世銀見通し 2013年、0.7%増に
【ワシントン=岡田章裕】世界銀行は12日、世界経済見通しを公表した。
ユーロ圏における2013年の実質国内総生産(GDP)伸び率は、前回見通し(今年1月)から0・4ポイント減の0・7%増に下方修正した。12年は0・3%減を据え置いた。
報告書は「ユーロ圏の緊張の再燃は、08~09年の金融危機による影響が、なお、完全には払拭されていないことを思い起こさせる」と指摘。その上で「途上国は状況の悪化に備えつつ、中期の開発戦略を強化することにより、世界経済の長期的な不安定に備える必要がある」と指摘している。
世界経済全体は12年は2・5%増、13年が3・0%増と緩やかな回復を見込む。日本は12年が2・4%増、13年が1・5%増、米国も12年が2・1%増、13年が2・4%増と底堅く推移すると見ている。
一方、中国は12年が8・2%増、13年が8・6%増と高い伸びを維持する。欧州危機などの余波で、途上国の成長は12年に弱含み5・3%増まで減速し、13年は5・9%増と、いくぶん持ち直す。
(2012年6月13日
読売新聞)
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