goo blog サービス終了のお知らせ 

My Favorite Things II

福岡生活、満喫中。

3月のワイン講座

2012年03月23日 | Wine
この日、別府(べふ)のお教室に到着した私をまず迎えてくれたのは、なぜか、
餃子の餡がたっぷり入った大きなボウルと餃子の皮・・

いつもワイン講義のあとで、先生お手製の一品を(実費で)ご馳走になるのですが、
この日はそれが「餃子」。
クラスの皆で大量の餃子を包むところから、この日のお教室は始まったのでした(笑)

というわけで、餃子の山を作り終えてようやくこの日の講義、開始です☆

テーマは「Bordeaux Merlot」、ワインリストはこちら。

(a) Chateau Le Thil Comte Clary 2006

AOC Pesaac-Leognan
Merlot70% Cabernet Sauvignon30%

(b) Chateau Fougas Malderor 2000

AOC Cotes de Bourg
M75% CS25%

(c ) Chateau De L'A 2007

AOC Cotes de Castillon
M60% Cabernet Franc40%

(d) Chateau Joanin Becot 2008

AOC Cotes de Castillon
M75% CF25%

私の大の苦手なメルロ(涙)
福岡ではブルゴーニュ好きの方々とご一緒する機会が多いからか、
馴染みのない品種で特徴が掴みにくく、ブラインドでこの品種はことごとく外す私です。
でもこのラインナップ、セパージュにもヴィンテージにも大きな違いがなく、
私でなくても相当難しいはず。。


グラスは左から(1)(2)(3)(4)、個人的な印象は・・

(1) アタックに清涼感、甘味があり、タンニンの印象は強め。
序盤、けもの系の香りがしたような気がしたのですが。
(2) 外観、わずかに茶がかっている印象。ミントの清涼感、滑らかで飲みやすい。
(3) 外観に青のニュアンスあり。アタックに清涼感、ミネラル。序盤タンニン強め、徐々に落ち着く。プルーンのようにフルーティですが余韻は意外にミルキー。
(4) 潮の香り。滑らかで飲みやすい。タンニンは強め。

正解はこちら。

(1)(2)(3)(4)=(a)(b)(d)(c )

私は一番下。
結果的には半分正解していますが、CF系とCS系を入れ違えているので、
やっぱり「全然分かってない」のでした(泣)

さて、答え合わせのあとは、いよいよ餃子タイム。

焼餃子@ホットプレート、外側カリカリで中はジューシー、美味しく出来ました!

興が乗った先生が、次々持ち出してくれた(貴重な)ワインたち。

いやいや、シャンボールミュジニ1er@89年とかモレサンドニ@97年とかあるし(爆)

こうなると、授業でブラインドした4種が飲みきれず、皆で分け合って持ち帰りました。
私はそれに加えて、食べきれなかった餃子(焼いてないもの)を20個ほどお土産に(^^)
夕飯のおかずに重宝です♪
いろいろご馳走さまでした!

そうそう、この日はお料理仕込みのためお教室開始時間がずれこみ、
結果的に終了時間は相当遅くなってしまいました。
私は徒歩圏だから良いのですが・・皆無事に帰れたかしら?
皆様また来月、よろしくお願いします☆

3月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2012年03月20日 | Wine
今月のプレジール会のテーマは「Grand Vin de Cotes du Rhone Rouge」、
造り手はすべてM Chapoutier。
ローヌはとっても久しぶりの感じがしますが、さてさて。

ワインリストはこちら。

(a) La Mordoree 2003

AOC Cote Rotie
Syrah

(b) Le Pavillon 2004

AOC Ermitage
Syrah

(c ) Barbe Rac 2003

AOC Chateauneuf-de-Pape
Grenache

(d) Terra d'Or 1996

AOC Coteaux d'Aix-en-Province
CS・Syrah・Grenache

グラスはこんな感じ。

左から(1)(2)(3)(4)、外観はそれぞれ微妙に異なれど、顕著な違いは見られません。
強いて言えば(1)は赤紫のニュアンスが強く、(4)だけ少し枯れた色合いが出ているかな・・

