



朝から「地震ショック」、「原発ショック」に続いて、「中三ショック」で揺れております。企業版の平家物語です。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…
青森市、弘前市、盛岡市と3店舗を持つ老舗百貨店「中三」が29日裁判所に民事再生法適用申請しました。昨年2010年8月期には2億6700万円の営業損失を計上していたようです。1896年に五所川原で創業し、62年弘前市、74年青森市、81年盛岡市、97年には秋田市にも開店しました。ところが百貨店離れで2006年には本丸の五所川原、2008年には秋田を閉店。今月14日には盛岡店で爆発事故による死傷者が出て休業状態でした。昨年1月12日には駅前の老舗「青森グランドホテル」も民事再生法適用申請しました。相次ぐ県内老舗企業の破綻に青森地域経済復興の手がかりを「東北新幹線」に希望を繋いでいた矢先に今回の3・11東日本大震災が発生しました。まだまだ苦難が待ち受けております。松下幸之助翁は、「好況よし、不況さらによし」と不景気も生成発展のための成長プロセスだとおっしゃいました。どしゃぶりのときには、じっと晴れるまで傘をさす経営を説いてます。気候変化の激しいこの経営環境下でも、成長している企業はあります。今日のイエスは明日のイエスではありません。脱皮できないヘビは死にます。私たちの業界も同様に地殻変動を感じてます。
「最も強いものや最も賢いものが生き残るものでなはい。最も変化に敏感なものが生き残る」(チャールズ・ダ-ウィン「種の起源」)
本当は、2月初旬に青森市の大手葬儀会社が破綻報道が出ててもおかしくはなかったのですが、県外同業者による吸収合併で表面化しなかった経緯もあります。もって「他山の石」であります。
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