名前を忘れた罪

―忘れてもいいこと、
 そして忘れてはいけないこと―

夜にしか咲かない花。

2014-05-25 01:19:12 | 
月下美人ではないけど、

私は夜にしか咲かない花。
太陽の光とも無縁だ。

昼の光が私の布団、
昼の明かりが私の枕。

私は夜にしか咲かない花、
どんなに美しい花が咲いても
誰もその姿を知らない。

皆は夜、眠っているからだ。
私も眠りたい、
でも夜には眠りにつけない。
私が眠りに付くのは
朝日が顔を出した後だ。

眠りたい、夜の闇の中で
思い切り眠りにつきたい。

誰か眠れる薬をください、
代価は私の命です。
これ以外に払えるものを
持っていないからです。

誰か眠れる薬をください。


三日月に捧げる詩

2014-05-21 22:26:35 | 
彼女は夜にしか咲けない花だった。
光が苦手で外が苦手で
いつも黒いカーテンを閉め切った部屋で
煙草をふかしていた。
1人の時間を彼女が
どのように感じとったのか、
今となっては知る術も無い。

彼女は大人になりきれないまま
歳を重ねてしまった。
だから生きる義務をついに放棄してしまった。
もし生まれ変わるなら
月や星ではなく深海魚になりなさい

そうしたら誰も貴方の眠りを邪魔しない。
もしも私がいつか 死んだ時、
私も深海魚に生まれ変わろう。
そうして海の底で一緒に 眠り続けよう、
言葉はいらない。言葉はいらない。


☆*。.
34歳の若さで自ら死を選んで
そして帰らぬ人になった
友人にささげます☆*・。*.

猫と私の微妙な距離感。

2014-05-20 18:45:31 | 
病院に行く途中、
よく茶色い猫を
見かけるんだ。

小さ過ぎず
大き過ぎず
丁度良い体型!

愛らしい、
なんて愛らしいんだ。

私の目は
一瞬でハート型。

私は必ず声をかける、
こんにちは!
にゃんこちゃん
今日も可愛いね、と。
必ず声をかける。

でも絶対に自分から
近づく事は無い。

追えば逃げる事を
よく知っているから。

猫は私から少し遠ざかり
そして視界に入る範囲で
こちらを眺めてる。

それじゃあまたねと、
さようならして
私は再び歩き出す。
病院に向かって。

出会い。

2014-05-10 13:50:11 | 
いつだったろうか
あなたと初めて出会ったのは。

いつだったろうか
あなたと初めて言葉を交わしたのは。

いつからだろう
いつからだろう

あなたの存在が僕の中で
何より大きくなっていたのは。

これを恋とか愛とか
そんな言葉では語れない。

でもあなたは私の中で
とても大事な人。
もしも明日あなたが

いなかったら僕は
生きてる意味さえ失うだろう。

いつもいて欲しい、
側にいて欲しい。
僕のわがままだったとしても。

あたなにとって僕も
そんな存在になりたい。
誰よりもありがとう。

この出会いは奇跡じゃなく必然、
そうだと信じたい。