今の政治を考えるとき、真っ先に浮かぶのがトップダウンです。
市民の声は、市民の想いは?
先日、東大寺の森本公穣師からお聞きした大仏建立の話を思い出しました。
天平時代は、華やかな時代であると同時に、政変、かんばつ・飢饉、凶作、大地震、天然痘の大流行などが相次ぎ、惨憺たる時代でもありました。
そのため、聖武天皇は人々が思いやりの心でつながり、こども達の命が次世代に輝くことを真剣に考えられ大仏を建立することとしました。
もちろん、権力もお金も全てを持った天皇ですから、命令一つ(トップダウン)で大仏を建立できたでしょう。
しかし、聖武天皇は国民に呼びかけました。
「土一掴み、藁一掴みでも結構です。私たちの暮らしを救ってくださる大仏さんづくりに協力してください。」
その結果当時の日本の人口510万人の半分を超える260万人が大仏建立に携わる事となりました。
もちろん、今風に言えばボランティアです。
そんな、みんなの想いがあるから大事業が成し遂げられ、幾度の戦火にも復興され1250年経った現在にも残っているのです。
みんなの想い、ここが大切です。
聖武天皇は、まさに国民の立場にたった政を行われました。
橋本市、和歌山県においても、みんなの想いを大切にして、みんなの為の政治に邁進したいと思います。