● 中国で道路の真ん中に住宅、老夫婦が立ち退き拒否 ロイター
2012年 11月 24日 10:08

2012年11月26日(月)16:10
2012年 11月 24日 10:08

[温嶺市(中国) 22日 ロイター] 中国浙江省温嶺市で、新たに作られた道路の真ん中に、住宅が1軒だけたたずむ不思議な光景が広がっている。
地元メディアによると、新たな道路を整備するため住宅の取り壊しを求められたことに対し、ここに住む老夫婦が、補償額が十分でないとして立ち退きを拒否したことが理由だという。
結局そのまま道路は整備され、路上にはこの住宅だけが取り残される形となった。
● 道路真ん中に抗議の「クギ」 中国、立ち退き拒否の住宅2012年11月26日(月)16:10
【上海=金順姫】中国浙江省温嶺市の道路の真ん中に5階建ての住宅が立っている様子が、中国メディアやネット上で話題になっている。道路建設をめぐる立ち退きを拒み続けるなか、周りの道路の整備が進められた。「道路に打ち込まれた釘のような家」として、写真も転載を重ねている。
中国メディアによると、立ち退きを拒否しているのは60代の夫妻。家を建てるのに約60万元(1元=約13円)かけ、新しく建てれば約80万元かかると主張している。これに対し、提示された補償額は26万元。地元政府は補償金のほかに土地の提供などの条件も示しており、「補償条件が貧弱だとはいえない」とする。
周囲の住民たちは立ち退きに同意して引っ越していったという。道路は駅前に通じるルートとして整備が続けられており、まだ使われていない。