更科功はカール・ジンマー;ダグラス.J・エムレン『カラー図解 進化の教科書(ブルーバックス)』第1巻(2016/11/16),第2巻(2017/01/18),第3巻(2017/8/17)の翻訳者にも名を連ねている分子生物学者ですが、彼の書いた2冊の本『進化論はいかに進化したか(新潮選書)』[Ref-1]と『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った(新潮新書)』[Ref-2]は進化論入門書としてなかなかのものでした[*1]。
まず要所々に出てくる斬新な比喩がおもしろくてしかも本質を的確に突いています。それを量産しているのだから、この人の比喩のセンスは天才的ですね。もちろん比喩が的確に聞こえるのは、我々現代日本人と同じ常識を持っているからという要因もあるわけですが。ウイルスを掘っ立て小屋の設計図に喩えるなんて意表を突かれましたが、実に的確に本質をとらえています[Ref-2,第一章]。そして「ウイルスは無生物である」という著者や多くの生物学者の見解を説得力を持って見事に表しています。「ウイルスは生物である」派の私も思わず転びそうになりました(^_^)。でも、くじ引きで昇進する会社の比喩が一般受けしそうな気もします[Ref-1,第三章]。
またRef-2では、「意外と目を使わなくても「見る」ことができる」[4章,p73]とか「お湯が水よりも早く凍る」現象[3章,p63]とかを実際に実験してみたことが書かれています。このように読者が試そうと思えば実際に試せるような実験を示すのは、入門書としては非常に適切なことで、科学が実証の学問であることをしっかりと教えてくれるものだと思います。後者の実験はちょっと根気と系統だった整理が必要ですけれど。
進化のメカニズムの理論という意味での進化論の入門としてはRef-1の方が適切かと思い、ここでは主にRef-1について述べます。
生物の進化というのは長い年月に渡る出来事であり、極めて多くのトピックがあり、分子生物学から地球科学にも渡る幅広い学問を結集して理解できる分野なのですが、どちらの本も一般に興味を持たれそうで基本的なトピックを短く的確にまとめています。私自身も、こんな見方もあったのかと気付かされたこともいくつかありました。
例えば自然選択の作用を安定化選択と方向性選択とに区別し、安定化選択の考えはアリストテレスにも見られるが、ダーウィンは方向性選択を打ち出したことが新しい、という見方です。もちろん両者の存在は知ってはいましたが、このように深い見方は新鮮でした。
またダーウィン自身の考え、『種の起源』の内容、いわゆるダーウィニズムと呼ばれるもの、現代の進化理論、のそれぞれをきっちりと区別して説明しています。『種の起源』を「はっきり言って私などは読むのがいやになる」とか言いつつ各版を読み込んでいるらしいし、ダーウィンのブルドッグことトマス・ヘンリー・ハクスリー(Thomas Henry Huxley)とイギリス科学振興協会の会合(1860/06~07)で論争を行ったとされるオックスフォード主教のサミュエル・ウィルバーフォース(Samuel Wilberforce)が会合に先立って書いた『種の起源』の書評にまで目を通しています。その結果、ウィルバーフォースは巷での噂のような「あなたのご先祖はサルだということですが、それはお祖父さんの側ですか、それともお祖母さんの側ですか?」などという的外れの発言をするような人物ではないのではないかと結論しています。歴史の真相を知るのもなかなか難しいことですね。
ちなみに「読むのがいやになる」というのは、主張を証拠づける観察事実を次から次へと多数あげているという点であり、実は筆者が『種の起源』の科学への貢献として最も評価しているところです。すなわち『種の起源』の素晴らしい所は、「進化に対する「自分の考えを述べた」だけでなく「証拠を示した」点にある。つまり「仮説」を立てるだけでなく、それを「検証」しているのだ。」と述べています。ではラマルクやキュビエの著書では観察事実からの検証がないかといえばむろんそんなことはないのですが、確かに主張する理論を証拠立てる観察事実という点から見ると、現代からは甘く見えるかも知れません。いや、そこまで詳しく私が記憶しているはずもないのでわかりませんが。
著者はダーウィンの主張を3点にまとめています[Ref-1,p17]。
(1)多くの証拠を挙げて、生物が進化することを示したこと。
