昨日,若干冷静さを失った投稿を致しましたが,朱雀氏は非常に重要な指摘をされていました。韓国の対中国貿易黒字が前年より減ったということです。
-------------------------------------------------------------------------------
対中黒字が5年ぶりに減少、対日赤字は過去最大に
産業資源部と統計庁が28日に明らかにしたところによると、昨年の対中貿易黒字は209億6700万ドルで、前年より9.9%減少した。対中黒字が前年比で減少したのは2001年以来5年ぶりとなる。対中黒字の減少は、中国が鉄鋼と石油化学など基礎素材分野に対する大々的な投資を行ったことで輸入需要が減少したためとみられ、今後もこの傾向が続く可能性がある。
中国に次いで貿易黒字が多かったのは香港の168億8300万ドル、米国の95億7400万ドル、メキシコの55億500万ドル、台湾の37億2700万ドルなどだった。
一方、昨年の対日貿易赤字は253億3100万ドルで、前年より3.9%増加し過去最大を更新した。
大規模な対日赤字が定着しているのは、韓国の経済成長政策が日本と同様に短期圧縮成長モデルを基盤にしており、技術・部品・素材などに対する対日依存度が高いためと分析される。また、半導体や造船などの主要産業で韓国の技術力が日本に劣っており、韓国から日本向けの輸出が困難な点も原因のひとつとなっている。
連合ニュース
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=022007012601800
------------------------------------------------------------------------------
随分,冷静な記事内容ですが,これについて,若干補足していきます。
韓国は資源を中東やオーストラリアから輸入し,中間部品や製造装置を日本から輸入しています。これらの国に対しては貿易赤字になるわけです。
韓国はどこかで貿易黒字の国を作らなくてはなりません。韓国にとって,一番のお得意様が中国なのです。中国で儲けたお金で日本の支払をする,という構図が成り立っているわけです。ついでにいうと,日本は対中貿易赤字。日本⇒中国⇒韓国⇒日本という風にぐるぐるお金が回っていると捉えることもできます。
過去は一番のお得意様がアメリカでした。しかし,アメリカからの圧力もあり,現代自動車がアメリカに進出したりして,アメリカからは簡単に稼がせてくれなくなっています。
そんな中で,大切な対中国貿易の黒字額が前年度より減った,というのは非常にまずいわけです。これは,両国の構造的な転換点を意味している可能性があるからです。
まず,中国がどんどん韓国に迫りつつあります。韓国で作れる商品なら間違いなく中国でも作れます。韓国製品はだんだん不要になるばかりか,世界中で韓国製品と中国製品が競合することになります。どちらもさほど品質に定評のある国ではありません。となると,勝つのは安いほうです。
さらに,韓国企業がどんどん中国に進出していることがあります。例えば,造船企業。韓国ではすでに造船は割に合わなくなりつつあります。ですので,中国にドックを作ってなんとか採算を取ろうとしているのです。これで韓国から中国へ部品の輸出が増えればいいのですが,韓国で作れるものは中国でも作れる,重要なパーツは日本から,ということになりますので,韓国企業は韓国の首を締め,日本と中国の益になることをしているわけです。
従って,記事にもあるように,今後対中貿易黒字額が減っていく可能性は十分あるわけです。
それは,中韓二国間にとどまりません。両国が世界市場においてライバル国になる,ということです。世界中で両国の製品がバッティングすることになります。対中黒字額の減少は,韓国の輸出に大きな影響を与えるかもしれない,ということになります。
ただ,一点,おかしなところがありました。対香港貿易黒字額がかなり増加しているのです。
対香港貿易黒額 03年 11,919 04年 14,859 05年 13,488 06年 16,830
(単位,百万ドル)
香港の事情についてはよくわかりませんが,香港+中国で計算すると,前年度より貿易黒字額が増えています。ちょっと注意する必要がありそうです。私も調べてみるつもりですが,この辺りの事情に詳しい方がいらっしゃったらコメント頂けると幸いです。
ついでに,
米国国務省発表(ジェトロ調べ)の数字だと韓国の対米貿易黒字額は14,158百万ドル(1-11月)。統計基準の違いがあるかもしれませんが,これほどの誤差が出るはずがありません。推測ですが,アメリカの圧力から逃れるために嘘の発表をしているのかもしれません。同じような例として,アメリカと中国のそれぞれの貿易統計にもかなり食い違いがあります。
アメリカの貿易統計
http://www3.jetro.go.jp/cgi-bin/nats/cgi-bin/search.cgi
中国進出企業、人件費高騰などで撤退相次ぐ
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=832007012800100
サムスン社一社の利益は同種日本企業トップ10社分の利益に匹敵するのだとか?ソニーを買収する計画と資金もあるんだとか?
