名前を忘れた罪

―忘れてもいいこと、
 そして忘れてはいけないこと―

永遠~Eternal~

2015-03-30 22:02:11 | 
私は眠り姫、
起きようとしても
体と心がついてゆかず
寝たきりになってしまった。

童話の世界とは違うので、
目覚めのキスをくれる
王子様は永遠に来ない事を
よく理解している。

永遠に続くのだろうか?
いや、そんな事はない。
きっといつか眩しい
朝が来ると信じてる。

永遠の螺旋にこれ以上
捕らわれぬように、

耳をよく澄まそう。
朝、小鳥達のさえずりが
よく聞こえるように。

目を開けよう、そしたら
きっと眩い光が私を
待っているかもしれない。


永遠なんて
本当はどこにも無いのだから。