともなると段々取り扱う分野もややこしくなってきます。
パラドックスにsin・cosといった三角比、無理数も登場しますよ!
数学とは計算すること、と思っていたら大間違いです。
数学の根本である論理であったり、問題に対するアプローチの方法、その力が数学には非常に重要な意味を持ちます。
パラドックスの話や三角比の話を聞いて「わけわからん」で終わってしまっては勿体無いです。
どう考えるべきなのか? どう考えればよいのか? 渚と一緒に考えていきましょう! 諦めてしまうよりはきっと、ずっと面白いです!

教科書に載っている証明というものは無味乾燥な印象を受けます。
それ故に何故か自分とは相容れないと感じてしまい、距離を置いてしまうこともあるかと思います。
しかしこの小説はキャラクター達自身も対話し、理解しようとし、諦めたり頑張ったりします。
そこで出てくる説明や例えは教科書等には載らないだろうなぁという言い回しも多数出てきます。
だからこそ、違った視点から理解に繋がるかも、しれません。
実際三角比の話の説明は…なるほどと思いました。無関心でいられないならせめて好きになりたいものです、数学w

ツイッターの方では渚のbotが出たそうですよw
作者さん共々フォローしてみるが吉? かと! 色々情報とかももらえるかもですw
2冊目の文庫化も決定、17日だそうで…えっ イラスト入ってんの?!
通常版持ってるんだけどなあああー…買おうかなあああー………(((