(2)進化のメカニズムとして自然選択を提唱したこと。
(3)進化のプロセスとして分岐進化を提唱したこと。
Ref-2,p56では次の表現です。
①生物は進化する。
②進化のおもなメカニズムは自然選択である。
③現在のすべての生物はただ一種の(あるいはごく少数の)共通祖先から枝分かれして進化してきた。
私がダーウィンの5つの進化理論-1-(2010-08-01)で紹介した河田雅圭が5つにまとめたものと比べてみましょう。
1)進化すること
2)共通祖先と分岐
3)漸進性
4)集団内の個体変異による進化と種分化
5)自然淘汰説
(1)と1)は同じで(2)と5)も同じです。更科功の(3)は河田雅圭の2)と4)を含んだものと言えます。3)漸進性は、私がダーウィンの5つの進化理論-2-(2010-08-07)で「現在では必ずしも正しくはない主張」と評価したものですが、更科功は「ダーウィンは実は漸進性は重視してはいなかったのではないか」との見解で、ダーウィンの主張からは外しています。「漸進説は曖昧な仮説だ」として第6章~8章で詳しく解説していますが、私にとっては新鮮ながらも納得のできる見方でした。
第12章で今西進化論をきっちりと否定しているのは日本ならではの大切な気配りと言えるでしょう。日本以外ではたぶん、否定する必要があるほど知られてもいないでしょうから。
第9章で獲得形質と用不用説を区別することの必要性を指摘しているのも、これまでの啓蒙書にはあまり書かれていなかった重要な点だと思います。なにしろ現在では獲得形質と言っても間違いとは言えない現象が見つかっているのですから。それをもって「ダーウィンは間違っていた」とか叫ばれてもねえ。いや更科功も「現在の進化生物学は、ダーウィンの進化論を基本的には認めていない」と書いているのですけれど、「ダーウィンは間違っていた」とか叫ぶ人達の多くは「現在の進化生物学は間違っている」というつもりで叫んでいるのですからねえ。
第2部は各論ですが、人類の進化については第18~20章で直立二足歩行の進化について書かれています。Ref-2,第八章では脳の進化について書かれています。人類の進化の全体像については『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』[Ref-3]に書かれています。この本の第3部に当たる30万年前くらいからの人類の歴史については、21世紀に入ってからの化石DNAの検査の進展によりまさに爆発的に奥の事が明らかになってきたのですが、そのさらに詳しい話はデイヴィッド・ライク『交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史』[Ref-4]に書かれています。
なおRef-1とRef-2の巻末にあげられている参考文献は、いづれも日本語で一般の人も入手しやすい本ばかりであり、お奨めのものが多いです。まあ中には批判するために著者が読んだものもあるでしょうけれど。
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*1) ブクログの更科功のおすすめランキングも参照。
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Ref-1) 更科功『進化論はいかに進化したか(新潮選書)』 新潮社(2019/01/25)
第1部 ダーウィンと進化学
第1章 ダーウィンは正しいか
第2章 ダーウィンは理解されたか
第3章 進化は進歩という錯覚
第4章 ダーウィニズムのたそがれ
第5章 自然選択説の復活
第6章 漸進説とは何か
第7章 進化が止まるとき
第8章 断続平衡説をめぐる風景
第9章 発生と獲得形質の遺伝
第10章 偶然による進化
第11章 中立説
第12章 今西進化論
第2部 生物の歩んできた道
第13章 死ぬ生物と死なない生物
第14章 肺は水中で進化した
第15章 肢の進化と外適応
第16章 恐竜の絶滅について
第17章 車輪のある生物
第18章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅰ)直立二足歩行の欠点
第19章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅱ)人類は平和な生物
