自分なりの幸せ

タレントの清水富美加さんの「幸福の科学」への出家騒動で
かなりな騒ぎになっていますね。


彼女は教団に洗脳されている、と
騒いでいる人も多いようです。


でも、報道されているところによると
清水さんの親も熱心な信者であって、
彼女は子供の頃から
教団の行事に熱心に参加していたとのこと。


よく聞く、有名人の知名度を
教団の宣伝に利用しようとして、
洗脳して出家させた、というのとは
全く違うように思います。
彼女が物心ついた頃には、
信者としての暮らしが
すっかり身についていたのでしょうから。


私が幼稚園に通っていた頃、
うちのすぐ近所には、
『エホバの証人』の熱心な信者一家がいました。


当時、母が親しくしていたらしく、
うちにも教団の本をよく配りに来て、
私は絵本代わりに、教本の中の挿絵を見ていました。
ハルマゲドン、楽園、エジプトのパロの軍勢など
なぜか今もよく覚えています。


そのお宅には、私と同じくらいの
男の子の兄弟がいました。
両親の影響で、
生まれた時から信者としての生活を送っていました。


母の話によると、
その兄弟は、５０歳を過ぎた今もふたりとも独身で、
会社員として働く傍ら、
熱心な布教活動をしているとのことです。


世間一般からすると、
結婚もせず、宗教にのめりこんで
人生を無駄にしているように思うかもしれない。
でも、本当にそうでしょうか。


うちの近所には、他にも、
エホバの証人を布教していた人がいて、
その人は家庭が崩壊し、一家離散したと聞きました。
宗教が大嫌いだった父はよく、
「自分の家庭のこともちゃんとできていないのに、
何が神だ、信仰だ。バカじゃないのか」と話していました。


確かに、そういう見方もあるでしょう。
でも、信仰とともに生きることこそが幸せ、というのも
別におかしいことではないと私は思います。


何か幸せかは、その人本人にしかわかりません。
人生のゴールは、みんな違うのですから。


今回の清水さんの出家騒動で、
仕事上で損害を被った人がいたのは
お気の毒に思います。
迷惑をかけたという点では
清水さんは非難されても仕方ないかもしれない。


でも、ずっと我慢に我慢を重ねるうち、
ある日突然、発作的に自殺する人もいる。
そうならなかっただけ、良かったのかもしれません。


私は、ひとつの宗教には帰依していません。
ただ、この世界を創った神は存在すると思っていますし、
あらゆるものには霊魂があると信じています。
私は、自分の信じるものを大事にしながら、
生きることができている「今」が幸せです。




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