数学 TOY BOX ~数学から数楽へ~

数学の世界の入り口になれば幸いです。

紙結びであります。

2011-10-24 20:42:09 | 数楽パズル
今日は…ちょっと変わった問題をば。改めて考えて下さい。


問題
『各々の対角線が各々の辺と平行になっている五角形は正五角形ですか? 証明して下さい。』


今回は証明問題。中学生レベルの数学の知識は必要かもしれません。
細い長方形状の紐…ベルトでも割り箸の袋とかでも良いですが、それを綺麗に括ると五角形が出来ます。
やったりしますよね? …しません?
これは正五角形なんでしょうか? 感覚的には正五角形だと思いますよね…証明出来ますか?
正五角形だと思うときは正五角形という証明を、違うという方は違うという証明をお願いします。
是非考えてみて下さいw

数珠選びであります。

2011-10-23 16:13:42 | 数楽パズル
今日はパズルでも。知ってる人は知ってますかな。


問題
『上図の様にリングに5つの丸が繋がっています。
 それぞれの丸には数字が入ります。
 5つの丸のうちいくつ選んでもいいですが、隣どうし連続したものしか選べません。
 1つでもいいですし、2つ、3つでも、5つ全部選んでも構いません。
 連続していない、離れているものは選ぶことは出来ません。
 この条件で選んだ丸に入る数字を足し合わせて、1から21までのすべての数ができるようにするには数字をどの様に入れれば良いでしょうか?』


例えばどこかの丸に「1」を入れて、その隣の丸に「2」を入れますと、「1」と「2」を選べば 3 を作ることが出来ます。
これで 1、2、3 の3つの数字が作れるわけですね。
さらに「1」のもう片方の丸に「4」を入れれば 「4」と「1」で 5 「4」と「1」と「2」で 7 を作ることが出来ます。
しかし「4」と「2」は離れているので 6 を作ることが出来ません…という感じです。

さてどうアプローチしていきますかね…?w

萌える数学であります。

2011-10-22 23:31:04 | 数楽漫画
今日は数学漫画、萌える数学を紹介させて頂きます。漫画の割合が少ない? …いや十分でしょ!!(((

題名:萌える数学 萌える探偵“モエ探”萌子の数学事件簿!!
著者:やまだともみ
監修:高橋幸久
作画:宣教師ゴンドルフ/浅井華奈子

これだよ…これを待ってたんだよ…! 『数学×萌え』…これを待ってたんじゃないのか 我々は…!?
今までに紹介してきた色々な作品にも萌えはある…あるけど 題名から言ってくるなんて…これは間違いない 間違いないだろう…!(((
てなことで萌える数学ですが…内容は、萌える探偵こと浅見萌子、体育会系の西村あずさ、お嬢様の東大寺姫子の3人が数学の問題を解いていくというもの。
………いやこれ探偵じゃなくてmゲホンげほげホん(((

探偵ということはQ.E.Dや浜村渚の計算ノートシリーズと同じ感じの数学テロ!? …ではありません。
すごくほのぼのとした日常系の探偵です。
数学クイズの遺書、時間と速度、くじびきで当たる確率、論理パズル、等積分割…。
数学で最も足踏みしてしまう「とっかかり」の部分を、萌えキャラと一緒に漫画で読み進めるのでスムーズに数学の世界に入り込めます。
漫画以外のところは補足や解説、新たな数学の問題。ここもキャラとのやりとりと共に取り掛かれます。
ステップアップしていく構成も素晴らしいですw

数学は嫌いってな方でもこれを読めば違う一面が見れるかも?
どんどん深みに入っていって、キャラクターではなく、文字通り数学に萌えられる様になったら…!
……数学者になることを勧めますよ(((

算数宇宙の冒険であります。

2011-10-21 00:24:48 | 数楽小説
今日は小説、算数宇宙の冒険を紹介させて頂きます。

題名:算数宇宙の冒険 アリスメトリック!
著者:川端裕人

小学生がリーマン予想に挑戦する!!
この見出しのインパクトは凄い 凄すぎる(((
本来なら関数や複素数どころかや文字式も習ってないはずなのに…末恐ろしい…!

舞台は東京のとある町、そこに住むワンダー3こと小学6年生の千葉空良、河邑ユーキ、紺野アラン。
そこに転校生の一之瀬那由が加わり、町の行事算数宇宙杯に出場するのですが…。
何やら不穏な空気、町で起こる数々の不思議な出来事、宇宙との関わり…!
ゼータ関数に秘められた謎に人、町、発展し時代、宇宙をも巻き込む冒険譚です。

皆驚くほど頭良い! 小学生離れしてます ホント…!
ゼータ関数なんて普通意味すら分からないだろうというのに…とんでもない!
唯一そんなに算数・数学が出来ないという主人公 空良 も、式を理解しないまでも、数式を「観賞」することは出来る…。
なるほど「観賞」。面白い考え方、見方と思いました。…観賞するために色々な知識は必要ですけどね…。
素数定理に複素平面、高校数学もぶっ飛びなんのその! ひたすらリーマン予想を掘り進んでいきます。

個人的に面白いと思ったのは、フェルマーの最終定理であれポアンカレ予想であれ、もう証明済みなわけですよね。
だからこそもう「正しい」と分かっているからそれに関しての物語も書けると思うのですけども…。
リーマン予想は今現在、まだ未解決なんですよね。
未解決の問題を題材にした数学小説…題名からは算数か。新しいなぁって思いました。
内容もキャラクター一人ひとりの感情や思惑が交錯したりと読み応え抜群ですw

数学と音楽、素数や宇宙のの神秘さ…。
皆さんもこれを読んで、リーマン予想に挑戦しましょう!
勿論全然分からない人も、「観賞」して楽しみましょうw

1+1+1+1+1+1+1+…=-1/2
1+2+3+4+5+6+7+…=-1/12
こんなこと言われたって…ねぇ…(((

コマ大数学科特別集中講座であります。

2011-10-20 17:00:50 | 数楽書
今日は以前紹介した数学番組、コマ大数学科の解説書を紹介させて頂きます。

題名:コマ大数学科特別集中講座
著者:ビートたけし、竹内薫

この本の構成としましては、基本的にビートたけしさんと竹内先生の対談がメインです。
後は話の中に出てくる数学用語の説明と、番組で取り上げた問題のピックアップと解説、現役東大生のコラムなどです。
何故数学をメインにした番組が生まれたのか? その経緯も紹介されています。

恥ずかしながら自分は番組を知ったのはこの本がきっかけでした。
こんな番組あったんだ…見たかった…えっ まだやってるの!? てな感じでそこから視聴者にw
元々平成教育委員会やクイズ番組は好きだったんですけど、数学に特化してる番組なんてNHKで数回やるかやらないかだと思っていたので…。
番組の面白さ、以前も紹介しました三者三様のやりとりも載っており、番組の面白さをそのまま再現しております。

対談が本の大半を占めるのですが、これが面白い。
ビートたけしさんの頭もやはり常人と違う様な思考回路ですし、竹内先生は理系の考え方で、これまた一般的とは言い難い…ん 何か失礼な物言いになってしまった気もしますけども…。
とにかく、そんな2人の会話・考え方はとても独特です。
数学は身近にある…とこのブログでも再三言ってると思いますが、いや どこに? と思われる人も沢山いるでしょう。
しかし、この2人の目線を通してみるとなるほど身の回りは数学だらけ、いや数学的に考えられる事ばかり、ということを体感出来ると思います。

自分とは違う目線での数学の存在、その表現の生の声を介してまた数学の魅力を知れる…。
非常に興味深い一冊です。是非w