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My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

8月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2011年08月20日 | Wine
シェ クドウにてプレジールの会です。

このところ夏バテ気味で、先日のクラスはお休みしてしまった私。
でもこの日は「(特別なワインを出すから)這ってでも来てね☆」との先生のお言葉もあり、
休日前夜ということもあり、で参加してきました。

テーマは「Grand Vin de Chardonnay」。リストはこちら↓です。

(a) Chevalier Montrachet Grand Cru "Les Domoiselles" 2004
Louis Latour


(b) Puligny Montrachet 2008
Olivier Leflaive


(c ) Chassagne Montrachet 1999
Louis Jadot


(d) Meursault 2008
Olivier Leflaive


目の前にブラインドのグラスが左から(1)(2)(3)(4)、全部上質なシャルドネです。
なんと贅沢な時間でしょう☆
なんも考えんとぼんやり飲んでも全部「美味しいよぉ、幸せだよぉー」、
しかしここは一応お教室なので、幸福に浸っているだけではいけないのでした。

外観はどれも輝けるイエロー。
(2)がダントツで濃い黄金色、粘性も強いです。
次が(4)で濃い黄色、(1)と(3)は白っぽく、透明感もあります。
(2)はグラスに注いだ時から蜂蜜のような甘い香りが立ち、
舌触りもトロトロ、甘いリキュールのよう。
次に色の濃い(4)は、最初のうち香り弱く味わいもとんがっていたのですが、
時間とともに滑らかでやわらかな味わいに変化、後味もミルキーで、
終始控えめながらエレガントなワインです。
(1)は酸味が強く、ミネラルの印象が強く、
(3)はまったりとした厚みのある印象もありながら酸味も最後までしっかり残ります。

私はまず(1)(3)は2008年だろうと思いました。
「例えて言えばピュリニーモンラッシェはお嬢さん、ムルソーは村娘」
というヒントを参考に違いを考えます。
次に、(2)は1999年の(c )と途中まで確信していましたが、
時間とともに開いて来た(4)がとても上品で美味しく感じたため迷ってしまいました。

種明かしは・・
(1)(2)(3)(4)=(b)(c )(d)(a)

またしても私は全滅でした(涙)
ただ冷静に見返してみると、
最終回答は間違っていても、そこへ至る道はあながち見当違いでもないようです。
つまり私に足りないのは、自分の印象を目の前のワインリストに結びつける「知識」。
うーん。
やはりいつかは、ちゃんとお勉強しないといかんですねぇ。
ワインの資格試験はいろんな意味で負担が大きいため、敬遠しているのですが。。


と結果が出たところで。
本日の主役?の登場です。

☆SALON 1999


優れたヴィンテージでしかリリースしないという稀少なシャンパンです。
20世紀初頭、ウージェーヌ・エメ・サロンというシャンパン愛好家が、
自分の望む最高のものを作りたいと「趣味で」始めたのがきっかけだそう。
後年、パリの全盛期のマキシムで使われて有名になったのだとか。
そんな立派な経歴の貴重なシャンパンがお店に入荷して、
このオミソな私も末席にてご相伴にあずかることが出来たのです。

繊細ながら芯のある泡に、甘みすら感じる柔らかな味わい。
印象を音楽に例えて言うなら、洗練された上質な室内楽のよう。
なんとも幸福な時間でした。
こんな私をこのエリートメンバーの会に混ぜてくださったK先生と、
受け入れてくださったワインボス氏を初め、メンバーの皆様に、
心から感謝です。

じつは私、このところ少々夏バテ気味でして、
アルコールは少量でも頭痛がするので、しばらくワインも控えていたのです。
しかしこの日は特別なラインナップだからか? そんなに酷くなりませんでした。
結局ゲンキンな私です(笑)

この週末の福岡はだいぶ涼しく、夏もそろそろ終わりかけかもしれません。
頂いた美味しいワインを糧に、いや薬にして、
またちゃんと元気に復活したいと思います!