(1) 赤紫のニュアンス、アタックは清涼感もあり爽やかですが、
余韻にタンニンの印象が強めなのは終始一貫。さらさらしたフルーツの甘みも感じます。
(2) 落ち着いた赤色、いちばん酸味を感じます。
(3) 外観は(2)に似ています。落ち着いた甘みのあとに余韻に焦げたような苦み。
(4) 最も茶色のニュアンス。柔らかく滑らかで甘茶のような印象。後半香りがたちました。


しかし、自分でも呆れるほど進歩も成長もなく自信の持てないワタシ、
「自分の印象は的外れかも」と思うと、冷静な判断ができません。
周囲の皆さんのコメントを聞くうちますます混乱。
そのうち酔いも回り、感覚も鈍り、もう何がなんだかわからなくなってしまいました(汗)

ちなみに、先生のヒントによれば、
(b)は「タールのような香り、ミネラルの印象がある」はず、
(c )は粘度が高く、
(d)はいわゆる「けもの」っぽくボリューム感、高いアルコール感を感じる、とのことなのですが。

正解は・・
(1)(2)(3)(4)=(a)(d)(b)(c )

(b)(a)(c )(d)と回答した私は全滅でございました(涙)
最後まで(1)(3)を迷ったんですよね。変えなければひとつは当たったのに(号泣)

とは言え、今回は皆さんも外しまくり。
比較的若いワインが多かったことで、普段以上に特徴が掴みにくかったかもしれません。
さらに、いかにも年代物に思えた(4)のグラスがくせ者でした。。

と、ひとしきり皆で悔しがったあとは、
先生特製のお鍋をつつきながら、おしゃべりに花が咲きました。
最後にいただいた白ワインはソーヴィニヨンブラン、
パワフルな赤のあとで爽やかで美味しかったです。


みなさま、お疲れさまでした。また来月を楽しみにしています。

イタリア料理とワインのマリアージュ「ピエモンテ」

2012年02月29日 | Wine
料理人Kaさんの作るイタリア料理と、
ワイン店主Ku先生セレクトワインのマリアージュ会。
今回は「ピエモンテ州」。
イタリア北西部に位置し、州都はトリノ、かつて冬季五輪も開催された寒冷地です。

この日のメニューはこちら。

○あさくら野菜のバーニャカウダ 気まぐれアンティパスト(ピエモンテ風)

イタリア料理の定番「バーニャカウダ」は元々ピエモンテ地方のお料理なんだそうです。
この日はKaさんが朝倉方面から手に入れて来た新鮮野菜を皆で準備。
彩り鮮やかな一品、シンプルなガーリックとオリーブオイルのソースが添えられています。
まさにシンプルイズベスト、シャキシャキといくらでもいただけそうです。

○卵のタヤリン 白トリュフの香り

タヤリンはピエモンテ地方の言葉でタリオリーニのことらしい。
カルボナーラみたいな濃厚でまろやかソースの平麺、白トリュフの香りが贅沢です~☆

○バローロのリゾット

ピエモンテはお米の産地でもあるそうです。
バローロ色のリゾットは見事なアルデンテ、美味♪

○ボリートミスト

煮込み肉料理の盛り合わせ。
自家製のソーセージやテールなど、ボリュームたっぷり。
お腹も心も満足です。
じつはキッチンにて、紐でくくって煮込んだお肉を盛りつける際、
紐をはさみでぱちぱちした私の扱いが雑で、形が崩れました。
Kaさんにも注意されました(涙)がごめんなさーい。

○ボネとアマレッティのジェラート

アマレットの濃厚な香り。まさにノミスケ達のデザートです(汗)

この日、お料理に合わせたワイン。

ずらり10本、人数分だけ空きました。
(奥から4番目、実家から送ってきたワインを私が持ち込みました。
 偶然ですがこのワイナリー、ピエモンテ州だそうで、今回にぴったりでしたね 笑)

