エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

江無須志山 (643.3m)

2023年10月17日 | 山紀行 (日高山系)
晩秋の低山へ・・・江無須志山(643.3m)
■ 山 行 日       2023年10月16日(月)     日帰り
■ ル ー ト        南尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー        夫婦登山 №22
■ 登 山 形 態         獣道 (シカ道) (登山靴にチェーンアイゼン装着)
■ 地 形 図       1/25000地形図   「平取」
■ 三角点・点名      三等三角点・点名「江無須志山 (エムスシヤマ)」
■ コースタイム      登り 52分    下り 35分
<登り>
10:30           登山口(駐車地) 発
10:42           沢二股   
11:22           頂 上 

<下り>
11:40           下山開始
                キノコ採取あり
12:05           沢二股
12:15           登山口(駐車地)



GPS軌道を地形図に移行したルート図です・・・

★ 未踏1000m超峰はお預けも・・・
10月15日から3日間を夫婦登山の日として合わせていた休日だったが、15日に所用が出来
16日と17日は天候が悪い予報となり未踏1000m超峰シリーズはまたもお預けになった。

ただ、15日の夜にYAMAPの山友でもあるみなみんみんさんから一報があり、「近くに来た
ので・・」と、夫婦で出掛け再会した。
3年ぶりくらいの再会だったが相変わらずの活躍ぶりはすでに YAMAP 報告で知っていたので、
食事をしながら山談議に華が咲いた。そして、若きみなみんみんさんから元気を貰って別れた。
翌16日の山予定は無かったが、チーヤンからみなみんみんさんが9月に登った「江無須志山」
の報告を見て、「行ってみない?」と提案された。

少し調べてみると平取町なので登山口までのアプローチは遠くなく、登行タイムも往復2時間
も掛からない事などが分かり、地図を用意して準備する事になった。



宿主別橋から望む平取ダム湖 (宿主別川・しゅくしゅべつかわ)は、昨年11月に完成したダム


橋の上流側も本来ダム湖になりその先に宿主別川がある、まだ工事中だった・・・

★ 平取ダムと宿主別川を知る山行に・・・
そもそも「江無須志山」は、平取町芽生にある額平川と宿主別川の合流点になる平取ダムを起点
として考えるか「すずらん群生地」のある場所の近くが登山口と見るべきか?ナビを検索してい
る内に知らなかったダム名や川名そしてアイヌ伝説までが気になる事になってしまった。

まず平取ダムは、沙流川の支流、額平川に9年前から建設が始まっておよそ670億円を投じて
昨年11月26日に完成したと言う。すでに運用は始まっているがダム建設で水没する地域にア
イヌの人たちの祈りの場が含まれることから新たにアイヌ文化を伝える施設が設けられていた。
その一端を知ったのが登山口へ向かう道中宿主別川に架かる宿主別橋を渡る途中で車を止めて見
たダム湖の荒れ朽ちた倒木や枯れ木の残骸が目に止まった。ダムは完成したが、まだ河川工事は
続いていてあちこちで重機の音が聞こえていた。

江無須志山は、宿主別川右岸側の林道を辿り約3㎞地点にゲートがあって施錠されている。
そこは「宿主別支線林道」の起点でもあり少し広い駐車帯もあった。ルートとなる南尾根は2本
あり、林道から標高点422を目指すものと小沢から登って二股の間にある南尾根を辿るルート
の選択が出来る。今回はみなみんみんさんの軌跡を頼りに沢から取付くルートを参考に登る事に
したが、地形図に載っていない作業道もあり読図はある程度必要な場面だった。



地形図にも乗っている「宿主別支線林道」すぐそばに駐車帯がある・・


ちょい広い駐車帯・・・


写真中央の急な作業道を少し登って左手の小沢に降りた・・

★ 久しぶりの緊張感も・・・
現在地を示すGPSとYAMAP軌跡のダウンロードアプリ、そして地形図を持ってルートを辿る。
周りの地形を見ながらルートを見極め辿ると軌跡が表示されて、参考にしている軌跡と重なれば
正しいルートと言える。間違えれば軌道がズレるので分かり易く未知の山に臨む時は特に頼りた
くなる装備になった。

とは言え、地形図とコンパスを用いた読図も忘れてはいない。高度計と共に現在地の確認と進む
方位の確認を判断するのも異常時ならず欠かせない登山術である。

はじめて登る山は、たとえ登山道があっても緊張感とワクワク感が高まり、苦労して辿り着いた
頂上に立つ事の満足感は登った者だけが得られる特別な幸福感だ。

そんな思いを何百回と感じながら次の山へと臨む意欲は絶えない。低山であれ初山のピークハン
トは、やはり楽しいし藪漕ぎもまた冒険心を駆り立てる面白さがある。江無須志山は僅か460
m の山だが、顕著な尾根と鹿道にも助けられて久しぶりの山登りが実感出来た。



水流は左岸側にあるが、ほとんどはガレ場の石の上を登る・・・


沢二股の間に取付く尾根が南尾根で最初から鹿道が誘導役をしてくれた。


尾根筋は顕著で迷う事は無いが、広い斜面が出て来ると方向を見失う危険はいつもある・・


大きなコナラの木が所々に・・・


頂上直下にもコナラの大木があったが、裏側に周ると芯が空洞だった・・


三等三角点 点名も「江無須志山」発見


ヤマモミジの樹皮にマジックで書かれたもの


どうしてもこれを基準にしてしまうが、出来れば違う物で示して欲しかった・・


「江無須志山 (463.3m) 」10月16日 (月) 初登頂・・・

★ ピンテが心強いアイテム・・・
登り1時間と掛からなかった江無須志山。GPSを頼るところもあるが怖いのは下りだ。
そのためにも大事なのはピンテの存在。注意して登るルートも下りでは意外にも地形図やGPS
でルートの確認を怠るもの。そんな時にピンテを付けて来れば後はそれを確認して降りるだけ。

こんなはっきりした江無須志山でも下りでは一瞬ルートを見失う場面があったのは事実。
登りのルートを無視して早く南尾根に下ろうと思った時に危うく方向を見失う「ハッとした」。
でも、近くにピンテを確認しホッと胸を撫で下ろして終わったが、よくあるパターンでいつもピ
ンテには助けられる。



秋の産物「ヌメリスギタケ」をゲットしましたぁ~





みなみんみんさんの報告にもあった鹿の頭蓋骨を発見、置き場所を変えて手を重ねる。

★ 立派な林道冬期の除雪もありそう?・・・
登山口までのアプローチは約3㎞の林道だが、途中に宿主別川の水位計を観測する装置があり、
もしかするとここまで除雪がされるのではと期待してしまう。
そうなれば冬もスキーやスノーシューでの登行が出来て、また違う感動があるかも知れないと
思った。登山口に近くあった「宿主別支線林道」にも興味を持ち、これを利用した江無須志山
ルートも開拓出来そうだし下りのスキーも楽しめそうだった。思いっ切りのBCは望めないだ
ろうが、色んなルートを試すにはいい山と気に入ってしまった。



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