イタリア料理とワインのマリアージュ「カラブリア」

2011年07月25日 | Wine
イタリア料理の専門家Kさんのお料理と、
それに合わせてK先生がセレクトしたワインを楽しむ会、
今回のテーマは「カラブリア州」です。

イタリア半島を長靴に例えるとつま先の位置にあたるカラブリア、
特産品は唐辛子とあって、辛いお料理が多いんだそうです。
折しも猛暑が戻って来た福岡、こんな日にぴったりのお料理が並びました。

○Rotari Talento Reserve Brut
DOC Trentino
Cepage : Chardonnay
キリリと引き締まった泡とフレッシュな酸味が心地よく、上品で、
コストパフォーマンスも抜群のスパークリングワインです。

前菜1:カラブリア風ピクルス オレンジ風味

彩りよく涼しげで、テーブルが華やかになりますね。
オレンジの仄かな香りと酸味が心地よいです。
ピリ辛が差し味になって良い感じ。

○Re Manfredi Basilicata Bianco 2009
IGT Basilicata
Cepage : Muller - Thurgau, Traminer Aromatico
イタリアらしくスタイリッシュな格好良いボトルでした。(撮影失敗 涙)
しっかりと力強い中に、とても親しみのあるフルーティな香りがします。
トレミネールアロマティコという品種名ですが、
改めて調べてみたら、ゲヴェルツトラミネール(ドイツ名)のことだそうです。なるほど。

前菜2:キビナゴと芝エビのフリット

粉を付けて揚げただけ、と言ってもよいシンプル料理ですが、
レモンを搾っていただくとこれが後を引くのです~。
これさえあればいつまでもワインを飲んでいられそうです。

○Ciro Bianco 2009
DOC Ciro Calabria
Cepage : Greco Bianco

このボトルはお店などでもよく見かけます。カラブリアのワインだったのですね。
レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りと、白いお花の香りも感じます。
ミネラルも感じしっかりしているので、食事と一緒に楽しむのに良いですね。

前菜3:茄子のコロッケ

これ、ちょっぴりお手伝いしました(^^)
お茄子とじゃがいもとちょっぴりチーズ、それにピリ辛パウダーを丸めて衣つけただけ、
シンプルなのに本当に美味しいコロッケです。

○(番外編)Colle Manora MILA 2006
ピエモンテ州モンフェラート地区
Cepage : Chardonnay, Viognier, Sauvignon Blanc

東京の母からの差し入れ。
1人で飲むのは勿体ないのでまた持参してしまいました。
ワイナリーオーナーのジョルジオ・ショーン氏が、
母親のデザイナー、ミラ・ショーン女史に捧げるワインとして作ったものだそうです。
というエピソードを知ったら一同「それってマザコンワイン?」(笑)
イタリア男性にとっては、いつまでもマンマがいちばんなんですものね。

パスタ1:スパゲッティ・レッジーナ(ズッキーニとツナのピリ辛スパゲッティ)

Kさんがソースを作るのを見ていましたが、
野菜とツナの香ばしい良い香りにうっとりでした。
本来はブロッコリーで作るパスタなのだそうですが、この日は旬のズッキーニで代用です。
私はかえってこちらのほうが好きかも!

○Ciro Rosso Classico Superiore 2007
DOC Ciro Calabria
Cepage : Garioppo

このあたりからだいぶ記憶が怪しくなっております(涙)
最初スパイシーなインパクトがありましたが、
色合いほど重みを感じず、あとから滑らかさの広がるワインでした。

パスタ2:玉葱とピリ辛サラミのパスタ

クルクルネジネジのショートパスタが楽しいです。
サラミやソースの辛みとひよこ豆のぽったり感のコントラストが面白くて、
最後まで食べ続けていてKさんに笑われました(汗)

○Troia Rosso 2005 Cantine di Diomede
IGT Puglia
Cepage : Uva di Troia

イタリアらしい、しっかりとした果実味豊かなワインでした。
色合いは濃いけれどタンニンは柔らかく、バランスがとれています。
うーん、記憶が怪しくて勿体ない。。

メイン:豚のスペアリブの煮込み

キャベツと一緒に煮込まれたトマトソースのスペアリブ、とっても味わい深い一品。
もう、お腹も心もいっぱいです!

デザート:レモンチェッロのグラニータ

と言いつつこれは別腹。
レモンチェロのアルコールががつんと刺激的。
イチジクのシャーベットの酸味に、口の中がさっぱりしました。


皆で後片付けして、終宴したのは22時を過ぎていたかな・・
Kさん、本当に美味しいお料理をありがとうございました。
こうして皆で食事をしながら飲むワインも、また格別なものですね。
次回はまた2ヶ月後、いまから楽しみでなりません。
皆様またよろしくお願いします☆

ワイン講座中級編@シェ クドウ

2011年07月22日 | Wine
台風の影響で強風が吹いても、勿論いつも通りのお教室です(^^)

