江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

ディーセント・ワーク

2007年02月28日 | 労働・経済
Decent Work:「人間らしい適切な仕事」という意味です。
春闘にあたり、私たち自身の課題として見つめ直してみたいと思います。

昨年、国連機関の会議でディーセント・ワークに関する閣僚宣言が採択され「すべての人にディーセント・ワークを」達成することが国際目標になりましたが、この概念の元はILO(国際労働機関)の不朽の原則にあります。

ILOは1944年(大戦中)フィラデルフィアで第26回総会を開催しましたが、そこで出された「フィラデルフィア宣言」はILOの基本原則を確認しています。

それがあの有名な、
『Labour is not a commodity ; 労働は商品ではない』
という原則です。

改めて労使ともに噛みしめてみる必要がありそうです。

また労働時間について、ILOの新刊書『DECET WORKING TIME;まともな労働時間』は3類型のディーセント・ワークの欠如した労働者が発生していると指摘しています。
①労働時間の短縮を望むのに大変な長時間労働を余儀なくされる者
②もっと長く働きたいのに週20時間未満しか働けないパートタイム労働者
③いつも同じまたは標準的な労働時間制度を望むのに労働時間が定まっていない者

私たちは未だディーセント・ワークを実現していません。

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