傳鐘亭 blog

IdoとEgoの赴くままに……

取り敢えずお仕事へ行ってみる。

2004-06-25 23:57:17 | 旅行?
上海出張記6

久しぶりの出張記です。

上海は東京とは1時間時差がある。
従って上海時間7時は東京時間6時だ、朝起きる時間に限って言えばこの一時間は意外と効く。

昨晩、社長氏から翌日はSE氏が9時にホテルのロビーへ迎えに来ると言っていたので取り敢えず7時に起床し身支度を調え8時前に食堂へ行きバイキング形式の朝食を取る。内容としては日本のホテルでも一般的な朝食バイキングと同じ内容だ、しかし中国なだけにやたらと給仕が居て一寸空いた皿が出ると直ぐに回収される。料理が洋風だっただけに味付けは日本と同じで新鮮みはない。そしてコーヒーだけは頼むと持ってきてくれる。
まぁ周りは中国人だらけでみんな中国語を話しているがホテルの格が出ているのだろうかファッションも日本のビジネスマンと大体一緒。

朝食後、仕事の支度を調えて早めにロビーへ行く。
そして約束の時間通りにSE氏が迎えに来た。因みに社長氏には地下鉄とタクシーを乗り継いで来るようにと指示を受けていたのでSE氏に通じぬ英語と中国語を交えてそんな感じの話をしてみると前日に指示が出ていたらしく概ね理解していてくれている。
まぁ、前日同様不自由な会話をしながら地下鉄の駅へ向かう、上海は時間を問わず人と自転車、そして車がやたらと多い。おまけにこの国では車が優先、日本的感覚で歩いていると兎に角危ない。私も気をつけて歩いては居たが車が突っ込んできてクラクションを鳴らされまくりドキドキの連続。

SE氏について行くこと十分程度で地下鉄の駅へ到着、しかしVIPでもないのに地下鉄の入り口は両脇に人が並び入る人を見ている。
よく見ると床に何やら広げてみたり手に何か商品をもっている、身なりはお世辞にもきれいとは言い難い人々。そう彼らは出稼ぎさん多分上海の住民戸籍は持っていない人だろう。
商品を見ると、インチキブランド時計、扇子その他雑貨品等々を地下鉄入り口に入る人に声を掛け売りつけている。
地下鉄なだけに地元の人が多く日本語で話しかけてくる人はいないが地元の人も結構足を止めてみている人がいる。

地下鉄の駅に入ってみると、人の多さに目眩を覚える。
今の職場は新宿なのだがそこよりも人が多いのだそれも地下に……。
人息れだけで恐ろしい程の熱気になっていて汗が噴き出る。
しかし、切符売り場に向かう途中に何やら構内放送が行われるとSE氏が急に立ち止まり携帯をとりだして電話を始める。
当然何を言っているかわからないので黙って様子を見ているとSE氏が私にバスで行くと言い外へ向かい歩き始めた。
後で社長氏に話を聞くと何でも地下鉄が何かのトラブルで止まっていたらしい。

地下鉄駅の外にバス停があった、殆ど待つことなく目的地行きのバスが来たらしくSE氏に促されバスに乗り込む。よく見ると中国謹製とローリーバスではないのだ、一寸吃驚しながら乗り込むが混み具合は日本の通勤ラッシュと大して変わらない程度。
しかし、料金の支払い方法がかなりユニーク、日本と違い現金投入ボックスが無くバス親父が乗客から現金で料金を徴収している。それも大声で怒鳴りながら。因みに私はバス親父の直ぐ隣に立っていたが兎に角五月蠅い、根拠はないが中国風って感じがするアナログっぷり。
しかし、出入り口付近に「Suika」の簡易機械らしきものがついている、何に使うかわからず気にもかけなかったが他のバス停から乗ってきた人がカードを翳している。後で聞いた話だとこれは上海市内の公共交通機関全て(何とタクシーを含む!)で共通のICチップ内蔵カードだそうだ日本より遙かにすすんでいるのに感心する。

さて、乗り心地だがまるでジェットコースター。
朝のラッシュで渋滞しているのだがスピードはとにかく早い、そして他のあらゆる車両が一寸した隙間に頭を突っ込んでくる。入られる方はクラクションを鳴らして応戦するが無視して割り込んでくる。
バス同士が並んで走っていても容赦なし、とんでもない速度で窓から手を伸ばすと隣に届きそうな車幅で爆走している。
しかし、乗客の皆さんはさも当然そうな顔つきで黙って乗っているのが怖かった。
バスに乗ること大体20分程度だろうか、目的のバス停へ到着。
SE氏へ促されバスを降りるとSE氏が道へ飛び出しタクシーを捕まえる、タクシーを捕まえるのも何だか命がけに見えるのは気のせいだろうか?と思いつつタクシーへ乗り込みハイテクパークのオフィスへ向かう事になる。
そう言えば上海のタクシーは日本と違い自動扉ではない(多分当然なのでしょう)。おまけの大きな違いは日本では4人程度乗らないと使わない助手席を普通に使うのだ。そのため運転席は透明なプラスチックに覆われているのが印象的だがお陰でエアコンを入れてもらっても運手席が覆われているせいかなかなか効いてくれないのがご愛敬。
ついでだが、何故か運転席の脇にはお茶の入ったボトルがセットされているのも中華風か?

タクシーへ乗り渋滞にはまりながら20分程度走るとようやく目的地であるオフィスへ到着する。
なんだかなれない土地でのアグレッシブな通勤に軽い疲労を感じてしまっている。まだ10時なのに一日保つのだろうかと不安を覚えながらオフィスへ向かうことにする。