京都旅行の3日目の午後は下賀茂神社から高山寺を目指しました・・・。
・・・なぜ、高山寺?
とおっしゃる向きも多いと思いますが、どうぞごゆっくりお読みください。
にしても、神社はいいね。
▼七五三やお宮参り・結婚式。神社にはうれしい顔がいっぱいあってこちらも幸せになる。
高山寺への道すがら、長女が6年間学んだキャンパスの前の道をとおったので、祖父母に紹介・・・
初めてで最後になるだろう場所での記念撮影は必須です。
長女はここの哲学専攻の修士で卒業した。
大学院「修士課程」をいまは「博士前期課程」と呼んでいる。
その、学部4回生のときバイトに選んだのが「お寺バイト」、何を思ったか小坊主見習いをしようと
高山寺に応募した。
住職の「女は取らん」という方針をよそに、
「これから大学院に進学しますので新入学生と同じです。体力には自信があるし、
すぐにやめたりしませんから是非に、・・・」とねじ込んでバイトを卒業まで続けた。
こんな縁で▼高山寺です。
http://bit.ly/vGr1JN
ふつうの京都観光の人では、おそらく行かないお寺でしょう。
さて
高山寺のようす
86歳の視力の衰えた父は国宝内で足をほぐした。
中学社会の教科書に載っていた「鳥獣人物戯画」は
この寺が所蔵する国宝だ。
両親は、この日本最古の漫画より、鎌倉時代の実質的な開基「明恵(みょうえ)」が34歳の時に
後鳥羽上皇から下賜され、寺名のもとになった「日出先照高山之寺」の額のほうに
いたく興味を持った。
ふたりとも大分県速見郡日出町(ひじまち)という場所で生まれ育って70歳まで住んでいたから。
額の中の「日出先照高山之寺」は「日、出でて、まず高き山を照らす」と読み、「華厳経」の中の句。
「朝日が昇って、真っ先に照らされるのは高い山の頂上だ」という意味で、
またそのように光り輝く寺院であれとの意が込められていると説明されている。
住職の奥さんが、あれからは女子学生はんにもお手伝いいただいて助かっていますよ
とおっしゃってくれた。
けわしい坂道で犬の散歩をしたり、落ち葉を掃いたり、お客様へお茶を出したり・・・したそうだ。
高校生に国語古文を教えながら、ことしは茶道部の顧問もしているが、
人生何が幸いするかわからない。
とくべつにお茶をふるまってくれた。
思い出に残る山寺へのひと時でした。
この2年間はほとんど外出もせずに家の中だけで過ごしていた父が、このうっそうとした山寺に
登れたこと自体、だれも言葉に出して言わなかったけれど、「奇跡」でした。
これからは、ちょっと運動させなくっちゃ・・・
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