冷静なネットウォッチャーは半ば韓国国営企業だとか、ダンピング販売だとか、粉飾だとかの書き込みしてあります。
話は変わりますが自分は、旧民社党・元民主党の西村慎吾氏のメルマガを購読してます。
毎回納得至極な内容で内心でうなずきながら拝読してるのですが、今回は与党の柳沢厚生大臣の例の女性は子を産む機械発言に言及してました。
氏の考えは大臣の直後訂正謝罪により終着だとの認識で、自分もうれしく思いました。
そして国会議員で、ファビョッて大臣辞任を叫ぶのは相変わらず福島瑞穂を筆頭とする痛い人種達です
またまた変わりますが、現在日本では参院選挙前でサヨク・在日勢力がメディアを使ってキャンペーンを行ってます。
保守の象徴石原都知事バッシング、教科書・君が代斉唱問題の訴訟、安倍総理バッシング、内閣支持率下落の誇張報道、失言大臣不信任キャンペーン…
お忙しいでしょうがDEBUOさん何かおっしゃってください
http://blog.goo.ne.jp/debuo2006/e/e36400a08dfb41112bcd9d7ebabbcee9
05年の上半期の業績(連結)ですが,
国内部門
売上:18兆2800億w(22.3%),利益:10兆2600億w
利益が売上の6割!
ありえません。サムスン本社はこれ以上の業績をあげているようです。何かおそろしく幼稚なからくりがあるはずですが(飛ばしは当然行われている),どうしてかは皆目検討がつきません。海外株主のため?国に還元するため?或いは,朝鮮日報の誤植?
この件に関しては,ネットで頭の良さそうな人から情報を仕入れているところです。しかし,これわかる人は相当な事情通でしょうね。
まあ,韓国人の出す数字にはお笑いが詰まっています。サムスンの利益に関しても,日本の企業が出す数字とは比べられません。金融系の人たちもあまり重要視していないようです。
読んでみましたところ,私も氏の意見に賛成です。確かに柳沢氏の発言はとんでもないのですが,あやまってるじゃないか,と。福島議員らの辞任要求は単に氏の発言を政治利用しているだけにみえますよね。しかも中高生くらいの水準に見える。
しかし,高市早苗氏(私この人好きです)も怒っているという記事を見ましたので,柳沢氏の発言は男にはわからない女性の何かを踏んでしまったのかもしれません。
参議院はどうなるのでしょうか。安倍氏の輝きがだんだん失せてきているようなので,小泉元首相の予言通り参議院選挙,自民党危うし?
ただ,私は政治オンチですので,きっとシャアさんの方がずっと政治にお詳しいと思います。
サムスンに限らず,韓国の企業はいつでも営業利益<純利益の数字を出してきます。会計基準が世界標準とは相当違うようです。決して自社の資産を切り売りしているわけではありません。
また,どうも韓国の大企業は法人税を納めなくてもよい,という話を耳にしたことがあります。従って,日本と違い,巨額の利益を計上しても腹は痛まない,というわけです。ひょっとすると,非公式な税金収集システムがあるのかもしれません。とにかく,かの地はワンダーランドです。