エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

1年履いても気に入らないと返金してくれる靴下

2007年06月22日 14時00分15秒 | エコ商品ウオッチング
トウモロコシはエタノール燃料の原料としてはよく知られているが、
その他にもコーンスターチから作る生分解性ポリ乳酸が、
地球に優しい素材として注目されている。
プラスチックの代わりとして、紙や衣服として、さまざまな分野で
利用する研究が進んでいる。
そんな中、米国コロラド州の「Teko」がトウモロコシをベースに作る、
ハイパフォーマンスアウトドアに最適な靴下が人気を集めている。
通気性、耐久性が抜群に優れている靴下だ。
この靴下は、毎年簡単に効率的かつ豊富に再生栽培することができる
トウモロコシから、糖分を発酵させ、使用可能な繊維に変え作り上げたもので、
保証も付いており、2005年のバックパッカー誌の
ベストソックスにも選ばれている。
勿論再生可能な循環型製品である。
しかもユニークなのは、1年間履き続けて気に入らなかった場合、
新品靴下と引き換えるか、若しくは返金されるというシステムを
とっていている事で、これは製品への自信の現れだろう。
とはいえ、エタノール燃料の増産で、食用にするトウモロコシが
不足し、食糧不足の地域への供給減が問題になっている現在において、
果たして本当にエコな製品であるかは、疑わしい部分もある。
他にエコ衣類と言われる物には、捨てられるだけだったココナッツの皮から
作った汗の匂い止め加工が施されたポリエステルシャツ。
瞬く間に無農薬で成長する竹や枝豆の繊維をベースにしたシャツやパンツ。
水ベースの接着剤を使用した有機木綿のスニーカーなど、
各社競ってエコ衣料として売り出している。
このような商品の原材料は見た目には解らないため、
アウトドア・ブーツで有名なティンバーランド」などは、原材料名をラベルに
表示することにしている。
今後は、他のメーカも食品同様に、再生ゴム、有機木綿キャンバス、
コーンベース繊維、再生ポリエステルなどの原材料を表記をする事により、
環境保護に有効な製品であることをアピールする事も必要であろう。
しかし今の日本の企業モラルを考ええると儲けるために、
例のミートなんとかの様に不当なごまかし表示をし、
エコ衣類でもないのにエコ衣類として販売する心ない企業も
現れる可能性は完全には 否定できないだろう。
そういう事の絶対無いように切に望む。


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