国際G1に認定されているにもかかわらず
1着賞金も1億円を超えるというのに
いまいち存在感の薄いレースだ。
しかし今年は注目度が違った。
あのディープインパクトが出走するのだ。
しかもココを勝って
遠くフランスの凱旋門賞に挑戦するという
壮行レースのような雰囲気だ。
前日とはうってかわって朝から雨の京都地方。
今回だけは何故かワクワク感が少なかった。
「壮行レース」「京都の宝塚記念」
2つのキーワードが心をよぎる。
テンポイント号が海外挑戦を前に
関西のファンに最後のお披露目のため
粉雪が舞う1978年1月22日
日経新春杯に酷量ともいえる66.5Kで出走。
しかし彼はゴールまでたどり着かなかった。
今回の宝塚記念は、阪神競馬場の改修のため
阪神淡路大震災の年以来の京都競馬場で行われたのだ。
前回の京都での開催のときは
ダンツシアトル号がレコードで優勝。
しかしその影で稀代の名ステイヤーが逝った。
ミホノブルボン号の三冠だけでなく
メジロマックイーン号の春の盾三連覇をも阻止し
関西地方では悪役のイメージが強かった
ライスシャワー号だ。
正直僕も好きな馬ではなかった。
でもステージチャンプに競り勝った天皇賞は
ステイヤーの真骨頂ともいえる、しびれるレースだった。
今でも京都競馬場の片隅に彼を偲ぶ石碑がある。
そのレースもライヴで見ていた。
基本的にターフビジョンを見ないので
その日も肉眼で3~4コーナーを凝視していた。
ガクンと1頭が崩れるのが見えた。
位置取りと勝負服、帽子の色ですぐわかった。
満員のゴール前、「あっ!ライスや!」って叫んでしまった。
直後ターフビジョンが姿をとらえ場内がどよめいた。
間違いなくあの場では僕が一番最初に気付いたと思う。
だからどうってことないんやけど。
そんな2つのレースが頭に浮かぶのが
ワクワク出来ない理由だと思う。
「ディープに限って」って誰が言えるのだろう。
しかも雨で馬場は滑りやすい。
勝敗抜きに無事を祈ってレースを迎えた。
(つづく)
1着賞金も1億円を超えるというのに
いまいち存在感の薄いレースだ。
しかし今年は注目度が違った。
あのディープインパクトが出走するのだ。
しかもココを勝って
遠くフランスの凱旋門賞に挑戦するという
壮行レースのような雰囲気だ。
前日とはうってかわって朝から雨の京都地方。
今回だけは何故かワクワク感が少なかった。
「壮行レース」「京都の宝塚記念」
2つのキーワードが心をよぎる。
テンポイント号が海外挑戦を前に
関西のファンに最後のお披露目のため
粉雪が舞う1978年1月22日
日経新春杯に酷量ともいえる66.5Kで出走。
しかし彼はゴールまでたどり着かなかった。
今回の宝塚記念は、阪神競馬場の改修のため
阪神淡路大震災の年以来の京都競馬場で行われたのだ。
前回の京都での開催のときは
ダンツシアトル号がレコードで優勝。
しかしその影で稀代の名ステイヤーが逝った。
ミホノブルボン号の三冠だけでなく
メジロマックイーン号の春の盾三連覇をも阻止し
関西地方では悪役のイメージが強かった
ライスシャワー号だ。
正直僕も好きな馬ではなかった。
でもステージチャンプに競り勝った天皇賞は
ステイヤーの真骨頂ともいえる、しびれるレースだった。
今でも京都競馬場の片隅に彼を偲ぶ石碑がある。
そのレースもライヴで見ていた。
基本的にターフビジョンを見ないので
その日も肉眼で3~4コーナーを凝視していた。
ガクンと1頭が崩れるのが見えた。
位置取りと勝負服、帽子の色ですぐわかった。
満員のゴール前、「あっ!ライスや!」って叫んでしまった。
直後ターフビジョンが姿をとらえ場内がどよめいた。
間違いなくあの場では僕が一番最初に気付いたと思う。
だからどうってことないんやけど。
そんな2つのレースが頭に浮かぶのが
ワクワク出来ない理由だと思う。
「ディープに限って」って誰が言えるのだろう。
しかも雨で馬場は滑りやすい。
勝敗抜きに無事を祈ってレースを迎えた。
(つづく)