えびの高原自主防災連携組織では新燃岳の活動状況について
毎朝鹿児島地方気象台に問い合わせ、教えて頂いています。
昨年のゴールデンウィークからはじめた取組みです。
えびのエコミュージアムセンターや足湯の駅えびの高原などに毎日の情報を掲示しています。
これからこのブログでもお伝えしていきたいと思います。
【新燃岳上空の風向き】
噴火した場合、どちらに噴煙が流れるかの参考になります。
えびの高原は「南東の風」の場合風下になりますが南東の風は比較的少ないです。
・実況(3:00)北西 風速8m
・予測(9:00)北西 9m
(12:00)北西 8m
(15:00)北 7m
(18:00)北 6m
【昨日(22日)の火山性地震の回数・火山性微動の回数】
新燃岳の火山性地震・微動が増加すると噴火が起きる傾向にあります。
これまでに噴火した際には一日の火山性地震が3ケタを超えていたことが多いですが
この限りではありません。あくまで参考です。
最近は比較的少ないですが、まだ桜島よりも地震の数は多いそうです。
・火山性地震の回数 8回
・火山性微動の回数 0回
【火山の状態(山体のふくらみ)】
GPSを使った観測機器により山体の膨張が調べられています。
地下のマグマだまりにマグマの供給があると山体が膨張する傾向にあるそうです。
・火山の状態 大きな変化なし
【最近起こった噴火】
下記の噴火が一番最近に起きた新燃岳の噴火です。
噴火が起きないまま半年が経過しています。
平成23年9月7日6:00
以上です。
この情報は、毎朝9:30頃、電話で鹿児島地方気象台に問い合わせているもので
噴火を予知するものではありません。
当ブログへの掲載については、気象台にご了解頂いております。
新燃岳の活動については右側の「ブックマーク」にあります、鹿児島地方気象台や情報サイトに詳しく載っています。
新燃岳の火山活動についてお知らせすることは、いたずらに不安を煽ってしまうのではないかという危惧はあります。
えびの高原も来訪者は噴火前の6割以下の状態が続いており、観光関係者は厳しい状況にあります。
しかしそれでも、霧島で働く私たちが火山活動について正しく認知し、適切なリスクマネジメントを図ることが
大切だと考えていますので、あえて情報を共有したいと思います。
火山の噴火は人間には計り知れないものです。謙虚でありたいと思います。
えびの高原は新燃岳の噴火前、噴火中(笑)、噴火後もずっと元気にがんばっていますので
ぜひ遊びにいらしてくださいね!
(Y)