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My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

追い山2016

2016年07月15日 | Yamakasa
博多祇園山笠は7月15日早朝の追い山でクライマックスを迎えます。
八つの山笠が櫛田神社へ舁き入り、清道を廻って奉納したあと、
博多の町を勇壮かつ豪快に舁き回ります。
一番山笠(今年は東流)の櫛田入りは4時59分。
その時間に合わせて、この日は地下鉄もバスも臨時便が出ます。
3時半の地下鉄に乗って、私も櫛田神社(付近)を目指しました。

冷泉公園横の山留めには、一番から八番まで舁き山笠がずらりと並び、
櫛田入り時間を待っています。
一刻一刻高まる熱気に、緊張感と気迫が伝わってきます。


今年の一番山笠は東流。
標題は「若武者応破波濤」、勇壮果敢で男らしい山笠です。



その後ろに中洲流、西流と続いています。



さて山留め見学をしたら、急いで移動。
今年は承天寺清道付近で見ようと決めていたので、
山笠も通る細い道(旧西町筋)から大博通に出てそちらへ向かいます。
残念ながら、狙っていた清道横の駐車場と道はすでに人でぎっしりでしたが、
でもちょうど承天寺前の道が通行止めになる時間で、
張られるロープとともに前に出て(笑)一列目をゲット。

そして5時6分過ぎ、一番山笠がやってきました!


至近距離で見る山笠は本当に迫力。
ここへも怒涛のように流れ込んできますが、
そのあと清道旗を廻るときはスピードが落ちるため、ゆっくり眺められ、
さらに戻る時もう一度目の前を通る、という二度美味しいポイントです(^^)



二番山笠 中洲流
「坂田怪童丸」


中洲流の舁き山は、毎年ビジュアル的にとても印象に残るのですが、
今年もこのスケールの大きな鯉と金太郎は目を引きました。

三番山笠 西流
「弁慶仁王立」


一番東流もそうでしたが、奇数番の山笠(差し山)には
頂上に櫛田神社の三神(大神宮・櫛田宮・祇園宮)の神額が掲げられるそうです。なるほど。

四番山笠 千代流
「秀麗陵王鬼面勲」


五番山笠 恵比須流
「神光普照三千界」


六番山笠 土居流
「福之神招来」


ふくよかで楽しそうな表情、ご利益ありそうな山笠です。
偶数番の山笠は「堂山」と言って、優美な飾りが多いとされているそうです。

七番山笠 大黒流
「鐵心肝」



ところで、承天寺の清道を廻る山笠は七番までです。
そこで私は、大黒流を見送ったあと、
もうひとつ山笠を見るために急いで大博通りに向かいました。

八番山笠 上川端通

櫛田入り後、電線や信号機などにかからないよう、
上部を縮めた状態で大博通りに入ってきました。
でも、これから東長寺の清道を廻り奉納するので、高さを戻します.


最初はこのサイズだったのが・・



上部が伸びて、旗が翻りました!!


沿道の見物客から「おおーっ」というどよめき。
巨大な「走る飾り山笠」、まさに「山うごく」といった風情で
堂々と力強く清道旗を廻って行きました。


さて、すべての山笠を見て満足した私はこの後、須崎町の廻り止めへ向かいました。
と言ってもここからは山笠コースの端から端。結構距離があります。
地下鉄乗ってもいいくらいなのですが、
途中、また山笠に遭遇できるかも、という期待もあって歩いて行くことに。

と、博多座裏あたりで、とても貴重な遭遇をしました。



ちょうど土居流が山小屋に戻ってきたところ。
皆さん充実感でいっぱいの表情をされています。
昔はここで「山解き」したのでしょうが、今は西流以外は行わないのだそうです。
で、こちらでは山を大きく動かしながら「祝いめでた」を。
そして、博多手一本。
・・なんだかとてもとても、胸が熱くなりました。
山笠があるけん、博多たい。




廻り止めにもまだ熱気が残っていました。
でもどこか寂しくて、力が抜けるような、でもほっとするような。

博多では、山笠が終わると本格的な夏が来る、と言います。
帰り道、博多から福岡へ渡る橋の上は、それを思うのに十分な青空でした。


流舁き

2016年07月10日 | Yamakasa
いよいよ今日から山笠が動き出します。
7月10日は「流舁き」。
各流ごとに今年初めての山舁き。
流の地元区域を(練習も兼ねて)路地裏まで舁き回ります。
今年は、16時舁き出しの「中洲流」と、17時舁き出しの「大黒流」を見学しました。

【中洲流】
舁き山のテーマは「坂田怪童丸」。




見物の観光客も多め、舁き手も大勢で先走りの子供達も多く、
割合ゆるやかな印象を受ける流です。

舁き出しの瞬間と、那珂川横でもう一度、見ることができました。


【大黒流】
舁き山笠のテーマは「鐡心肝」


こちらは昔から流区域がほとんど変わらず、古いしきたりも多く残る伝統の流。
私は見学しているだけですが、規律がしっかりして統制がとれている印象は伝わります。

舁き出しを見学。
・・早すぎて私のトロいカメラが追いつかない!


