● 「カルピス」に記憶力改善作用
2012年12月15日(土)7時0分配信 日刊ゲンダイ
乳酸菌飲料「カルピス」に短期的な記憶力や集中力を高める作用があることがわかったという。カルピスが、物忘れの自覚がある中高年者を対象にした実験で確認し、11日発表した。「カルピス」に含まれるアミノ酸結合成分「ペプチド」が、記憶力の改善に役立っているという。
実験結果は先に米ハワイ州で開かれた国際機能性食品学会で発表した。カルピスは実験参加者を増やして研究を続け、新たな飲料製品やサプリメント(栄養補助食品)などの商品開発につなげる考えだ。
実験は、物忘れを自覚している45~70歳の男女20人に、通常の飲み方で希釈したカルピス200ミリリットルを8週間にわたり毎日飲んでもらい、記憶力をテストした。時間内に野菜や動物の名前をできるだけ多く答える「言語」、読み上げた数字を覚えて答える「集中力」の2つの分野で、飲用前は世代平均を下回っていた実験参加者の得点が、飲用後は平均を上回った。
また、模写した図形を数十分後に思い出して再び描く「短期記憶」の分野でも改善効果が認められたという。
(日刊ゲンダイ2012年12月12日掲載)