2月の韓国国際収支が発表されていましたので,興味のある方はどうぞご覧下さい。
この黄色の部分が今回の注目ポイント
●ポイント●
①外貨準備高が減り始めたら,相当まずい。韓国銀行は外貨準備高>対外債務にすることを第一に考えている(私の想像)。
②資本収支のその他投資(借金),額がでかくないか。
以上2点が最大のポイントだと思う。
③経常赤字か。今年は経常赤字化する可能性が強い。
④貿易赤字か。赤字が続くようだと,韓国、大ピンチ。
⑤サービス収支,直接投資,証券投資は韓国破綻の3点セット。現状では最大の問題点。
⑥更に数字が悪化すると,資本収支が赤字になるかもしれない。借金できなくなっている可能性がある。
●2月の韓国国際収支注目ポイント●
経常収支
投資所得収支
過去最高。内訳として,証券投資収入が過去最高(945百万ドル)。
韓国の資金が活発に海外に脱出していることを裏付けている。
サービス収支
過去最高。但し,旅行ブームのせいでなく,それ以外の部分の悪化が大きい。
資本収支
赤字だが,これはその他投資(借金)が減ったことによる。
なお,この表を眺めていると,去年の8月頃にかなりの危機があったことがわかる。
●参考,対外債務●
単位 百万ドル
●用語の簡単な説明●
経常収支 企業で言うと営業収入及び営業外収入(配当など)。
貿易収支 これとは別に貿易統計がある。統計基準が違うので注意。
但し、韓国はその差が大きい。
サービス収支 旅行・留学など。ロイヤルティもここ。
投資所得収支 配当や利子収益をさすものだと思われる。通常,所得収支に含まれる。
所得収支 国境を越えた雇用者報酬(外国への出稼ぎによる報酬の受取等)
および投資収益(海外投資による利子・配当金収入等)の支払い。
経常移転収支 政府間の無償資金援助、国際機関への拠出金など、
資産の一方的支払いを計上する。
資本収支 投資活動。
直接投資 工場を建てたり,経営を目的とした株式を取得したりすること
証券投資 経営を目的としていない株式取得など。
その他投資 主に,借金(融資)をすること。貿易信用も含まれる。
資本収支 誤差・脱漏
これで調整する。韓国はこの値が非常に大きい。
どんぶりが恣意的かどちらか。
外貨準備高 本来なら,経常収支+資本収支+誤差脱漏=外貨準備高の増減
しかし,外貨準備高の増減が外貨準備高の数字に反映されない。
これは日本の国際収支もそう。 まだ別の仕組みがあるのだろうか?