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オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

2024年08月17日 | 読書

ロシア軍事の研究者である小泉氏がロシア極東軍事戦略について、

ロシア軍内部資料と衛星画像インテリジェンス等を基に解析されています。

書かれている内容は主に原子力潜水艦─SSBN、SSGN、SSNです。

潜水艦名はロシア側の表記を基準とされていて、

私が読んでいる「世界の艦船」2022年11月号「ロシア海軍の核戦力」では

西側が基準となっていて、

例として本誌では667B型(デルタⅠ型)、667BD型(デルタⅡ型)、667BDR型(デルタⅢ)型と記載していますが、

世界の艦船では逆の記載です。

特集記事に「ロシア黒海艦隊の核戦略を検証する」であったりと視点が違います。

その中で小泉氏はオホーツク核要塞化についてロシア側を視点に解説されており、

ロシア軍事アナリストとしてのスキルの高さを感じます。

その内容は的確であり、SSBの運用ではロシアとアメリカ違いが分かりやすく解説されております。

そしてロシアの核戦略が「縮小版超大国」であるとも解説されており、

プーチンもこのことを念頭に置いて「オホーツク核要塞」を進めていることが分かります。

中国の軍拡、北朝鮮の核戦略と日本を取り巻く状況は激しくなるばかりです。

やはり日本としては独自の外交交渉であったり、西側各国との連携であったりと、

ロシアに付け入るスキを見せないことが大切であることを感じました。

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