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第22回 第2部 第52問

2013-08-27 10:12:49 | 第4章

パケットフィルタリング型ファイアウォールの動作について述べた文として、適切なものを1つ選びなさい。

a. IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判別する。
b. 外部ネットワークから内部ネットワークヘの不正アクセスの兆候を検知し、自動的に対策を施したり管理者に通知する。
c. 外部ネットワークにも内部ネットワークにも属さないセグメントを作る。
d. プロキシサーバを利用して、内部ネットワークと外部ネットワークを分断する。

コムたろう「ドット先生~、ファイアウォールについて教えてくださ~い。」


ドット先生「ファイアウォールは大きく分けて、パケットフィルタリング型とアプリケーションレベルゲートウェィ型があるんだ。」

コムたろう「う~ん、そもそもファイアウォールって何をするものなの?」


ドット先生「むう、そこからか・・・。ファイアウォールつまり防火壁。火の延焼を防ぐ、敵の侵入を防ぐ防壁だね。」

コムたろう「なんかカッコイイね!」


ドット先生「インターネットを使うときに必要な情報が入ってくるのは問題ないんだけど、ウィルスが入ってくるのは困るよね。」

コムたろう「そりゃそうだよね。」


ドット先生「そういう外部からの不要な情報をカットするハードやソフトをファイアウォールというんだ。」


コムたろう「大事な役目だね。」


ドット先生「うん、でもかなりむづかしいから、ざっくり理解してね。」


コムたろう「がんばりま~す。」


ドット先生「以前やったOSI参照モデルは覚えているかな?あれは7層まであったよね。」


コムたろう「うん、あったあった。」


ドット先生「あれのネットワーク層(レイヤ3)やトランスポート層(レイヤ4)で動作するのがパケットフィルタリング型ファイアウォールなんだ。」
「IPパケットのヘッダ部分を見て、通していいか否かをチェックするんだ。」


コムたろう「はあ・・・。」


ドット先生「ルータのNAPT機能って覚えてる?」


コムたろう「えっと、IPアドレスを変換する機能だよね?」


ドット先生「それはNAT。それ+ポートも変更する機能のことをNAPTというよ。PはポートのPだね」


コムたろう「あ~、そっかそっか、そのNAPTが関係あるの?」


ドット先生「NAPTがあるとインターネット側からはルータは見えるけど直接パソコンはみえないだろう?」


コムたろう「うん、そうだね~。」
「外から見えるのはルーターのWAN側アドレスで、パソコンは見えないんだよね!」


ドット先生「だからこれも一種のファイアウォールなんだ。」


コムたろう「なるほど!」


ドット先生「パケット型ファイアウォールはNAPTとセットで使うんだ、ヘッダ情報の宛先と送信元のアドレス・ポートをチェックして通してよいパケットか否かを判断するんだ。」

コムたろう「へぇ~、賢いんだねぇ。」






ドット先生「次は、アプリケーションレベルゲートウェイ型ファイアウォールの説明だよ。」
「これはアプリケーション層(レイヤ1)で動作し、プロキシサーバーというものを経由して外部と接続するんだ」


コムたろう「プロキシサーバーって使ったことないなぁ。」


ドット先生「そうだね、主に企業が外部のネットワークと繋ぐために使うものだから普通の家庭には滅多に置いてないね。」

コムたろう「じゃあ、家じゃ使わないんだ?」


ドット先生「そうだね、絶対使わないわけではないけど、一般的ではないね。」
「特長としては、①プロキシサーバーを利用する。②ブラウザやファイル転送ソフトなど、ソフトごとにプロキシサーバーを用意する。③パケットのヘッダだけじゃなくて中身もチェックするといったところかな。」

コムたろう「中身を全部チェックするの!?」


ドット先生「そう、だからパケットフィルタ型より厳しいチェックになるんだ。」


コムたろう「うーん。難しいね~。」


ドット先生「どうしてコムたろうくんのファイアウォールは知識を通してくれないんだろうね・・・。」


コムたろう「きっとチェックが厳しいんだよ!」


ドット先生「なんでドヤ顔なの。」







【 第22回 第2部 第52問 解答&解説 】
[解答] a. 
[解説] 
a. パケットフィルタリング型ファイアウォールは、IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判断します(正解)。
b. パケットフィルタリング型ファイアウォールは外部ネットワークから内部ネットワークへの不正アクセスの兆候は検知できません。
c. DMZの説明です。
d. プロキシサーバを経由させるファイアウォールは、アプリケーションレベルゲートウェィ型ファイアウォールです。なお、プロキシサーバを利用しても、内部ネットワークと外部ネットワークの分断はできません。


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