えびのエコミュージアムセンター ~天候・火山・交通情報~

霧島のえびの高原にあるえびのエコミュージアムセンターのブログです。
毎朝更新。えびの高原へ出発前にチェック!

♪霧島連山登山道の情報♪

硫黄山 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) 新燃岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 硫黄山と新燃岳の一部の範囲とそこへ至る登山道は規制が継続しています。 【登山ができる山】韓国岳・白鳥山・池巡り自然探勝路(不動池まで)・甑岳・高千穂峰・栗野岳・丸尾自然研究路・御池野鳥の森など  【登山規制継続中の山】硫黄山周辺・新燃岳周辺 <登山者は通常通り、事前に天気や登山道、火山の状況について調べ、安全対策をしたうえでお楽しみください。 また入山に際しては登山届を出しましょう。>

新燃岳情報について

2012年04月23日 | 新燃岳の活動について
えびの高原自主防災連携組織では新燃岳の活動状況について
毎朝鹿児島地方気象台に問い合わせ、教えて頂いています。

昨年のゴールデンウィークからはじめた取組みです。
えびのエコミュージアムセンターや足湯の駅えびの高原などに毎日の情報を掲示しています。
これからこのブログでもお伝えしていきたいと思います。

【新燃岳上空の風向き】
  噴火した場合、どちらに噴煙が流れるかの参考になります。
  えびの高原は「南東の風」の場合風下になりますが南東の風は比較的少ないです。           

・実況(3:00)北西 風速8m
・予測(9:00)北西 9m
   (12:00)北西 8m
   (15:00)北 7m
   (18:00)北 6m

【昨日(22日)の火山性地震の回数・火山性微動の回数】
  新燃岳の火山性地震・微動が増加すると噴火が起きる傾向にあります。
  これまでに噴火した際には一日の火山性地震が3ケタを超えていたことが多いですが
  この限りではありません。あくまで参考です。
  最近は比較的少ないですが、まだ桜島よりも地震の数は多いそうです。

・火山性地震の回数 8回
・火山性微動の回数 0回

【火山の状態(山体のふくらみ)】
  GPSを使った観測機器により山体の膨張が調べられています。
  地下のマグマだまりにマグマの供給があると山体が膨張する傾向にあるそうです。

・火山の状態 大きな変化なし

【最近起こった噴火】
  下記の噴火が一番最近に起きた新燃岳の噴火です。
  噴火が起きないまま半年が経過しています。

平成23年9月7日6:00


以上です。

この情報は、毎朝9:30頃、電話で鹿児島地方気象台に問い合わせているもので
噴火を予知するものではありません。
当ブログへの掲載については、気象台にご了解頂いております。
新燃岳の活動については右側の「ブックマーク」にあります、鹿児島地方気象台や情報サイトに詳しく載っています。


新燃岳の火山活動についてお知らせすることは、いたずらに不安を煽ってしまうのではないかという危惧はあります。
えびの高原も来訪者は噴火前の6割以下の状態が続いており、観光関係者は厳しい状況にあります。

しかしそれでも、霧島で働く私たちが火山活動について正しく認知し、適切なリスクマネジメントを図ることが
大切だと考えていますので、あえて情報を共有したいと思います。
火山の噴火は人間には計り知れないものです。謙虚でありたいと思います。

えびの高原は新燃岳の噴火前、噴火中(笑)、噴火後もずっと元気にがんばっていますので
ぜひ遊びにいらしてくださいね!(Y)

4月23日のえびの高原

2012年04月23日 | 日記

今日のえびの高原は暖かな日差しに包まれています。
15:00の気温は22℃(駐車場調べ)。
センターから見る韓国岳はうっすらと霞んでいます。
来館された方が、えびの市内からは山が見えなかったとおっしゃっていました。
春霞は黄砂の影響や空気中の水分が増加するために起きると言われています。

黄砂とは…
「黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた
 多量の砂塵が上空の風に運ばれて、浮遊しつつ降下する現象です。日本において、黄砂は屋外の洗濯物や車などを
 汚す場合や、視程を悪化させ交通機関などに影響を与える場合があります。…」
 (※気象庁HPhttp://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosahp/4-4kosa.html#kosa_kansokuより引用)


えびの高原に至る道路沿いには“また”ヤマザクラが咲いています。
霧島にはソメイヨシノと同じころ咲くヤマザクラと、遅れて開花するヤマザクラがあって
2回花見をすることができます。どうしてなのか私も知りませんが嬉しいです。(Y)