3月に入った頃だったか、
図書館で、黒羽志寿子さんの新刊を手にしました。
キルト作家や手芸作家が、
作品と紀行文やインテリアスタイリングなどを組み合わせ、
雰囲気重視のエッセイ本を出すことは、これまでもありました。
しかしこれは、読み物としての文字がしっかりと並ぶ、
黒羽志寿子さんのキルトへの関わり・取り組み方を教えてくれる本です。
キルトとの関わり方は、人それぞれで良い......と思う私ですが、
黒羽さんは“生きた証としてのキルトを作りたい”と、
自己表現の方法としてキルトと向き合って来られた方。
単なる“パッチワーク”としての技術やコツのアドバイスというよりも、
もっと本質的なことを示される黒羽さんのキルト教室を垣間見て、
大いに興味を持ったのは確かです。
それはまるで、昔、小学校に1人は居た、
余裕と風格をまとった年配の女教師を思い出すようで、
きっと何かを伝え渡してくれるはず、と目が離せないような感覚に近いのかしら。
ただしその分、抽象的な問題に具体的な解答で越える壁に迫られ、
表現者として、オリジナルとして、真剣勝負は避けられまいと、
せいぜい“自分好み”で気楽にキルトを楽しみたい私には、
正直言って、少々荷が重そうな作業にも思えました。
しかし、黒羽さんの『 キルト術 』は、一読の価値ありです。
何を考え何を手掛かりにし、何処を目指して、どのようにしてつくるのか、
つぶさに分かるようになっています。
そもそも、私が黒羽さんを知ったのは、
この『 パッチワークの手ほどき 』という本でした。
この中の、黄色いタペストリーに一目惚れ。
同じく、黄色のグラデーションでベビーキルトをつくったばかりだったので、
余計に印象に残ったのかもしれません。
そして今回、図書館で借りてきた本、『 藍と更紗 』。
『 キルト術 』で解説されている作品も多く載っており、
より、布の風合いや表情が伝わってくる写真になっています。
黒羽さんの手仕事が伝わってくるようで、ドキドキしました。
藍や更紗(古布)の説明や、作品の作り方もありますので、
エッセイと作品集の合体本として、贅沢に楽しめる本だと思います。
また『 キルト術 』と合わせて見ると、より一層活きると思います。
それにしても、パッチワーク(キルト)の奥は深い......ふぅっ......
2月上旬にクラフトマックスで注文した本、
「 鷲沢玲子のキルティングデザイン セレクション集 」。
“即納”のはずだったのに、2月末と言われ、更には3月上旬までずれ込んで、
やっと昨日届いたところです。
薄いダンボールで出来た、少し頼りなげなブックケース。
これを、プチプチの緩衝材でちょちょっと巻いただけの、
いかにも簡易な包装で発送されてきました。
雨でも掛かれば、すぐに染み込んでしまいそう......
受け取った時には、「えっ?」と思いました。(;`O´)o
これまでにも、入れ忘れや数量間違いも度々あるので、
もうちょっと丁寧にやって頂きたいな、クラフトマックスさん。
中身は、キルティングラインがずずずいーっと列挙されていて、
ただの線で見てもこれだけ美しいのだから、
キルティングでやったら、さぞかし神々しいだろうなと思うものばかり。
それに私は、この本の付録の作品集が楽しみでした。
掲載数は多くないのですが、キルティング主体の洗練された作品は溜息もの。
ベッドカバーやタペストリーは、全部つくってみたいと思いました。
そうでした、最近、このシリーズでもうひとつ発刊されました。
「 鷲沢玲子の優美な花のキルティングデザイン集 」
こちらも、どんなパターンが載っているんでしょうね。
いつかは手にしてみたい本のひとつです。
また、先日コメントで、
“パッチワークをはじめる際に、どんな本が良いか?”