あっという間に過ぎ去って行きました。。

でも、満足。
水はっぴ姿の男衆が次々集まってくる間、路地の軒下に張り付いていた私、
わくわくしっぱなしでした。

15日早朝の追い山、待ち遠しいです。

飾り山笠2016

2016年06月28日 | Yamakasa
飾り山笠の公開は、例年7月1日からと決まっていますが、
今年は福岡で開催されるライオンズクラブ世界大会の期間に合わせ、
1週間早めの6月24日から、公開されています。

個人的には今年から生活が変わり、初日から見て回ることはできませんでしたが、
週末を利用して、天神と中洲川端界隈の山笠を駆け足で見てきました。

自分が回った順にご紹介。
豪華絢爛、毎年のことながら圧倒されます!!

【十五番山笠 天神1丁目】
表:大阪冬の陣


見送り:大阪夏の陣


ここだけは初日夜、仕事帰りに見に行きました。
ああ山笠の季節が来た、と感慨深くて。

【十二番山笠 ソラリア】
表:決戦川中島


見送り:山崎の合戦


周囲の照明やガラス張り内装のキラキラと、美しい山笠が一体化して、
なんとも豪華な雰囲気になるのがソラリアの山笠です。
吹き抜けに飾られているので上階からも見ることができます。

【十三番山笠 新天町】
表:須佐之男切大蛇


見送り:サザエさん


人通りがいつも多めの新天町山笠。テレビカメラや取材も多い気がします。

近くには子供山笠も展示されています。


【十四番山笠 博多リバレイン】
表:戦国桶狭間


見送り:昔話博多勢揃い


今年は特に見送りの「昔話」が楽しい。
桃太郎、金太郎、かぐや姫・・いくつわかるかな?と
家族連れが小さな子供と楽しそうに指差していました。

【十一番山笠 川端中央街】
表:日本一之兵


見送り:ももたろう


リバレインの山笠から通りを挟んでほぼ正面、アーケード入口付近に建つので、
合わせて見学がオススメです。
ライオンズクラブ大会開催中だったので、外国からのお客様も大勢見学されていました。


【八番山笠 上川端通】
表:西遊記


見送り:本朝廿四考


現在の山笠は、締め込み姿の男衆が櫛田神社へ奉納する勇壮な「舁き山笠」と
さらに高さも大きさも増して、より豪華な「飾り山笠」に分かれていますが、
唯一「走る飾り山笠」として有名なこちら山笠だけが両方を兼ね、
飾り山笠でありながら櫛田入り奉納を行います。

豪華絢爛な飾り山笠が、まさに「山動く」といった風情で櫛田入りを果たし、
さらに博多の街をじわりじわりと動いていく様子は圧巻です。
土居流の中に位置する上川端通が独自に建てる山笠で、
12日の追い山ならしと15日の追い山で、勇壮な櫛田入りを見せてくれます。
今年の表は西遊記。
どうやらあのあたりから、煙が出るに違いない!

【十番山笠 キャナルシティ博多】
表:春興鏡獅子


見送り:蜂侍天下無双誉


吹き抜けに建つキャナルの山笠は、下からだけでなく、上階や左右からも見学できるので、
より立体的な作りになっていて面白いです。
さらに、何と言っても観光客(外国からの方々含む)の多い場所なので、
より親しみやすいテーマが多くて、毎年楽しみです。
今年も見送りはアビスパ。一番上に井原監督がいます(^^)

恒例、手ぬぐいの展示も興味津々。


【番外 櫛田神社】
表:京都五條橋之上


見送り:古事記稻羽素鬼


そして、常設の櫛田神社。
境内では桟敷席の工事も佳境に入り、
7月15日の追い山に向けて、粛々と準備が進んでいます。

追い山ならし2015

2015年07月12日 | Yamakasa
今日は「追い山ならし」、15日早朝に行われる「追い山」のリハーサルの日。
午後3時59分に櫛田入りをする一番山笠(今年は「大黒流」)から順番に、
七流の舁き山笠と巨大な「走る飾り山笠」が櫛田入りを奉納し、
さらに七流はその後約4キロのコースを全力で舁くという、本番さながらの行事なのです。