この日のテーマは「Bourgogne Chardonnay」。
ブルゴーニュ地方シャルドネ品種の4種類のワインをブラインドテイスティング、
地区とヴィンテージの違いから来る味わいの差をお勉強します。

ワインリストはこちら。

(a) Chablis Premier Cru Fourchaume 2007
 AOC 同上 Charlopin


(b) Beaune Premier Cru Greves 2005
 AOC 同上 Louis Jadot


( c) Puligny-Montrachet Premier Cru "Les Referts" 2007
 AOC 同上 Bachelet-Monnot


(d) Saint-Veran 2009
 AOC 同上 Roux Pere et Fils


ブルゴーニュのシャルドネばかり、ヴィンテージも比較的似通っているとあって、
グラスの外観はすべて輝きのある綺麗なレモンイエロー、
あまり違いがありません。
実際の香り、味わいなどがより大切になります。

(1) すっきりした味わいながら柔らかい印象。ミネラルも感じます。
(2) 蜂蜜か白い花の香り、温度が上がるにつれてフルーツの酸味が出てきます。
(3) フルーツの甘い香り、草っぽい苦みと酸味も感じますが全体に丸みがありたっぷりしています。
 バランスがよいです。
(4) 石油かチーズのような香り、グレープフルーツのような酸味でピリピリします。
 香りが落ちるのが早かった。

この日はいろいろあって絶不調のワタクシ。
香りも味わいも、的確に掴むことができません。
最も酸味を感じる(4)と「ミネラル」を感じる(1)のどちらかがシャブリだと思うのですが、
決めることが出来ず。
個人的にいちばん好きと感じた(3)がモンラッシェだといいなと思ったりもしますが、
ルイジャドもモンラッシェも飲んだことがあるのに思い出せないのでした(涙)

正解は、
(1)(2)(3)(4)=(d)( c)(b)(a)

頭の中ぐちゃぐちゃのまま、ようやく出した私の回答は、案の定全問不正解。
今更ながらに、心身ともに憂いのない状態って大切なのだなあと、
こんなところでも思い知った次第でございました。

うーん、ワインって難しい。
道のりは長く険しいのですね。
味覚嗅覚の記憶力を高める方法が知りたいです。

とか言いつつ、この日も美味しいワインをたくさん頂いて、
ご機嫌でお店を後にする私なのでした。
ちっとも懲りてなーい(笑)

7月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2011年07月17日 | Wine
先月お休みしてしまったので、私には二ヶ月ぶりの会。
夏もまだ始まったばかりと言うのにこの猛暑、
夕方になっても日差しは一向に陰る様子がなくて、
お店まで10分ばかり歩くだけで汗だくです。
ワインボス氏にシャトーモンペラ白をご馳走になって、ようやく一息。

さてそんな暑さの中のワイン会、今回のテーマは・・

"Great Wines In The World"

地域はカリフォルニア、チリ、ニュージーランド、フランス、
セパージュはカベルネ、メルロー主体のしっかりした飲み口の赤ワインばかり。
愕然とする一同を前に「だって私が飲みたかったんだもの」とK先生にっこり、
さすが先生、常人とは一線を画しておられます(汗)

気を取り直して、ワインリストです。

(a)Matriarch Premier March Blend 2006
AVA Napa Valley
Cepage : Cabernet-Sauvignon 100%


(b)Providence 1996
New Zealand
Cepage : Merlot主体 Cabernet-Franc


( c)Don Melchor 1989
Maipo Valley Chile
Cepage : Cabernet-Sauvignon 100%


(d)Château Grand Puy Lacoste 1989
AOC Pauillac
Cepage : Cabernet-Sauvignon 70% Merlot25% Cabernet-Franc5%


ブラインドのグラス、主観では・・

(1) オレンジのニュアンスもある茶系の色合い、透明度も高いです。
 メイプルシロップのような落ち着いた香り。味わいのインパクトが薄いです。
(2) 潮の香り。外観に茶のニュアンスがありますがエッジがぼけています。
 漢方薬のような苦みを伴った甘さ、粉っぽさがあります。
(3) 紫の色合いが濃く、口の中に膜を張ったようなタンニン。
(4) 最初獣系の香りと酸味を感じましたが、徐々に落ち着き、
 腐葉土の香りと柔らかな苦みへ印象が変化。最も複雑さを感じます。

全然分からない、と言いつつも経験値高く優秀なこのメンバー、
さくさくと答えが固まっているようです。
昔、テストのとき必ずいた、
「全然勉強してない」と言いつつ高得点取る人を思い出します(うぇーん。。)
皆が話し合うときに出てくる固有名詞も分からないオミソの私は開き直り、
いつもながらかえって気楽(涙)