というお尋ねを頂いて、
鷲沢玲子さんの「 HOMEキルト 」をおすすめしたのですが、
今日、この本も良いのでは...と思い出しました。
「 はじめての手づくり パッチワークで布こもの 」
これも、写真入で作り方が説明されています。
「 HOMEキルト 」の方は、主に(ミニ)タペストリー仕立てになっていますが、
こちらは題名通り、小物を作れるようになっています。
使っている布も可愛らしいく明るい感じで、もう少し気軽に入れるかもしれません。
まずはパッチワークで何を作りたいか、それによって選ばれたらいいと思います。
フープ受けが新しくなりました。
タッカー止めではすぐにグラグラしてきたので、
ゆうべ、夫が作り直してくれたようです。
朝起きると、テーブルにセットしてあってびっくり。
今度は、金物で補強してあります。
そして、他の用事で出掛けたついでに、
ショッピングセンターに入っている手芸店に行ってきました。
すると、思いがけずみすや針を発見。
( 先日記事にも書いたみすや忠兵衛のものですね )
細目、普通、太目とあったのですが、
一番在庫が減っていた“普通”を購入しました。
中を開くとこんな感じです。(シルバーonシルバーで分かりにくいけど)
6本入りで367円。ネットだと15本入りで525円なので、結構お値段が違いますね。
まだ、この針でキルティングしてないので、使い心地はまた次回......
うっしっし、ちょっと楽しみ。( ̄∀ ̄ )
ゆうべ、夜更かししてパソコンに向かっていると、
スタンドフープやラップフープのサイトに行き当たりました。
「 そうよね、これは要るかもねぇ... 」
今、35cmの普通のフープを使っていますが、
ソファーに座って刺すときには、肘掛の横に押し付けるようにして、
机があるときには、机とお腹で挟んでフープを固定するようにしています。
でもこれがなかなか、じっとしていてくれません。
結局、左腕にフープを乗せているだけですので、
私の体が動くと、フープも動いてしまうのです。
しかし、スタンドフープは、どこで見てもその巨大さが気になります。
主に、ベッドカバーのような大きな作品をつくるときに利用するもので、
フープも50cmぐらいからと大きいですし、
なにしろ、大きな布の重量をスタンドで支える必要があるので、
全体的にガッシリしてくるのは、避けられないことかもしれません。
木製のフレンチウィンドウのある、広々とした部屋ならこれも雰囲気ですが、
我が家に置くのはちょっと現実的ではないかなぁ。
次に、ラップフープですが、これはイスに座った自分の膝の上にのせたり、
太股の下に敷いたり挟んだりして、固定するものです。
( ラップ(=lap)とは、イスにかけたときの腰から膝頭までのこと )
ベビーキルトならこれで充分出来そうですし、心惹かれるところです。
そしてもうひとつ。
フープホルダーというものを発見しました。
机に固定しておいて、そこにフープを引っ掛けるようなものです。
キルト作家の宮崎順子さんも愛用ということで、これならすぐに試してみられそう。
夫に見せると、深夜にもかかわらず自分の部屋へタタタと上がり、
10分くらいでこれを持って来てくれました。
用が足せるかという確認の試作品の上、急遽の間に合わせなので、
木っ端とタッカーと万力とで、見てくれはかなり良くないのですが、
こうやってフープをのせて使ってみると、
むむむ......!良いではありませんか!!
たったこれだけの装置ですが、
フープが動かなくなって、刺しやすいのです。
刺繍用のスクロールフレームも、土台だけは夫につくってもらいましたし、
手先が器用で、少しも面倒がらない夫で良かった。(^ー^;
ひとまず、これでキルティングを続けてみましょう。
こんなサイトも見付けました。
The Grace Company
流石はアメリカのキルト用品。
上の方にある、機織機のようなキルトスタンドなんて、
インテリアとしても最高でしょうね。
でも、これがうちにあると、家にどんどん根を張って、
主(ぬし)になってしまいそう...。(^ー^;
キルトカフェ
痒いところに手が届く、とっても丁寧につくられたサイトです。
ここの“道具・生地”のページに、フープの紹介もされています。
キルティングをしている内に、針について調べてみようと思いました。
みすや針について、コメントを頂いたのもきっかけです。
そもそも“みすや”とは、平安時代からの京都の伝統工芸の総称で、
特定の会社名やブランド名ではないのですね。( 調べてみて初めて知りました。)
ですから、京都で針を扱うお店には、“みすや”という屋号がよく見られるのですね。
この有名な針については、存在は知っていたのですが、
恥ずかしながら、私にはキルティング=洋モノという先入観があって、
和裁や、いわゆるお裁縫に特化されたような、みすや針の包みといい歴史といい、
どこか、キルティングとは距離のあるもの...と思っていた節があります。
と言いますか、餅は餅屋、キルトの歴史が長いあちらのものが良かろう、
という気が、漠然としていました。
しかし今回、針で通りの悪さを経験し、
( もちろん、布の具合、私の技量不足などもありますが )
キルティングとはいえ、「布に針を通す」という動作には変わりなく、
