PCを使用中に、下の画面のようなインストールした覚えのない「セキュリティツール」が起動した。
セキュリティの観点から行うべきではないことを、下の選択肢から2つ選びなさい。
a. PCをネットワークから切断する。
b. この画面の「隔離する」ボタンをクリックする。
c. この画面の「ウィルスを駆除する(有料)」ボタンをクリックする。
d. 不正プログラム対策ソフトを新規にインストールして、駆除を試みる。
「ドット先生~、これって危険なの?」
「本当にインストールした心当たりがないのなら、これは危険だね。ウィルスと思って適切な対処をするべきだね。」
「ええっ?!ウィルスなの???」
「見た目はセキュリティ関連のソフトに見えても、こんなものはいくらでも偽の画面を作って嘘がつけるからね。」
「自分でインストールした覚えがないのなら、同居人が知らないうちに勝手にインストールしたか、さもなきゃ悪意のあるプログラムがいつの間にか侵入していたと考えるべきだ。」
「そっか~、画面の表示はいくらでも嘘がつけるのかー。良い人そうな顔をして近づいてくる詐欺師みたいだね。」
「そのとおり。」
「そういうのに引っかからないためには、相手のペースに合わせない事が肝心だ。」
「ウィルスが相手でも同じなの?」
「そうだね。まず、相手が用意したボタンは押さないこと。『ウィルスの駆除』だとか『隔離』だとかボタンに書いてあっても、実際はその通りの動作をするとは思わない方が良い。」
「スーパーのお惣菜コーナーで、わさびタップリのお寿司にわさび抜きのラベルが貼ってあるようなもんだね。」
「そういうこと。」
「だから、選択肢のbやcはやっちゃダメね。」
「は~い。」
「じゃあ、選択肢のaとかdはOKなの?」
「まず、ウィルスに感染したかもしれないって時は、PCをネットワークから切り離すことが重要なんだ。」
「そのままネットワークに繋がっていたら、被害が広がるかもしれないからね。」
「勝手にメールを送信したり、重要な情報が抜き取られたり、ほかのPCに感染したりするのを防ぐんだね!」
「そうそう。」
「ネットワークから切り離したら、次はウィルスを駆除しないとね。」
「そのためにはノートン先生とかウィルスバスターとかを使うとよいね。」
「ウィルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)は最新じゃないと効果がないかもしれないから、別PCでダウンロードしてフロッピーディスクやUSBメモリーで持ってくる必要があるよ。」
「ちょっと手間だねー。」
「さらにその時使ったフロッピーディスクやUSBメモリーも後でウィルスに感染していないかスキャンが必要だよ。」
「ここで手間を惜しんでウィルスの被害にあったら目も当てられないからね。」
「家に1台しかPCが無かったら?」
「PCに詳しい友人を頼るかネットカフェを活用するか・・・ってところかなぁ。」
「う~ん、大変だぁ」
「そう、一旦感染したら大変なんだよ。こういうのは人間の病気と同じで予防が一番大切なんだ。」
「なっとく~。」
【 第24回 第2部 第51問 解答&解説 】
[解答]b,c.
[解説]
a.正しい。 他のコンピュータへの感染を防ぐためにネットワークから切断する。
b.誤り。 インストールした覚えの無いプログラムの場合、動作させないことが望ましい。
c.誤り。 インストールした覚えの無いプログラムの場合、動作させないことが望ましい。
d.正しい。 不正プログラムとは断定はできないが、念のため、不正プログラム対策ソフトで駆除を試みる。
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