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隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

掩体壕

2024-06-23 19:56:38 | ミリタリーコレクション
少し前になるのですが、暑くなる前に岐阜県各務原市にある戦時中の掩体壕を見に行ってきました。
昨年末に話題になっていたやつです。

その1 矢熊山南掩体壕


年末に話題になっていたやつです。
この前の平地に民家があり(永らく空き家だったようです)、これが昨年末に取り壊されたことで、
交通量の多い手前の道路から丸見えになり、話題になったもの。
家がある時から上部はわずかに見えていてずっと気になっていたのですが…。

この掩体壕郡では最も手の込んだものであり、何らか保存、活用して欲しいものではあるのですが、
耐震強度とか考えるとどうなんでしょう。
こちらは昨年末に一度見に行ったので、次の二つが今回見に行きたかったものになります。

その2 矢熊山北掩体壕

南掩体壕の裏側にあるのがこの北掩体壕。
こちらは掩体の側壁のみが現存しており、未完成あるいは上部に木材を使用したものとされています。
写真は東手前の側壁ですが、戦時中に構築されたものとは思えないほど状態もよく、
上部から突き出した鉄筋も健在です。
この側壁の東側はトレンチ状に掘られており、建設のためなのか、排水等のためなのかは不明。
西側の壁や奥は藪が濃くて見学を断念しました。

ちょうどこの直前に会社で蛇に遭遇しまして…。

この2つの掩体のある矢熊山は頂上に前戸不動という寺院があり、
また、承久の乱の際には木曽川を挟んで合戦場となった事から戦没者の供養塔があります。
それほど大きな山ではありませんが、歴史上2つの戦乱に巻き込まれたと考えると、
不思議な気分になります。
せっかくなのでお参りしてきました。

その3 長根山掩体壕

矢熊山と道を挟んで北側、岐阜基地裏側の山にあるのがこの掩体壕。
アーチ状にコンクリートで成形され、奥は狭くなっているもののトンネル状に抜けている。
現状、運送屋さんが倉庫代わりにしてるので勝手に立ち入るわけにもいかず、
分かりにくいですが、正面のアーチ部分は亀裂が生じていてちょっと怖いです。

その2、その3の掩体の近く、同様に山を掘削して広場になったような部分があり
(その2の近くは竹藪、その3の近くはまた運送屋さんの物置になってました)、
疑問になっていましたが、後日調べてみるとやはり戦時中に行われたもので、
同様にコンクリートか木材を用いて掩体にする予定だったようです。

戦後70年以上経過した今でも現存することに驚くとともに、歴史を考える上での大切な遺産として扱われることを望む次第です。
コメント
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