初夏の花が咲いた生垣
もう15年にも成る、仕事としての訪問コンサート。
亡くなった方もいっぱい居ます。
大ファンに成って下さったお婆ちゃんが逝ってしまわれると、悲しいです。
でも、歌いに行く前は、むっつりと俯いていたお年寄りが、次に行った時には、歌を歌っていたり、
「 又、明日来てくださいね!」
と言われたり、亡くなる前に少しでも楽しい時間を作ってあげられたのかな、と思えば、歌手冥利に尽きます。
実は、一昨日の朝に吐いて、頭痛と吐き気で丸2日寝込んでました。
昨日はやっとの思いで整体に行き、一時的には頭痛は止まったのですが、直ぐに振り返し、今朝まで満足に眠れなかったのですが、何とか治まって、歌いに行けました。
具合も悪いのに、歌っている間だけは全てを忘れるので、終わってから、又、頭痛が振り返してます。
まあ、軽いですが。
からたちの花を歌ったのですが、もっと体力のある若い時でも、非常に歌い辛かったのに、今は、どこも苦しくなく、サラッと歌えてしまいます。
長年ベルカントを歌っているからか、テクニックは落ちた体力とは反比例して、向上している様です。
オペラなんかは、特に、ヴェルディの椿姫なんぞは、殺されても死なない位の体力がないと、決して最後まで歌いきれませんが、歌曲は、体力が落ちても、テクニックでカバー出来る様に成るものなんですね。
まだまだ、諦めるのは早い様です。