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m(_ _ ")m スイマセン

2007-03-21 | 経済(特に韓国)


m(_ _ ")m スイマセン
 


昨日,サムスンの決算にけちをつけていましたが,AYさんに紹介していただいたサムスンのHPへ行って,疑問点が多分解明致しました。


サムスンHP
http://www.samsung.com/AboutSAMSUNG/ELECTRONICSGLOBAL/InvestorRelations/
FinancialInformation/AuditedFinancialStatements/index.htm#Parent_2006



私が連結決算の初歩を知らなかったのです。 次の表をご覧下さい。



サムスングループのの04年度連結決算です。 売上が3種類あります。総売上,セグメント別取引,正味売上です。 朝鮮日報は,このうち正味売上を取り上げています。


ところで,セグメント間取引とは何でしょうか。

セグメントとは, 「何かを分割したもののうち、ひとつの部分」のことです。

経営においては,企業グループの財務状況を事業別・地域別などによって区分することを「セグメント」と呼んでいます。

ネットではっきりとした説明を見つけることはできませんでしたが,セグメント間の取引による売上をインターセグメントセールス(セグメント間取引)というのだと思います。

例えば,本社からアメリカの子会社へ製品を輸出するような場合ですね。連結決算においては,このセグメント間取引を調整する必要があります。売上が重複してしまうからです。

しかし,利益に関しては,調整する必要がないと思うのです。 これは,工場と問屋,お客さんという流れで考えればわかりやすいですね。

本社  原価 50
↓   100で売る 利益は50
子会社  
↓   150で売る 利益は50
お客さん

上記の場合,本社は売上100,利益50となり,子会社は売上150,利益50となります。

しかし,グループ全体の売上は150であり,250ではありません。本社の売上はグループ間で回しただけのことだからです。これを連結決算しようとすると,本社の売上100を消す必要があります。

但し,利益は消えるわけではありません。本社は売上0,利益50となるわけです。これが,サムスン本社の利益が異常に多い理由の一つではないでしょうか。輸出がものすごい多いにも関わらず,売上は計上せず,利益だけ計上すれば利益が突出するのは自然です。 

つまり,私が変だと感じたのは,連結決算と単独決算を混同してしまったことにあるわけでしょう。単独決算では売上はずっと多いことになり,疑問は解消されることになります。

昨日挙げた私の見立ては全てあてはまらず,⑨私が馬鹿であった,というのがもっともふさわしい理由です。ここに,愚かな投稿をして皆さんのお目を汚してしまったことについてお詫び申しあげます。


ちなみに,これがサムスン本社の決算です。



この表でも,製造業界としては驚異的な利益率だと思いますが,それでも常識的な範囲に収まっています。


以上はあくまで私の推理です。もしおかしかったら,是非お知らせください。



また,韓国内子会社の赤字が多い理由ですが,とんでもない企業がありました。サムスンカードです。

売上3,008,426百万ウォンに対して,損失は▲1,087,993百万ウォン。

サムスンの連結決算を見ると,Financeの赤字が突出しており,頭の悪そうな感じがしたのですが,その理由がわかりました。現在,韓国はカード地獄に陥っていることが,企業側のデータでも裏付けられました。


なんにしても,データのありかを教えて頂いたAYさんには感謝してます。しばらく,これで遊べそうです。たった一日ですが,いくつか発見することがありました。サムスンの06年の連結決算が出たら,サムスンシリーズを投稿していこうと思っています。


参考:トヨタの18年度決算
http://www.toyota.co.jp/jp/ir/financial_results/2006/year_end/yousi.pdf
リンク先の3所在地別セグメント情報をご覧下さい。


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