ちなみに今回、我が夫もご一緒しておりました。
彼は普段ワインを殆ど飲まないのですが、この日は皆とほぼ同じペースで、
途中Ku先生に心配されていましたが、最後まで楽しんでいたようです、

この日Kaさんは昼間も遠方でお仕事、多忙にも関わらず、
美味しいお料理をたくさん作ってくださり本当に感謝。
私は到着が遅くなってしまいましたが、
それでもちょっとだけ、準備をご一緒できて嬉しかったです。

そうそう、余ったお野菜は皆で分けて持ち帰りました。
私は翌日、蓮根やにんじんで「がめ煮」(←福岡の郷土料理、鳥肉と野菜の煮物)を作ったり、
カブ葉をごま油で炒めてふりかけにしたりして、家族に好評でした♪

次回はまた二ヶ月後、の予定(たぶん)。
今度こそ、準備もちゃんとお手伝い(←見守っているだけ、という噂も。。)したいと思いつつ、
いまから楽しみにしています。

2月のワイン講座@シェ クドウ

2012年02月26日 | Wine
今回はドイツの白ワイン。
どちらかと言えば「夏」イメージのワインをこの季節に、さすがK先生です(^^)

(a) Muller-Thurgau QBA 2010

Baden
Cepage : Muller-Thurgau
Rinklin

(b) Kloster Eberbach Riesling Kabinett 2008

Rheingau Hessische Straatsweinguter
Cepage : Riesling
Steinberger ラインガウ国立醸造所

(c ) Rheingau 甲州 2009

Rheingau Mittelheimer Edelmann
Cepage : 甲州
Schonleber-Blumlein

(d) Selbach-Oster Riesling Kabinett 2007

Mosel
Cepage : Riesling
Serbach-Oster

4つのグラスは外観からも大きく二分されるようです。

透明感のある美しいレモンイエローですが、(1)(2)は色が薄く、(3)(4)は比較的濃い色合い。
他の印象は・・

(1) ミネラルと酸味の印象が強いですが、余韻はさっぱりしています。
 食事に合わせたい。やっぱり和食系でしょうか。
(2) フルーツジュースのような爽やかな香りと余韻。尖りがなく綺麗なワイン。
(3) 粘度高め、灯油っぽい香り、微発砲のピリピリ感あり、
 フルーツの酸味と甘味が良いバランス。
(4) これも灯油な印象。(3)に似ていますが余韻に甘味の印象が強く、まろやか。

今回のリストにはリースリングが二種類入っているので、
外観と、オイリーな香りの印象から、
まず、これらが(3)(4)のどちらかだろうとあたりをつけました。
先生は「モーゼルのリースリングは酸の印象が強く、
ラインガウ国立醸造所のほうがまろやかに感じる」はず、と予想されています。
注目は、珍しいラインガウの「甲州」。
一般には「石灰やミネラル、酸味、すっきり」のイメージの甲州ですが、
ドイツに行ってもそのままか、もしくは変化しているのか、誰にも予想がつきません。
さてさて。

正解は、
(1)(2)(3)(4)=(a)(c )(d)(b)


私は一番下。
(b)のエーバーバッハ、以前飲んだことがあるのを珍しく覚えていたのでした。
ただし、ミネラルの印象に引っ張られ
うっかり「和食と相性がいいかも」なんて思ったおかげで
(a)(c )を逆に回答してしまいました。
甲州はこんなフルーティな印象にもなるんですね。びっくりです。
全体的に正解率は低かったものの、
リースリングとそれ以外、のグループ分けで間違えた人はいませんでした。さすが。