優れた針が優れたキルト針でいいんじゃないかと、やっと気が付きました。
( なんてお馬鹿さん... (-"-;) )
まだ使ったことがないので、“~じゃないか”という風で、
断定こそ出来ませんが、きっといいに決まってる、
調べてみた今では、そんな気になっています。
以下、調べてみたサイトです。
三條本家 みすや針
ここの、保存用の桐小箱も心くすぐられます。
みすや忠兵衛
みすや針の説明が丁寧にされています。
鳩枠印(金亀糸業)
なにやら、ここのが評判良さそうな。
和裁の先生のブログで、他とは違うという評価を見てしまいました。
また、キルト作家の黒羽志寿子さんのおすすめです。
金亀糸業では通販をしていませんので、黒羽志寿子さんのオフィシャルHPか、
手芸の山久やユザワヤでも若干取り扱いがあるようです。
ちょっとお値段しますけど、私はここのを使ってみたいですね。
しかし金亀さんて、カリスマシャープペンシルといい、メトラーといい、
憎い商品展開の会社なんですね。
いいなぁと思って調べていくと、最近は全部このメーカーに辿り着きます。
ひとつ前の記事に書いた、トータスシンブルもここのもの。
手芸店でもよく見掛ける、リトルハウスシリーズの会社なんですけどね。
ペンディングになっている次の作品、
ダブルウエディングリング(DWR)のベビーキルト。
パーツのカーブが上手く出なくて、休憩しております。(_ _|||)
“DWRは、アップリケでなくピースワークでやった方が簡単”
と教えて頂いて、おおぉ、なるほど!と膝を打ったのですが、
しかし、アップリケがしたい、という気持ちも収まらず、
実は、このパターンは次回にまわそうと思っています。
アップリケありきのDWRだったので、どうも出端を挫いてしまいました。
私の要領の悪さ、経験の浅さ。
今、新たにこれがしたい!という具体的な気持ちも起こらず、
つくらねばと思ってずっと先延ばしにしている小物を、この際片付けておこうかなぁ、
ホワイトキルトやトラプントは、やってみたいなぁ、
なんて思いながら、昔のキルトジャパンやパッチワーク通信、
鷲沢玲子さんのトラプントや、大塚あやこさんのホワイトワーク、
中山久美子ジェラルツさんのブティの本など、
あれやこれやと眺めてみては、コーヒーをすする毎日です。( ̄∀ ̄;)
あ、今、クラフトマックスで新規会員登録をすると500ポイントもらえて、
さらに、買物してもらえるポイントが通常の10倍の20%になるそうで、
私は夫の名前で登録し、普通はなかなかセールにならない本
( 鷲沢玲子のキルティングデザインセレクション集 )を注文しました。
高価な本なので、ずっと躊躇してきたのですが、
この500ポイントも利用して、目一杯割引いて買ってきました。(笑)
ずっと狙ってらっしゃった方、チャンスですよ!
新規登録500ポイント、全商品対象20%ポイント付与は、
2月10日(火)18時までなので、お間違いないように。
さて、今夜から夫と2人で私の実家に行ってきます。
期限切れが迫る有休を消化するため、臨時の休暇なのです。
夫の目的は、実家の愛犬ハヤトと、お気に入りのカフェの苺ワッフル。
元旦に、ハヤトの散歩中に手首の骨を折った夫だけど、
そんなことはものともせず、ハヤトを可愛がってくれるようです。
苺ワッフルは、もう、堪らないほどめちゃくちゃ美味しくて、
この季節限定のひと皿を楽しむために帰省しても惜しくない!といった勢いです。
私の目的は、夫の目的プラス、行きたいお店の数々...。(^ー^;
いやいや買い物したい訳ではなく、ここにこんな専門店が!と確認するため、
今回は下調べしておいた新規開拓が多いのです。
あとは、先日の洗面所の水漏れ工事を契機に、
トイレをリフォームしようということになりましたので、
そのショールームも見てきたいなぁと思っています。
さて、トイレを何色にするか。(笑)
今日、夫が仕事から戻り次第、出発します。
さて、私はこれから準備しなきゃ。
伊藤尚美さんの布、nani IRO。
このシリーズが出たときに、あら素敵と思って、
ダブルガーゼを少しだけ買った覚えがあるのですが、
今では、キルト、ニット、ビニールコーティング、リネンキャンバスなど、
いろんな種類があるようですね。
名前を聞いてピンとこなくても、水彩画のような柄を見ると、
“あっ、あの布ね”と思われる方は多いんじゃないでしょうか。
今朝、レターセットなどの手紙道具が入った箱を整理していると、
この、nani IROのリーフレットが出てきました。
確か、雑貨屋さんで貰ってきたものです。
表紙には“2003”とありますので、結構昔のものですね。(^ー^;
このリーフレットには、布そのものの紹介だけでなく、
スモックやバッグ、ベビー服にぬいぐるみ、
挙句には犬のベストまで、簡単な手づくりが紹介してあります。
そのすみっこには、『 くわしいつくりかたはHome Pageで 』 とあったので、
“ まだ、やっていてくれ~ ”という思いで、早速、記載されているURLへ。
このURLはすでに存在しなかったのですが、
改めて検索すると、ちゃんとしたページに辿り着きました。
nani IRO
で、今日はご紹介したかったのが、ここのsewingページ。
一体、どれくらいの作品紹介があるんだろう...?
