数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

天地明察であります。

2011-09-18 23:02:39 | 数楽小説
今日は小説、天地明察を紹介させて頂きます。

題名:天地明察
著者:沖方丁

時代は江戸時代、算法少女と同じくらいですかな…? 算額も出てきますしね。
これは主人公、安井算哲こと渋川春海が日本初の暦、「大和暦」を作り上げていく物語です。
…暦…カレンダーを…作る…それだけ…? と思われるかもしれませんけど…そもそも暦って何基準なんだって話ですよ。
なんで一年は365年とかがあるのか一日は24時間なのかとかとか考え出すと…そう 星の動きですよね。
暦を作る…今は当たり前にあるそれをどういう意図の上どの様にして作ったのか…? という話です。ちょっと興味持ってもらえました?

さて自分がオススメするのですから当然なのですが(?)やはりこの主人公を含め多数の登場人物が数学…いえ 算法好きです。
そしてその好きな気持ちの純粋さたるさ鬼気迫るものすらあります。
その真っ直ぐさは読んでてとても共感してしまいます。
春海が嬉しさを表すときは嬉しくなり、絶望の淵に転がり落ちた時は悲しくなり…。
数学、暦といった無機質なものを相手にしているはずなのに、その一喜一憂はとても激しく、心を震わせます。

さらにこの小説には…あの関孝和までも登場するのです!!! おお!
自分のイメージとちょっと違ったので驚きましたがそれはそれで新鮮ですよねw

登場人物の生き生きとした姿や、国をも巻き込む巨大な問題。
それに取り掛かり、成功と失敗を繰り返す大スペクタクル!
緊張感と良いテンポを維持したまま読める一冊ですw

漫画化…それに映画化も予定されております。乞うご期待!w

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
数の言葉の量化って (自然数の日)
2020-05-03 03:41:22
渋川春海とライプニッツの数学思考の融合での⦅自然数⦆の創生を絵本『もろはのつるぎ』で・・・
返信する
カオスからコスモスへ (式神自然数)
2020-06-01 15:42:01
≪…算法好き…≫は、
時間軸の数直線を、『幻のマスキングテープ』にする。
「かおすのくにのかたなかーど』
令和2年5月23日~6月7日 の間だけ
射水市大島絵本館で

この原型は、『HHNI眺望』で観る
自然数の絵本

有田川町電子書籍
「もろはのつるぎ」

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