第20章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅲ)一夫一婦制が人類を立ち上がらせた
Ref-2) 更科功『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った(新潮新書)』新潮社(2016/09/15)
第一章「膜」 生物と無生物のあいだに何があるのか
第二章「口」 よく噛むことはいいことか
第三章「骨」 爆発的進化はなぜ起きたのか
第四章「眼」 眼がなくても物は見えるのか
第五章「肺」 酸素をどう手に入れるか
第六章「脚」 魚の脚は何をするのか
第七章「羽」 恐竜は空を飛べたのか
第八章「脳」 脳がヒトを作ったのか
第九章「性」 男は何の役に立つのか
第十章「命」 生命は物質から作れるか
Ref-3) 更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書) 』NHK出版 (2018/01/08)
はじめに
序章 私たちは本当に特別な存在なのか
第1部 人類進化の謎に迫る
第1章 欠点た゛らけの進化
第2章 初期人類たちは何を語るか
第3章 人類は平和な生物
第4章 森林から追い出されてどう生き延びたか
第5章 こうして人類は誕生した
第2部 絶滅していった人類たち
第6章 食べられても産めばいい
第7章 人類に起きた奇跡とは
第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
第10章 ネアンデルタール人の繁栄
第11章 ホモ・サピエンスの出現
第12章 認知能力に差はあったのか
第13章 ネアンデルタール人との別れ
第14章 最近まで生きていた人類
終章 人類最後の1種
おわりに
Ref-4) デイヴィッド・ライク;日向やよい(訳)『交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史』NHK出版(2018/07/25)
第1部 人類の遠い過去の歴史
第1章 ゲノムが明かすわたしたちの過去
第2章 ネアンデルタール人との遭遇
第3章 古代DNAが水門を開く
第2部 祖先のたどった道
第4章 ゴースト集団
第5章 現代ヨーロッパの形成
第6章 インドをつくった衝突
第7章 アメリカ先住民の祖先を探して
第8章 ゲノムから見た東アジア人の起源
第9章 アフリカを人類の歴史に復帰させる
第3部 破壊的なゲノム
第10章 ゲノムに現れた不平等
第11章 ゲノムと人種とアイデンティティ
第12章 古代DNAの将来
まず要所々に出てくる斬新な比喩がおもしろくてしかも本質を的確に突いています。それを量産しているのだから、この人の比喩のセンスは天才的ですね。もちろん比喩が的確に聞こえるのは、我々現代日本人と同じ常識を持っているからという要因もあるわけですが。ウイルスを掘っ立て小屋の設計図に喩えるなんて意表を突かれましたが、実に的確に本質をとらえています[Ref-2,第一章]。そして「ウイルスは無生物である」という著者や多くの生物学者の見解を説得力を持って見事に表しています。「ウイルスは生物である」派の私も思わず転びそうになりました(^_^)。でも、くじ引きで昇進する会社の比喩が一般受けしそうな気もします[Ref-1,第三章]。
またRef-2では、「意外と目を使わなくても「見る」ことができる」[4章,p73]とか「お湯が水よりも早く凍る」現象[3章,p63]とかを実際に実験してみたことが書かれています。このように読者が試そうと思えば実際に試せるような実験を示すのは、入門書としては非常に適切なことで、科学が実証の学問であることをしっかりと教えてくれるものだと思います。後者の実験はちょっと根気と系統だった整理が必要ですけれど。
進化のメカニズムの理論という意味での進化論の入門としてはRef-1の方が適切かと思い、ここでは主にRef-1について述べます。
生物の進化というのは長い年月に渡る出来事であり、極めて多くのトピックがあり、分子生物学から地球科学にも渡る幅広い学問を結集して理解できる分野なのですが、どちらの本も一般に興味を持たれそうで基本的なトピックを短く的確にまとめています。私自身も、こんな見方もあったのかと気付かされたこともいくつかありました。
例えば自然選択の作用を安定化選択と方向性選択とに区別し、安定化選択の考えはアリストテレスにも見られるが、ダーウィンは方向性選択を打ち出したことが新しい、という見方です。もちろん両者の存在は知ってはいましたが、このように深い見方は新鮮でした。