発表されたカタログ別に、レディースや小物はもちろん、
ベビー、メンズ、着物に襦袢まで、
直線断ちでシンプルだけど、面白いものがたくさんありますよ。
( パターン付きのものもあります )
私は、リネンスモックシャツ(2009)、割烹着(2008)、
襟付きワンピース(2006)なんかをつくりたいかなぁ。
あ、半纏(2008)も楽しそうだから、是非つくって夫に着せたい!(笑)
こういうテイストは欲しいけど、いかんせんパターンがシンプルで、
本を買うほどではないかなぁ、ちょっとそこまでは気が進まないなぁ、
と、書店で迷った経験のあるアナタ!( ハイ、私もです! )
そんな本に替わって( いやいや、それ以上に! )、
とっても使える、お宝ページになってますので( しかも無料!)、
ダウンロードしておいて損はないと思います。
そして、これとは別に、伊藤さんのオフィシャルサイトもあります。
布以外のものも販売されてるようです。
・・・ パッチワークといえば、小さい布切れを繋いでいくアレでしょ?・・・
手間が掛かって、いかにも大変そうなイメージから、
パッチワークって実際どうやるの?と思ってらっしゃる方、
意外と多いのではないかと思い、
今回は、私が利用している裁断用の型紙について書いてみます。
ひと口にパッチワークといっても、
パターンによって、過程によって、都合によって、いろんな作り方があり、
裁断から仕上げまで通して言うと、作り手の数だけ方法があるのかもしれません。
私は松浦香苗さんの本でパッチワークをはじめたこともあり、
基本的に、彼女のやり方を踏襲しています。
上の写真は、最近使った(作った)型紙で、
まとめて、手のひら大の袋に入れてあります。
どんなパターンでも、作図して型紙を作ります。
中身をバラバラと広げてみると、
メモ書きしたものや、補強テープが貼ってあるものも。
膨大なピースが必要な場合は、紙がヘタって寸法が狂ってくるので、
基本的にはその都度作って、常に狂いのない型紙を心掛けています。
が、ピースが数十枚で済むような場合は、ここから拾って使っちゃいますね。
今回のペットボトルケースの型紙は、こちらの2枚。
左が0.7cmの縫い代込みのもので、これで布を裁断します。
右が仕上げの型紙で、これを当ててアイロンで縫い代を折ります。
すでにこの型紙で100枚近いピースを処理していますが、ヘタリはありません。
この作品はこうの早苗さんの本を参考にしていますが、
彼女は市販のペーパーライナーを使う方ですので、
正確な寸法は本にないのですが(この辺、きちんと書いて欲しい)、
他の寸法情報から割り出して、作図しました。
縫い代込みの型紙を作れば、その中から仕上げの型紙も取れます。
そして当然のことながら、縫い代込みの型紙は中が抜けますので、
このように、布から取る模様を確認できる訳ですね。
単なるチェックや水玉でも、センターをきちんと出して裁断できます。
この方法は、思い立ったらすぐに始められるし、
寸法を気にせず自由自在に作れるし、
お金も掛からなくていいなぁ...と思うのですが、
中でも、このウインドウ機能が一番のメリットだと思っています。
松浦香苗さんの得意技なのですが、プリントによっては、
ひとつの布から全く違う表情が何種類も取れたりするんですよ。
この作業が、醍醐味なんですね。
ちなみに、ペーパーライナーとは薄い紙の型紙で、
これごとくるむようにして縫い代を折りしつけをかけ、
ピースを繋いだ後に、この紙を外します。
ピースの数だけライナーがいるので、市販のものを使います。
私は使ったことがないのですが、
手順としては、こちらの方が楽なのでしょうかね?
