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第20回 第2部 第6問

2013-08-28 09:19:28 | 第2章

PCのメインメモリに関する記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

a.メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.メインメモリはROMで構成されている。
c.PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.メインメモリが不足した際でも、OSはHDDなどを仮想メモリとして用いるため、システムの速度が低下することはない。

コムたろう「メインメモリとCPUって実際にどういうふうに動作してるのかな~?」


ドット先生「うむ。基本中の基本、心臓部とも言えるパーツだけど、暗記だけじゃよく分からないよねー。」

コムたろう「そうなんだ。だから時々よく分からなくなるんだ。」


ドット先生「じゃあ、身近なものに例えてイメージをつかんでおくと分かりやすいから、そんな感じで説明していこうかな。」

コムたろう「よろしくお願いしまーす。」


ドット先生「たとえば、自分が初めての仕事をする場合を想像してみよう。」


コムたろう「今までにやったことない仕事はイメージできないなぁ。」


ドット先生「仕事の内容じゃなくて、どうやって仕事をできるようにするか大まかな流れで良いんだ。」
「まず、マニュアルを引っ張り出す。マニュアルを読む。仕事を片付ける。マニュアルをしまう。こんな感じの流れじゃないかな?」


コムたろう「まぁ、だいたいはそんな感じだね。」


ドット先生「PCに何かの処理をさせるのは、この流れに似てるんだ。」


コムたろう「へぇ~。毎回マニュアルをみるの?」


ドット先生「PCは電源を切るとメインメモリの内容を忘れちゃうからね。毎回マニュアルを読んでから仕事するんだ。」

コムたろう「そのマニュアルは消えないの?」


ドット先生「消えると困るから電源を切っても内容が消えないHDDに保存しておくんだ。」
「で、このマニュアルにあたるのがプログラム(アプリケーション)って事になるんだ。」

コムたろう「プログラムは、PCがどうやって仕事をするか示したマニュアルみたいなものなの?」


ドット先生「そうだね。PCがなにを見てどうやって判断するか、次に何をするか、そういったことがずらずらと書かれているのがプログラムなんだ。」
「でね、PCに処理させたい仕事に応じてHDDからメインメモリへプログラムを読み込んで、さらにメインメモリへ読込んだプログラムをCPUが見ながら仕事をするんだ。」


コムたろう「CPUは直接HDDを見に行かないの?」


ドット先生「残念ながらHDDとCPUは直接やり取りできないんだ。」
「CPUが一度に扱えるデータの大きさとHDDの読込みスピードなど諸々の事情でCPUが直接HDDを見に行くのは効率が悪いからやってないんだよ。」
「そうだなー。イメージ的には、マニュアルが本棚にあって、コムたろうくんが初めての仕事をする時に1工程ごとにに本棚へマニュアルを見に行くような感じかな。」
「そこで、マニュアルを本棚から一旦自分の机の手に届きやすい場所に持ってくると効率アップするよね。それがメインメモリに読込むイメージね。」


コムたろう「なんとなくCPUとメインメモリの関係は分かったよ。」
「でも種類とか色々あって、そこが分かりにくいよね。」

ドット先生「うむ、あとは選択肢を見ながら解説していこうかな。」




コムたろう「あ、『a』は今の話だね。○だ。」


ドット先生「そうだね。よく理解しているね。」
「次は選択肢『b』だね。ROMってのは『Read Only Memory』の略で、読み出し専用のメモリーなんだ。」
「工場出荷時に内容が書き込まれて、ユーザーが書き換える事はできないのでリードオンリーと呼ばれてて、これはメインメモリには使われないよ。」


コムたろう「そっか~、『b』は×なんだね。」


ドット先生「次は『c』ね。」
「メモリモジュールって言葉が出てきたね。」
「実は昔のPCでは、メモリのチップが高価なので後で増設するなんて人も滅多に居なくて、基盤に直に半田付けされていたんだ。」


コムたろう「今は違うの?」


ドット先生「今はかなり安くなったのもあって、ユーザーがわりと自由にメモリを増設してるね。」
「でも半田付けするとなると大変だろ?」

コムたろう「そうだねー。半田ごてとかボク苦手だな。」


ドット先生「なので、小さな基盤にまとめちゃって、メインの基盤(マザーボード)にはそれを挿し込むためのソケットを用意してあるんだ。」

コムたろう「それなら簡単だ!」


ドット先生「で、その小さな基盤にまとめたのをメモリモジュールと呼んでいるんだ。」
「モジュールってのは、細かい部品を組み合わせて、ある機能を実現するひとまとまりの部品の事だよ。」


コムたろう「なるほど~!こうすると付け外しがしやすくなって便利なんだね!」


ドット先生「そういうこと。」
「そして、メモリモジュールは大きさや規格が色々あってマザーボードの種類とかソケットの形状とかに合わせて色々あるんだよ。」

2026


コムたろう「じゃあ、『c』は○だね!」


ドット先生「うむ。」
「最後の『d』だけど、仮想メモリもまずは説明しようか。」

コムたろう「メモリが足りなくなった時に使うんだっけ?」


ドット先生「そうだね。メモリの容量が限られているので、メモリ上限以上に使いたい場合は、今現在使っていない領域をHDDに退避させて場所を空けるんだ。」

コムたろう「思い出してきたよ~。」
「HDDとメインメモリとで必要に応じて入れ替えながら使うから、入れ替えの分時間がかかって処理速度が遅くなるんだったよね!」


ドット先生「お、よく思い出したね~。」
「つまり選択肢『d』に書いてある、『システムの速度が低下することはない』というのは?」

コムたろう「×で~す。」


ドット先生「はい正解~。」






【 第20回 第2部 第6問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a.正しい。メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.誤り。メインメモリはROMではなく、RAMで構成されている。
c.正しい。PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.誤り。仮想メモリはHDDを利用するため、速度が遅くなる。


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