(3)は若いカベルネ、なのは分かったのでこれは(a)。
(4)がいちばん複雑さを感じたので、相対的に年代が古くセパージュの割れている(d)。
他のふたつは回答に迷い、結局、
(2)で感じた粉っぽさがカベルネフラン由来じゃないかと見当をつけたのでしたが・・

じゃーん。

正解は、(a)(b)( c)(d)=(3)(1)(2)(4)でした。

メンバーの回答は二つに分かれたのでしたが、
私(画像いちばん下)を含め大勢を占めた意見は結局×でした(泣)
(1)と(2)を間違っただけ、と言われればそれまでなのですが、
ヴインテージもセパージュもこんなに異なるのに分からないのですよね。。
ワインの世界は本当に奥が深くて道のりは険しいのでした。。

このあと、先生の手料理に舌鼓をうちながらおしゃべり。
ゴーヤチャンプル、美味しかったです☆


福岡へ来てそろそろ1年半、いろいろワインを飲んだ筈ですが、
やはりまだまだ精進が足りないようです(T T)
というか、本当はただ飲んでいるだけじゃダメなんですよね。
私の場合、酔うと何もかも(?)どうでもよくなっちゃうのが敗因なのです。
ワインに対する真剣さが足りないのかもしれません。。
と反省しつつ、お教室を後にした連休前の夜でした。

もちろん、ワインは仲間との時間を楽しみつつ飲むのがいちばんですよね(^^)
東京のワイン仲間の皆さんがとーっても恋しくなるのはこんな時です。
上京貯金(@500円玉)して、また遊びに行かなくちゃ。

ワイン教室@シェ クドウ 中級編

2011年06月28日 | Wine
今回のテーマはコート・ド・ニュイ。
アンヌ・グロとミッシェル・グロをブラインドでいただくので、
畑の位置の確認のあとはグロ家の家系図をお勉強です。

ワインリストはこちら。

(a) Bourgogne Pinot Noir 2009
(b) Bourgogne Hautes Cotes-de-Nuits 2009
(c) Chambolle - Musigny La Combe d'Orveau 2009
(d) Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas Monopole 2006 Domaine Michael Gros
※(a)~(c)のドメーヌはアンヌ・グロ。

いよいよ試飲です。グラス左から(1)(2)(3)(4)。


色だけ見ると(1)がいちばん薄い赤、順番に濃くなって(4)は褐色のニュアンスもあります。
(1)は、序盤とても綺麗ですっきりした印象、インパクトも薄めでした。
 ところが後半とても上品でシルキーな印象に変化、判断を迷う一因に。
(2)はフレッシュなフルーツの酸味を感じます。
 最初は清涼感のある香りが印象的でしたが、徐々に落ち着いてきました。
(3)は外観に紫色のニュアンスもあり、熟成した赤系ベリーのしっかりした味わい。
(4)は外観に唯一褐色のニュアンスがあり、湿った木や獣っぽい香りもします。
「勿体ない、もっと開かせてから飲みたいね」と言うことで、一同このグラスは放置(笑)

自分なりの回答は、最初はかなり確信があったのですが、
時間がたつにつれワインにも変化が生まれ、
(4)以外は正直ぜんぜん分からなくなってきました。
そんなとき、よく言うじゃないですか・・「迷ったら最初の印象を大切に」って。
それを思い出し、初志貫徹したワタクシ、
(1)(2)(3)(4)=(a)(b)(c)(d)
と回答したのでしたが。

正解は(1)(2)(3)(4)=(b)(c)(a)(d)

私は画像いちばん下。大はずれです~(涙)

冷静に思えば、(3)のグラスは私がよく家で飲む、
比較的安価なブルゴーニュピノの印象に似ていたんですよね。
そして、時間とともに驚くほど美味しく変化した(1)の味わい、
「なんて滑らかで品がよいのかしら。大好き!」と思ったのに。
・・ちょっと悲しすぎる結果にすっかり落ち込む私でした。

ちなみに、メンバー中お二方が全問正解~。ぱちぱちぱち。。

私同様(涙)悔しい思いをされていた先生が
セラーから持ち出してくださったワインも次々(!)加わり、





メンバーで持ち寄ったおつまみも並べられて、


夜は賑やかに更けて行くのでした。

あー、それにしても悔しい。
次回リベンジを心に誓いました。