( といいつつ、あまりそそられないワタシ... (^ー^; )
コルソナス、コルソナス......と呟きながら、
あの独特の色を出したくて、いろんな場所で赤、橙、緑を探していますが、
なかなかいい色が見付かりません。
指定通りの、パピーの糸を買うしかないかな?
......なんて、準備を進めていたところに、突然の知らせがありました。
妹を介して、あるショップのオーナーが私の作品を気に入ってくださって、
個展を開きませんか?というお誘いがあったのです。
「 ニットでお願いしたいので、1月にどうですか?」
「 その際、60点程の作品が必要になります。」
ええぇーっ!60点!?
しかも、2ヶ月で60点!? (ノ;゜∀)ノ~゜
無理です。絶対に無理です。というか、そんな鬼のような数は嫌です。
はっきり、自分の中では答えが出ていましたので、
妹には、「 その数なら、無理だわ。」と伝えました。
ただ、バラのモチーフネックレスを特に気に入ってもらったようで、
これを、3週間くらいで5~6点つくって欲しいと、再度ご依頼頂きましたので、
コルソナスの方は後ろ髪引かれながら一旦中止して、
今、ネックレスの葉っぱのモチーフを編んでいるところです。
( ということで、コルソナスの記事は少し先になりそうです。<(_ _)> )
人に認めてもらうことって、とてもありがたいです。
丹精してつくったものを、人にもそうだと分かってもらえること、
作家としてやってみませんか?と言ってもらえること、
本当にありがたいですし、嬉しいんです。
しかし幸か不幸か、自分の手づくりのコントロールを、
他の人に渡してしてまでお店に並べたいとは、私は思わないので、
到底、商売には向かないのです。
自分のつくりたいものを、つくれるペースでつくる。
これが、私の手づくりの意味なんですね。
もちろん、欲しいと言ってくださる方にはつくりたいと、純粋に思います。
( それが、手づくりの原動力でもありますので。)
しかし、“一点もの”、或いは“オーダー品”ならまだしも、
売り物としての品揃え、在庫確保なんてどう考えても無理ですので、
こういった形式は、お断りするしかないんですね。
自分の世界でコツコツとつくっているものに、何の遠慮が要りましょうか。
出来る限り、義務ともプレッシャーとも無縁でいたいものです。
ひとつ作品が出来てホッと、
最近の夜なべは、資料整理になっています。
以前にも書きましたが、
図書館の本からいいなと思ったものをコピーしておいて、
それをクリアブックにまとめ、活用しています。
その未整理のコピーが、堪りに堪って10cm位の束になっていましたので、
気分転換に整理し始めました。
48枚(96ページ)のクリアブックが、この二晩でひとまず3冊。
まだ、刺繍関連のコピーが厚さ3cmほど残ってますので、
これもやっつけなければなりません。(^ー^;
秋冬の編み物で言えば、
アラン模様のセーターやカーディガン、もうちょっと年配向けのベスト、
マフラーに帽子、バッグなどの小物......
後々、原本の本でも確認出来るよう、タイトルもメモして、
テイスト別、グッズ別と、作りたいと思ったらすぐに見比べられるように、
似たものを並べてファイルしてあります。
見開きで左に写真、右に作り方。
作り方が複数ページに渡っていても、それは同じページに入れておいて、
全体が見られなくても構わないことにしてあります。
まずは、出来上がりの写真と材料さえ分かれば選べますし、
実際につくるときには、そのコピーを取り出して、
今度は、身軽なクリアファイルに入れて使いますので。
( この時点で拡大コピーし直したり、編み図にマーカーを入れたりします。)
「 一体、どれだけ増えていくんだろう...... 」
増殖ペースを考えると、そう思わないこともないのですが、
でも、仕方ないんです、これはやめられません。
パラパラと眺めているだけでも楽しくて......
