サービス残業をしない生き方

神戸三宮　経営管理労務事務所
所長　社会保険労務士　小河美里 （登録番号第28080030号）
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私たちは、サービス残業をしないという生き方はできないものでしょうか。
現実的にはとても難しいでしょう。

このブログで何度か書かせて頂いていますが、サービス残業をしないと言えば、法律はともかくとして、結局、会社を辞めなければならなくなるからです。
そのようなことがないように、大企業では労働組合が機能しているわけですが、企業の数から言えば、まだまだ多くの企業ではサービス残業に対して異を唱えることができない状態になっています。
また、労働組合の力が強すぎるというのも、企業経営としてはマイナスの部分もあります。

いくらでも、転職先がある方は、最初からサービス残業をさせるような会社には入社しないでしょうが、そのような人ばかりではないはずです。
そうなれば、やはり、仕事に意欲がある方は、スキルとキャリアを上げて、ご自身が会社を選ぶことができるよう、市場価値を上げるしかないでしょう。

仕事とは仕事と割り切る方は、派遣の仕事を選択するということになると思います。
実際に、その点で派遣の仕事を選択される方も多いようです。
家族を持たれていて、扶養家族の多い方には無理かもしれませんが、いずれにしても、ある程度割り切って考えるしかないのですが、一番多い割り切りが「サービス残業を我慢する」という選択になってしまっているのが、現実のようです。

しかし、よく考えてみて下さい。
一度、月間、いくらのお金がもらえていないかを計算されてみるとびっくりされると思います。
割増料金がありますから、ご本人がイメージされているよりもずっと額が大きいと感じることが多いようですよ。

残業代を請求すること自体は、何も遠慮することではないのです。
請求しても無視するような会社ではあれば、いずれにしても、長く勤める会社ではないように思います。
いずれ、つぶれるか、ご自身が嫌になって辞められるのであれば、働いた分のお給料くらいちゃんともらっておいた方がいいと思いませんか。

確かに、会社とちゃんと交渉にしないうちに、労基（労働基準監督署）に相談にいくと、会社との関係が決定的にこじれてしまうことはあります。

-つづく-

-社会保険労務士は、サービス残業などの労務問題専門の法律家です-

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経営コンサルなんて役に立つんですか？！　※’08.5.2更新


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