答え合わせのあとは、先生お手製のシュークルートを頂きながら、
おしゃべりがはずみました。
この日、またまた遅めのバレンタインでカロンセギュール登場。

Chateau Calon-Segur 1998


そして早くもお返し?(^^) 
カリフォルニア土産のワインの差し入れもありました。

Beringer 1993 Private Reserve
Napa Valley
Cabernet Sauvignon


平日にも関わらず、おひらきは随分遅い時間になりました。。
私は徒歩圏だから問題ないけれど、みなさま無事に帰れたかしら?
お疲れさまでした。また来月☆

2月の「プレジール・デュ・ヴァン」

2012年02月20日 | Wine
今回のテーマは
「Grand Vin de Bourgogne Blanc, Domaine d'Ardhuy」
K先生の思い入れ深いドメーヌとのこと。
ちょっとわくわくします♪

今回のワインリストはこちら。

(a) Clos Des Langres Monopole Blanc 2009
AOC Cote de Nuits Villages


(b) Clos Des Godeaux 2007
AOC Savigny les Beaune


(c ) Puligny-Montrachet le Trezin 2007
AOC Puligny-Montrachet


(d) Corton Charlemagne 2008
AOC Corton Charlemagne


こちらではひさしぶりの白ワイン。
美しいレモンイエローに輝く4つのグラス、外観も目立つ違いが感じられません。
それというのも、今日の4種、
多少畑の位置が異なるとはいえ、同じ造り手、ほぼ同じヴィンテージ。
微妙な違いをどう解釈するか、という超上級者編のブラインド、
相変わらずヘボヘボな私など、これはもうパズルかクイズか、というレベルです(涙)


いつものように4つのグラス、左から(1)(2)(3)(4)です。
普段に増して怪しげな個人的印象ですが、

(1) 外観は他の3つのグラスと比べればわずかに黄色が濃いです。
 アルコールの印象しっかり、ボリュームもあります。舌の奥でフルーツの渋み。
(2) バニラ香や余韻の柔らかさなど一貫して樽の印象。清涼感。
(3) 柔らかなバニラと、刺激的な酸味の印象のバランスが絶妙。
(4) 外観、わずかに緑色のニュアンスも感じられるような。
 口に含むとフルーツの酸味が静かに広がり、余韻はまったり長め。

経験も知識も豊富な皆さんが「たぶんこんな印象だろう」と意見を出し合うのを横目に、
まったく見当もつかず呆然とする私(号泣)
それを哀れんでか、先生がヒントをくださいました。
曰く、
「(d)が貴族の男性なら、(c )は貴婦人。(a)はそこに仕える従僕。(b)は気だてのよい村娘。」
私の拠り所はこの言葉だけでした。。

正解は、

(1)(2)(3)(4)=(c )(b)(a)(d)
私は一番下、2つのマルは完璧なまぐれ当たり。

しかし、オミソの私はともかく、
今回は自信をもって回答できたメンバーはほとんどいなかったそう。
なぜなら全部「すばらしく美味しい」ワイン達だったから。
こんな素敵なラインナップ、先生本当にありがとうございます。

答え合わせのあと、この日の特別ワイン。
「バレンタインデー直後だし、ハートのワインをねっ」と先生。

Chateau Calon-Segur 1995

ハートのラベルが有名で、やっぱりこの時期注目です☆
こんなワインを贈って喜んでもらえたら素敵ですよねぇ~
まったりとボリュームありますが、柔らかく落ち着いて、
男性だけでなくて女性陣も美味しく味わっていただきました♪

最後は、ワインボス氏がセラーから出してくださった貴重なワイン。

Grands-Echezeaux Grand Cru 2004
Mongeard Mugneret

褐色のニュアンスと穏やかな透明感が美しい。
静かで品よくエレガント、柔らかくふくよかで、幸福な時間がゆっくり流れて行きます。
やっぱり私はブルゴーニュが好き(←贅沢過ぎ!!)。。


この日は、こんな素晴らしいワインの共に、
先生特製のシチューや、海老や牡蠣のてんぷらをご馳走になり、
本当にお腹も胸もいっぱいになりました。
外は雪もちらつく寒い寒い夜でしたが、心はほっこり暖かく、楽しい時間になりました。

皆様ありがとうございました☆ 
また来月の会を楽しみにしています(^^)