そりゃ、好きなもののオンパレードですものね。(笑)
3冊増えて、現在12冊。
100円ショップでは、48枚のクリアブックが一番ページの多いものでしたが、
昨日、お店に見に行ったら48枚は無くなっていました。
恐らく、原油高で枚数が抑えられたのでしょうが、どうでしょうね、
最近では原油の値段も下がってきてますし、復活してくれるでしょうか?
図書館で借りた本、『 手編みの本。Vol.5 』の付録の中に、
こんなものがありました。さて、これは何でしょう。
と、問題を出している間に、私は、
たーくさんもらって、少し柔くなってきている梨を2つも剥いて、
夫がソファーで寝ている間に、1人でむしゃむしゃ食べております。
ほら、ちょっと色が変わりかけてる。
でも美味しい。(^u^*)
で、クイズの答え、もう、出しちゃいます。(笑)
これですよ、これ。
・
・
・
・
・
ほら、これ。
そうそう、こんなルームシューズだったんですね。
ホームベース型に編み上がった、肩のところから足を入れるんです。
これだったら、ちょっとの糸であっという間に出来ちゃいそう。
( ま、同じものを2つ編むという手間はあるけれど )
これからの時期、贈り物にも良さそうですね。
私、これ編みたーい。
あとはこっちのかぎ編みのルームシューズも。
余り糸を適当に2~3本どりにして、色を楽しみながらざくざく編んでいけそう。
私は冷え性とは無縁で、冬でも足先も温かいのですが、
それでもこんな感じで抽斗に並んでいたら、気分がいいだろうと思います。
また、我が家は基本的に床に座るスタイルで、
昨年から、またリビングにコタツを出すようになりましたので、
フェルト底のごついルームシューズより、
足裏に馴染む、柔らかいタイプが都合いいのですね。
今日は妙に眠気に襲われて、
あの赤い毛糸の残りを形にしたい、と思いながら、
昼間の小1時間、うつらうつらとしておりました。
メリノキッズは、赤があと4玉残っていて、
これで何が出来るだろうか......と考えていました。
マフラー? ミトン? キャップ?
縄編みのバッグとのペアにしたいと思ってますが、
なにせ4玉ですので、その用途は限られます。
しかも、あの赤い色なので、自分では使えないかなぁ...などと思いつつ、
家使いのネックウォーマーならいけるかも、と考えています。
あとは、頼まれもののペットボトルホルダーやバッグなどなど、
細々した、“頼まれものサムシング”が目白押しで、
あ、そうだ、妹がまたバッグが欲しいと言っていたし、
( 昨日、赤い持ち手のバッグをメールで送ると、
絵文字いっぱいの返事が返ってきてました )
本当は、立ち止まったり寄り道してる暇はないのですけどねぇ......(-"-;)
まあ、焦っても仕方がない、どうでもいいものは作りたくないので、
今日は何も手が付かなかったけど、明日はとにかく始めようっと。
編み図を見ながらの作品作り。
大きな物なら、そのページをコピーしてマーカーを入れたりします。
でも、今回のような小さなバッグなら、直接、指差し確認しながら編んでいます。
これは13年前、アメリカに行った際に、キッチン用品のお店Williams Sonomaで
ひと目で気に入り、結構なボリュームもものともせず携えて帰ってきました。
( 当時、使い勝手の良さそうなこういうものが日本になかったように思います。)
この、下の板の部分、日本製品にありがちな合板などではなく、
まな板のような板そのものなのです。( 本を支える重さを出すためでしょうね )
後ろの支えのアクリルと、手前の大きなアクリルの間に本を挟みますが、
キッチン用品というだけあって、この手前のアクリルがカバーになって、
ページかひっくり返らないだけでなく、料理をしながらというときには、
水はねや手の汚れなども移らず、とっても都合がいい訳です。
キッチンに仕舞ってあったこのスタンドを、あっそうだ!と思い出し、
今回は、最初の写真のようなスタイルで編み編みしていますよ。
後ろでつっかえ棒になってるアクリル板は、取り外し可能で、
差す溝の位置によって、角度が変わります。
また、上下を逆にして反ってる部分を溝に差すと、
写真のようにちゃんと平らに収納できるんですね。うん、合理的。
アメリカ製品なので、いかんせんゴツイ印象ですが、
木のボリューム、アクリルの厚さ、何れも丈夫なブックスタンドです。
数年前、Williams Sonomaは日本から撤退したと記憶していますが、
今もそのままなんでしょうか。
ちなみに、見るだけでも楽しいアメリカのサイトはこちら。