またダーウィン自身の考え、『種の起源』の内容、いわゆるダーウィニズムと呼ばれるもの、現代の進化理論、のそれぞれをきっちりと区別して説明しています。『種の起源』を「はっきり言って私などは読むのがいやになる」とか言いつつ各版を読み込んでいるらしいし、ダーウィンのブルドッグことトマス・ヘンリー・ハクスリー(Thomas Henry Huxley)とイギリス科学振興協会の会合(1860/06~07)で論争を行ったとされるオックスフォード主教のサミュエル・ウィルバーフォース(Samuel Wilberforce)が会合に先立って書いた『種の起源』の書評にまで目を通しています。その結果、ウィルバーフォースは巷での噂のような「あなたのご先祖はサルだということですが、それはお祖父さんの側ですか、それともお祖母さんの側ですか?」などという的外れの発言をするような人物ではないのではないかと結論しています。歴史の真相を知るのもなかなか難しいことですね。
ちなみに「読むのがいやになる」というのは、主張を証拠づける観察事実を次から次へと多数あげているという点であり、実は筆者が『種の起源』の科学への貢献として最も評価しているところです。すなわち『種の起源』の素晴らしい所は、「進化に対する「自分の考えを述べた」だけでなく「証拠を示した」点にある。つまり「仮説」を立てるだけでなく、それを「検証」しているのだ。」と述べています。ではラマルクやキュビエの著書では観察事実からの検証がないかといえばむろんそんなことはないのですが、確かに主張する理論を証拠立てる観察事実という点から見ると、現代からは甘く見えるかも知れません。いや、そこまで詳しく私が記憶しているはずもないのでわかりませんが。
著者はダーウィンの主張を3点にまとめています[Ref-1,p17]。
(1)多くの証拠を挙げて、生物が進化することを示したこと。
(2)進化のメカニズムとして自然選択を提唱したこと。
(3)進化のプロセスとして分岐進化を提唱したこと。
Ref-2,p56では次の表現です。
①生物は進化する。
②進化のおもなメカニズムは自然選択である。
③現在のすべての生物はただ一種の(あるいはごく少数の)共通祖先から枝分かれして進化してきた。
私がダーウィンの5つの進化理論-1-(2010-08-01)で紹介した河田雅圭が5つにまとめたものと比べてみましょう。
1)進化すること
2)共通祖先と分岐
3)漸進性
4)集団内の個体変異による進化と種分化
5)自然淘汰説
(1)と1)は同じで(2)と5)も同じです。更科功の(3)は河田雅圭の2)と4)を含んだものと言えます。3)漸進性は、私がダーウィンの5つの進化理論-2-(2010-08-07)で「現在では必ずしも正しくはない主張」と評価したものですが、更科功は「ダーウィンは実は漸進性は重視してはいなかったのではないか」との見解で、ダーウィンの主張からは外しています。「漸進説は曖昧な仮説だ」として第6章~8章で詳しく解説していますが、私にとっては新鮮ながらも納得のできる見方でした。
第12章で今西進化論をきっちりと否定しているのは日本ならではの大切な気配りと言えるでしょう。日本以外ではたぶん、否定する必要があるほど知られてもいないでしょうから。
第9章で獲得形質と用不用説を区別することの必要性を指摘しているのも、これまでの啓蒙書にはあまり書かれていなかった重要な点だと思います。なにしろ現在では獲得形質と言っても間違いとは言えない現象が見つかっているのですから。それをもって「ダーウィンは間違っていた」とか叫ばれてもねえ。いや更科功も「現在の進化生物学は、ダーウィンの進化論を基本的には認めていない」と書いているのですけれど、「ダーウィンは間違っていた」とか叫ぶ人達の多くは「現在の進化生物学は間違っている」というつもりで叫んでいるのですからねえ。
第2部は各論ですが、人類の進化については第18~20章で直立二足歩行の進化について書かれています。Ref-2,第八章では脳の進化について書かれています。人類の進化の全体像については『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか』[Ref-3]に書かれています。この本の第3部に当たる30万年前くらいからの人類の歴史については、21世紀に入ってからの化石DNAの検査の進展によりまさに爆発的に奥の事が明らかになってきたのですが、そのさらに詳しい話はデイヴィッド・ライク『交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史』[Ref-4]に書かれています。
