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ドローン情報戦 アメリカ特殊部隊の無人機戦略最前線を読んで

2019年12月21日 | 読書
ドローン情報戦 アメリカ特殊部隊の無人機戦略最前線



軍用ドローンのエキスパート。アメリカ軍陸軍特殊部隊DELTAの
ドローン技術者・情報分析官として活躍した著者の伝記です。
表題はドローン情報戦 アメリカ特殊部隊の無人機戦略最前線となっていますが、
原文は「Drone Warrior: An Elite Soldier's Inside Account of the Hunt for America's Most Dangerous Enemies」です。



表紙も差し替えられており、日本ではMQ-9 リーパーとなっています。
ドローンについては報道機関が一般的に言葉として使われており、
遠隔操縦あるいは自律式の無人航空機一般を指しています。
軍事用語としてはUAV「unmanned aerial vehicle」が正しい表示です。
自分はRQ-1/MQ-1 プレデターの開発までの本や操縦士の葛藤を描いた映画等を観ましたが、
本作品について知りませんでしたが、
アメリカ軍陸軍特殊部隊DELTAがどのように運用されていたか知ることが出来ました。
現地にいるのはDELTA部隊には情報分析チームと戦闘要員がおります、
UAVを整備、運用しているのは現地の航空基地にいる部隊、アメリカ本土に操縦士がいます。
この体制を作る事は今では簡単にとらえられていますが、
映像解析、遠隔操縦については大変苦労しています。
話題としてUAVでのミサイルによる誤爆、操縦士の葛藤等が取り上げられていますが、
基本はUAVによる監視活動がメインの業務であります。
ただし、UAVは陸海空及び海兵隊、CIAでそれぞれが運用しておりこれが全てではありません。
この本を読んで分かったことは中東、アフリカでは国民は国について意識はなく、
イスラム教徒として、部族として、自分の家族が第一で、そのため平気で裏切り行為を行います。
国家の首脳も国民全部の事を考えているわけではなく、自分の一族の利益が優先しており、
ナイジェリアでの少女誘拐事件でのナイジェリア政府がどのような対応をしたかを見れば分かります。
このことはビアフラ物語に書いてあります。
著者はDELTAでの任務期間を終えて軍を離れますが、著者はあまりにも深く任務にのめり込んでしまい、
自分の行動を理解しないで、閉鎖的な世界が全てであることに
疑問を持っていなかったのではないかと思います。
このままDELTAにいたら体を壊していたと思います。
アメリカ軍陸軍特殊部隊DELTAの情報分析官についての任務を知ることが出来ました。
コメント
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