傳鐘亭 blog

IdoとEgoの赴くままに……

自覚を促す教育方法を考えましょう

2007-04-13 00:00:00 | 雑感
RinRin王国さんの記事から。
「なぜ徹底できないのか」久間防衛相が自衛隊のWinny流出に不満示す(Internet Watch)
人はなぜ「自分は大丈夫」と思うのか,防災研究家の片田群馬大学教授に聞く(前編)(IT Pro)


これらの記事を見て、現在国内最大規模の巨大掲示板を頻繁に賑わすファイル交換ソフトの誤用を原因とする重要情報流出事件が発生してしまう原因と対策について示唆的な記事であり大変参考になった。

先ず、この手の問題は概ね「自分だけは大丈夫」と勘違いしている無知故の根拠のない自信から来る危機感が欠如している人が起こしている。
対策として、防災研究家の先生の記事では、この手の人達にどの様に語りかけ理解と行動を促すべきか示唆している。

例えば、自衛隊(軍)・警察(公安)等の公的機関における秘匿すべき重要情報流出が発生する背景には、軍人や警官(官僚)として守るべき対象や道徳に対する自覚不足。
そして、自分の使っている道具の潜在的危険性に対する認識が不足しているに他ならない。
兵器や大型機械なら外見・用途的危険性を視覚的に体感し理解できるが、コンピュータの場合、機器の外見・用途に直接的に人を殺す事が求められているわけでなく、用途もパッケージソフトを使用するにしてもその組み合わせが無限且つ不定形であるが故に一部の高度ユーザでないと危険な組み合わせや安全な使い方は感覚的に理解する事が難しいからだろう。
とは言え、こんな事で自分達の属するコミュニティーが危険にさらされて良いわけがないのだから何とかしないと大変な事になる、いやなりつつある。


さて、今後如何様にすれば良いか?
公的機関や企業の場合は、組織のあり方と教育方法を見直す必要がある。
自分達に与えられている道具がどれだけ危険なものであるかを例示、指導する。
情報アクセス権や機器やソフトウェアの使用についての規則を設け、違反者には処罰を加えることを明示することが効果的である。
個人に関しては、児童や生徒、学生の場合は教育機関と家庭が連携して道具としての正しい使い方を指導する必要がある。出来れば正式な教育カリキュラムに含めるのが望ましい。
企業や組織による教育や指導を受けられない人に対してはマスメディア等を効果的に利用して啓蒙に努めるべきであろう。


今や情報セキュリティは国家を始め組織や個人の命運を左右する重大事である。
今迄発生した情報漏洩事件の教訓を分析し開示・啓蒙することで、無知・無自覚・無警戒を原因とする情報クライシスを回避する具体的行動を取るべき時期に来ている。











取り敢えず、P2PをするPCに所有者が被写体である猥褻画像(無制限に頒布する意図があれば別)や個人、企業が特定できる情報を入れておくような無知・無自覚・無警戒な行為はやめましょう。
基本的にP2Pは、無知・無警戒な素人が手を出していいものではない事を先ず自覚しましょう。
さもなければ、一度危険な情報がInternetに流出するとコンピュータネットワークが絶滅しない限り永遠に流通し続けるでしょう。
この場合、バーチャルな世界がリアルな世界にどの様な影響を与えるのか想像するのが怖くなる。

何とも恐ろしい話ですねぇー。(笑