なおRef-1とRef-2の巻末にあげられている参考文献は、いづれも日本語で一般の人も入手しやすい本ばかりであり、お奨めのものが多いです。まあ中には批判するために著者が読んだものもあるでしょうけれど。
------------------------
*1) ブクログの更科功のおすすめランキングも参照。
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Ref-1) 更科功『進化論はいかに進化したか(新潮選書)』 新潮社(2019/01/25)
第1部 ダーウィンと進化学
第1章 ダーウィンは正しいか
第2章 ダーウィンは理解されたか
第3章 進化は進歩という錯覚
第4章 ダーウィニズムのたそがれ
第5章 自然選択説の復活
第6章 漸進説とは何か
第7章 進化が止まるとき
第8章 断続平衡説をめぐる風景
第9章 発生と獲得形質の遺伝
第10章 偶然による進化
第11章 中立説
第12章 今西進化論
第2部 生物の歩んできた道
第13章 死ぬ生物と死なない生物
第14章 肺は水中で進化した
第15章 肢の進化と外適応
第16章 恐竜の絶滅について
第17章 車輪のある生物
第18章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅰ)直立二足歩行の欠点
第19章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅱ)人類は平和な生物
第20章 なぜ直立二足歩行が進化したか(Ⅲ)一夫一婦制が人類を立ち上がらせた
Ref-2) 更科功『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った(新潮新書)』新潮社(2016/09/15)
第一章「膜」 生物と無生物のあいだに何があるのか
第二章「口」 よく噛むことはいいことか
第三章「骨」 爆発的進化はなぜ起きたのか
第四章「眼」 眼がなくても物は見えるのか
第五章「肺」 酸素をどう手に入れるか
第六章「脚」 魚の脚は何をするのか
第七章「羽」 恐竜は空を飛べたのか
第八章「脳」 脳がヒトを作ったのか
第九章「性」 男は何の役に立つのか
第十章「命」 生命は物質から作れるか
Ref-3) 更科功『絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書) 』NHK出版 (2018/01/08)
はじめに
序章 私たちは本当に特別な存在なのか
第1部 人類進化の謎に迫る
第1章 欠点た゛らけの進化
第2章 初期人類たちは何を語るか
第3章 人類は平和な生物
第4章 森林から追い出されてどう生き延びたか
第5章 こうして人類は誕生した
第2部 絶滅していった人類たち
第6章 食べられても産めばいい
第7章 人類に起きた奇跡とは
第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
第10章 ネアンデルタール人の繁栄
第11章 ホモ・サピエンスの出現
第12章 認知能力に差はあったのか
第13章 ネアンデルタール人との別れ
第14章 最近まで生きていた人類
終章 人類最後の1種
おわりに
Ref-4) デイヴィッド・ライク;日向やよい(訳)『交雑する人類 古代DNAが解き明かす新サピエンス史』NHK出版(2018/07/25)
第1部 人類の遠い過去の歴史
第1章 ゲノムが明かすわたしたちの過去
第2章 ネアンデルタール人との遭遇
第3章 古代DNAが水門を開く
第2部 祖先のたどった道
第4章 ゴースト集団
第5章 現代ヨーロッパの形成
第6章 インドをつくった衝突
第7章 アメリカ先住民の祖先を探して
第8章 ゲノムから見た東アジア人の起源
第9章 アフリカを人類の歴史に復帰させる
第3部 破壊的なゲノム
第10章 ゲノムに現れた不平等
第11章 ゲノムと人種とアイデンティティ
第12章 古代DNAの将来
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