DKのザル碁への独り言

段原浩司です。
県代表を目指すザル碁打ちです。
私の独り言を、我慢して聞いていただければ嬉しいです。

石の攻め方 201902

2019-03-31 22:51:47 | 石の攻め方

石を攻める目的は何でしょうか。

それは、攻めることで、余得を得ることです。が、問題は、余得の内訳です。

強い人はよく少しでもプラスがあれば十分、と言いますが、アマのほとんどはその考えではいけない、

と私は思います。強い人は、少しのプラスを終盤までキープする打ち方ができますが、10目20目損

の手を無意識に打つほとんどのアマにとっては、少しのプラスでは足しにならないのです。また、

下手をすると、優勢の意識を持つことで、後の着手が縮こまる可能性も高くなります。

ではどうすればいいか。攻めによって大利を得ることを目指すのがいいのです。

では大利とは何か。それは封鎖することです。

 何故封鎖がいいのか。封鎖すると、自分が厚くなるだけでなく、相手の石が働く機会を遮断することが出来る、それがポイントです。

フォロワーさんの碁を例にします。

実戦図1

白番でどう打つか、です。

参考図1

24の手で、図の1とカケることが出来れば話が早いですが、右下の白も強くないので、8のツケが成立すると、

白が危ないです。

参考図2

ここでのカケがいいです。6にも白7で押し込めます。7に石が来たので、17・21と眼を奪うことができます。

参考図3

カケでなくツメると、中央・下辺の白がかなり弱体化します。攻めにいった石が、相手の攻めにはたらく壁になったら

悪いに決まっています。

実戦図2

手数は少しすすんで白番。

参考図4

ここでも無理矢理封鎖がいいです。

黒は、11が利いたらかなり危ない格好です。なので上辺は先行しにくいです。

参考図5

黒の変化図ですが、白は戦えます。

実戦図3

白は32と根拠を奪いながら、地を稼ぎながら攻めるつもりです。

しかし、43の切りが入って頭を出されては、持てあましています。

参考図6

42では、図の1のノビが相場ですが、6までになると、攻めの余得はなく、攻めたのではなく

追いかけただけの状態です。


参考図2・4と、6を比べると、大違いだということがわかると思います。6の図が何故失敗になったか。

相手の石を封鎖出来なかったため、頭の出た相手の石が働いてきたからです。


攻める時に1番に考える理想図は、根拠を奪う・稼ぎながら追い立てる、ではなく、封鎖すること

です。封鎖することで、厚みが出来るだけでなく、相手の石が働かなくなることが大きなポイントになるのです。

 


 


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