毎年7月12日と決まっているこの行事、今年は日曜日。
舁き出しを待つ山笠を見に行った冷泉公演横は、
締込み姿の男衆だけでなく(私のような)山笠ファンで例年以上にいっぱいです。
知人を見つけるのもひと苦労ですが、これが毎年楽しいのでした(^^)







櫛田神社の桟敷席ももう人でいっぱいです。

私もいつかここで見てみたい~。

さて、今年は(も)国体道路沿いの萬行寺前にてスタンバイ。
1時間くらい前に行きましたが、人気の場所なので、すでに前2列はぎっしり人が。
後ろの方からがんばりました(涙)

一番 大黒流


二番 東流


三番 中洲流


四番 西流


五番 千代流


六番 恵比須流


七番 土居流


櫛田入りは西流が圧倒的に速くて(視覚的にもよくわかりました!)
タイムが発表された時にはおおきなどよめきが上がりました。

でも次に盛り上がったのは、「走る飾り山笠」上川端通の巨大な山笠が、
文字通り「山動く」と言った風格で堂々と近づいてきたとき。

八番 上川端通(走る飾り山笠)


ぷしゅーっ、と水蒸気を吹き上げたり、
櫛田入り後国体道路に入ってからは(電線の高さの関係で)上部がしゅーっと縮んだり、
仕掛けでも楽しませてくれます。


しかし、この頃から重く垂れ込めていた雲が耐えきれなくなったようで、とうとう雨が。
私は時間切れで(今年は)廻り止めまで行くことはできませんでしたが、
後半は雨で、舁き手も見物客も苦労したのではないかと心配しています。



明日は集団山見せ。
距離は短いものの、福岡市長をはじめ地元名士が台上がりし、
明治通沿いに福岡の町へ舁き山が入ります。
あいにく平日なので見に行くことはできませんが、
職場の窓から、だいぶ遠景ですがちょっとだけ見えるので、それで我慢(涙)

今年の山笠もあと3日です。

流舁き

2015年07月10日 | Yamakasa
7月10日、いよいよ今日から舁き山笠が動きます。
今日は「流舁き」の日。
各流ごとに町内への山笠お披露目と、各所への表敬訪問などを行います。

舁き山笠のルートは公表されないので、詳細は関係者に訊くしかないのですが、
舁き出し時間は決まっているので、少なくともその時間に山小屋へ行けば、
直前のカウントダウンに従って緊張感の増す男衆の熱気、
舁き出しの迫力などを間近で見られます。
15日早朝の追い山は勿論、12日追い山ならし、13日集団山見せなどに比べて
見物客も少ない上、各流に分散するので、
お目当ての流がある場合は特に狙い目では、と個人的には思っています。

今年は16時舁き出しの中洲流と、17時の大黒流を見に行きました。


大人の街中洲のディープな路地裏へ、私が足を踏み入れるのはこのときだけ(笑)。
すでに舁き山笠は動いており、路地の向こうから近づいて来るのが見えました。
中洲はとにかく人数が多い印象。やっぱり迫力があります。

山笠を追いかけたり、先回りしたりして、何度か間近で見た後、「祝いめでた」に遭遇。


あとで確認するとこれは「追善山」だったようです。
昨年の山笠以降に亡くなった山笠功労者に感謝し、冥福を祈る儀式なのでした。
供養なのに「祝い」? と思ったら、
山笠と共に賑やかに弔うことが「山のぼせ」であった故人への供養になる、
という考えから、とのこと。
博多手一本でその場を締めたあと、舁き山笠は更に中洲の奥へと去って行きました。

さて、このあとは時間差で舁き出す大黒流へ向かいました。

舁き出し直前、各町から水法被姿の男性陣が集まってきます。
相当な人数、それに見物客も加わり、山笠の設置されているアーケードは人いきれで苦しいほど。


いよいよ山笠が動きます。


外に出て、いったん明治通方向へ曲がった後すぐUターン。
ここから各町内へ向かうのでしょうね。


勢い水が飛びます。本番さながら。

まだ初日ですが、やはりスマートでシャープな動き。勢いがあって速い!
今年は一番山笠、福々しく幸せそうな大黒さま、素敵な山笠ですね。

大黒流から天神方面へ、戻る途中で再度中洲流に遭遇しました。

こんなところも通ります(^^)

明日は朝山と他流舁き、12日は追い山ならし、13日集団山見せ。
そして15日早朝はいよいよ追い山。
今年も山笠が博多の町を走ります。