最大速度100MbpsのFTTHを利用しているユーザが、40MBのデータを連続で10個ダウンロードしたところ、50秒の時間を要した。この時、実効速度は最大速度の何%であるか、もっとも近いものを選択肢から1つ選びなさい。
a. 約10%
b. 約40%
c. 約55%
d. 約65%
e. 約80%
「計算問題キター!!」
「テンションMAXやね。ちょっとは自信あるのかな?」
「えっと、ここでポイントになるのは単位の統一だよね?」
「そうそう、必ずといっていいほど出題されるのがByte(バイト)とbit(ビット)の違いを絡めた問題だね。」
「1バイトは8ビットだから、バイトがでてきたら8倍するって覚えておけばいいんよね。」
「そうだね。」
「40MBを10個だから合計400MBで、これはつまり3200Mビットということだね。」「3200Mビットに50秒かかったわけだから、1秒あたりどれだけかは50で割って、3200÷50=64・・・これの単位はどうなるんだっけ?」
「単位は『Mビット/秒』だね。これを別の表記にするとMbpsだよ。」
「ちなみに、bpsは『bit per second』の略で per てのは『~毎に』って意味で second は『秒』ね。つまり、1秒で何ビットまたは何メガビットのデータが送れるかって事だね。」「話もどすと・・・64Mbpsってことだね。」
「てことは、最大速度100Mbpsの回線で64Mbps出てるから、実効速度(実際に出ている速度)は64%だね。答えは『d』だ!」「すごいね、よく分かったね。」
「ちなみに8倍するのは後に回してもOKだよ。「え?どういうこと?」
「先に400÷50=8(MB/秒)を計算して8(MB/秒)×8(bit)=64(Mbps)でも良いんだよ。」
「掛け算と割り算だから順番を入れ替えても大丈夫なんだよ。自分のやりやすい方でやって良いよ。」「おっけ~、わかったよ!」
「蛇足だけど、1バイトは1024倍ごとにK(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)、P(ペタ)という単位になるんだよ。」
「え?1000倍じゃないの?」
「うん、パソコンは2進数を使うので2の10乗の1024倍単位にしているんだ。」
「じゃあ、計算問題の答えがずれてきちゃうの?」
「まぁその辺は、問題文に『およそ』とか、選択肢に『約』とか書いてあって、1024≒1000で計算しても大丈夫なようにしてるんだ。」
「よかった~、安心したよ~。」
【 第22回 第2部 第12問 解答&解説 】
[解答] d.
[解説]
40MBのデータを連続して10個ダウンロードするので、ダウンロードする合計は400MBです。
400MBのダウンロードに50秒を要したということから、
速度は400MB÷50秒=8MB/秒です。
これをビット/秒に換算すると、64Mビット/秒となります。
したがって、最大速度100Mbpsの64%、つまり約65%です(選択肢d)。
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